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2008年3月15日号 |
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広島で初コンサート |
《呉音が募集広報支援》 |
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海自呉音楽隊(隊長・樋口好雄1尉)は、広島地本が実施した募集広報の一環として、2月7日・9日の両日、広島駅及び福山市内ショッピングモールで演奏支援を実施した。
7日は、「街角コンサート」と題し、通勤通学の利用者の多い駅前地下イベント広場「エールエール」で演奏した。特に、当地での海自音楽隊の演奏は初めてということもあり、市民の関心も高く来場者で賑わった。
また、9日は、「バレンタインコンサート」と題し、ショッピングを楽しむ2000人を超える家族連れなどで賑うとともに、同時に開催された陸自装備品による「ミニ防災展」にも注目が集まるなど効果的な募集広報となった。
演奏は、ビッグバンド編成により実施され、スピード感溢れる「錨を上げて」のバンドテーマを皮切りに「セサミストリートのテーマ」、グレンミラー風「浜辺の歌」が隊員のダイナミックなソロとともに演奏された。続くイントロ当てクイズでは、呉音特製豪華?景品が当たるとあって聴衆は熱心に耳を傾けていた。
そして、司会を務める小林士長の歌唱による「津軽海峡冬景色」「負けないで」や藤沼3曹の歌唱による「千の風になって」といった子供から大人まで楽しめる流行曲が次々に披露されると、場内からは一緒に口ずさむ声が聞こえるなど微笑ましい雰囲気に包まれ、また「ムーンライトセレナーデ」では、甘くムーディーなスイングジャズの名曲に聴衆はしばし寒さを忘れ聴き入っていた。
コンサートの最後は、米谷1士の情熱的なアルトサックスソロにより「セプテンバー」を熱演すると、鳴りやまぬアンコールに応え若者に人気の「蕾」を道本3曹&藤沼3曹が熱唱し、その澄み切った歌声で聴衆のハートを魅了した。
終了後、隊員に対し、「オーケストラの音色に楽しい気分になりました」「是非とも福山で公演を」という感謝の声が寄せられたとともに、地本アンケートにも多くの声が寄せられ、装備品展示とリンクした効果的な演奏支援となった。 |
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女子対抗駅伝を支援 |
《7普連》 |
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第7普通科連隊(連隊長・岸良和典1佐)=福知山=は1月13日、京都市の西京極陸上競技場を発着点に、新春の都大路を駆け抜ける「第26回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会」を、車両10両、人員25名で支援した。
この大会を支援するにあたり、1月10日、連隊長が準備状況を点検「京都女子駅伝は地元京都の連覇と、オリンピック出場選手も走る注目度の高いレースである。そのレースを精一杯支え、そして支援せよ」と訓示を述べた。
連隊の任務は競技会実行のために重要となる監察、審判など行う競技役員の輸送、通信が主な支援であり、車両のバンパーには、「まごころ支援」と、連隊の気持ちをこめたプレートを取り付け支援を行った。
大会は、12時30分にスタート、国立京都国際会館前で折り返す9区間42・195kmのコースで47都道府県の代表選手が熱い戦いを繰り広げ、特に三重県代表でアンカーを努めたアテネ五輪金メダリストである野口みずき選手が、16位から7人をごぼう抜きし、9位まで順位を上げ沿道からは大声援が送られた。
優勝は、4連覇を狙っていた地元の京都が大会新記録で優勝、第7普通科連隊のまごころ支援を無事終了した。 |
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ノルディックスキーで快汗 |
《大湊航空隊》 |
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大湊航空隊(司令・粟野諭1佐)は1月31日と2月1日の両日、厳冬訓練の納め会を実施した。厳冬訓練といえば、持久走が一般的だが、大空では歩くスキーと言われるノルディックスキーが定番。雪中特別救難隊の隊員育成も兼ねており、気力・体力の練成には効果的との判断で、特に冬季にはこの種目に重点をおいて訓練している。
昨季は暖冬のため降雪量が少なく競技は中止となったが、今季は平年並みとまではいかないものの、開催できるだけの雪があり開催にこぎつけた。
この日に向けて隊員は、それぞれの能力に応じて年明け早々から訓練に励んできた。競技は大空構内に特設された1周1・5kmのコースを、45歳以上と初心者及び女性隊員は1周12分以内、45歳未満は2周25分以内で滑走することを目標に、個人と団体の部で競うもの。このうち団体の部は本部・飛行隊、整備隊及び基地隊の3チームに分け、目標達成率や記録などを基に勝敗を決める競技ルールで実施した。
両日とも真冬日で横殴りの寒風が吹きつける厳冬訓練には好?条件のなか、アイスバーン状態のコースを少しでも良い記録を出そうと、全員が一生懸命に滑走していた。なかには大空勤務になって初めてノルディックスキーを経験する者もおり、思いどおりにならず何度も尻餅をつきコースのあちこちに大きな穴を開けながら滑っていた。鬼の形相のような必死の滑りは、当人は真剣なのだろうが応援者の笑いを誘っていた。
体温と外気温の差が大きいためか、ノルディックスキーは短い距離を滑るだけでも全身から汗が溢れてくるスポーツ。ゴールラインに到達する頃には、どの隊員の額にも汗が光り肩で息をしながらも、気持ちのよい汗(快汗)を流せたと快感に浸っていた。
また、今春の体制移行により大空での競技は最後となることから、大空として最後の大会に隊員も感慨ひとしおだった。 |
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HOME's English Class |
(防衛ホーム英語教室) |
I 'M MAD REAL! |
おおマジだよ! |
アイム マッド リアル |
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Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。桜の開花情報もそろそろ出てきますね。待ち遠しいですね。春の兆候をそこかしこに見つけながら一寸した感動を味わう、そんな季節です。4月から始まる新しい生活の準備をする時期でもありますね。「希望、挑戦、変化」そんな言葉が思い浮かんできます。
さて、今回の表現は、“I'm mad real"「おおマジだよ。」です。マジで本気です、という意味ですが、現代にあった訳語にしてみました。現代語がどう移り変わっていくかを観察するのは、私にとって言語学的に面白い課題です。若者の言葉で、「マジッすか<CODE NUM=0236>」を頻繁に耳にするようになりました。「本当なんですか?」という意味なんでしょうが、それなりに若者らしい感性とリズム感があったりしますね。中年以上の大人が使っているのも見かけますが、なんとも自由な世界になったんだなあという感慨があります(笑)。madは、この場合、『非常に、とても』という強調で使われています。
花粉もそろそろピークを越え、日に日に温かくなってきますが、まだまだ、寒い日もありますのでくれぐれもご自愛ください。新しい生活に向けてスタートされる方も多いと思います。チャレンジ精神と、ストレスの少ない楽しく陽気な生活を心がけてお過ごしください。
それでは、皆さん。See Ya! 〈スワタケル〉 |
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イラク派遣を終えて |
《シリーズ》 |
空自第4補給処資材計画部 1空尉 佐久間晋 |
各国軍人との交流機会多い |
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イラク復興支援派遣輸送航空隊装備部補給班長として、平成19年7月から11月までの4カ月間、クウェート国において勤務して感じたことを書きます。
日本を出発したのは7月中旬、飛行機から出るとドライヤーから吹き出す熱風を思わせる風を全身に受け、異国、しかも砂漠の国に着いたことを実感しました。それと同時に改めて任務の重要性を感じながら、クウェートの第一歩を踏んだのでした。派遣当初は最高気温が連日48度を記録しておりましたが、乾燥しているためか、日本のような「暑さ」ではなく、「熱さ」という言葉がぴったりという印象でした。
日本との時差はマイナス6時間であり、日本との業務調整は主に午前中に行わなければならず、前日にEメールで用件を送り、翌日の午前中に細部調整を行うというようにしていました。Eメールを活用することで、混雑する時間帯に電話を使用する回数も少なく済み、かつ早朝出勤の回数も少なく済んだことで、実に円滑な業務を行うことができたと思います。また、私の職務上、アメリカ軍とクウェート軍の後方部署との交流があり、事務所へ伺うのですが、幸運なことに両国の担当者は友好的で、お陰で円滑な業務が出来ました。特に、クウェート軍担当者からは、必ずチャイ(砂糖入り紅茶)のもてなしを頂き、毎回約30分ではありましたが有意義な国際交流の機会にもなっておりました。
派遣隊の所在する基地には、クウェート及びアメリカ以外にオーストラリア、韓国の軍も駐留しており、食事会(日本は火曜日の昼食担当)で交流も行っておりました。また、部活動(英会話教室など)もあって、交流をする機会は、数多くありました。本人の努力次第では個人交流も可能です。
また、私たちは、何度かクウェート市内へ外出する機会がありましたので、その外出で感じた時の様子を少し書いてみます。
市内での移動はタクシーを使用しましたが、驚いたことにタクシーとして使用している車のほとんどが日本車であり、運転手曰く「ジャパニーズカー、ベリーグッド」とのこと。なぜかうれしく感じるものです。しかし、交通事情は要注意です。一般道路で最高速度100km/Hのところがあったり、横断歩道に歩行者が歩いていても速度を落とさないという感じで、非常に車の走行速度が速いと感じました。そのようなことから、自分の安全は自分で守るという心構えが如何に大切か、また、日本が如何に安全な国であるかを改めて感じた次第です。
最後に、この派遣に際し、留守を守ってくれた家族、職場の上司や同僚、そして、ご支援を頂きました数多くの方々のお陰で、無事任務を完遂することが出来ました。そして、貴重な経験をする機会を与えて頂けましたことに、本当に感謝しております。 |
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