全国の基地・駐屯地等で実施されている健康増進施策。今回紹介する横須賀地方隊では、専門医のバックアップの下でフィットネスルームを活用した取り組みがされている。個々に対応した指導を受けながら、楽しんで活動している姿が見られた。
海上自衛隊横須賀地方隊では、医官・管理栄養士・スポーツプログラマーが一体となって「生活習慣病改善プロジェクト」を発足、平成17年9月1日にはフィットネスルームを開設した。トレーニング器具やフードモデルなどを完備するとともに、スポーツプログラマー1名を配置し、希望する隊員を中心に運動指導や食事指導を行っている。
室内には、トレッドミル、エアロバイク、ダンベル、バランストレーニング器具、体成分分析装置が設置されている。特に体成分分析装置は、体の水分・タンパク質・骨量・体脂肪等を測定する器機で、健康増進のための本格的な環境が整えられている。
ハード面の充実だけではない。対象者に年3回のプロジェクト健診(血液検査・尿検査・血圧測定・腹囲測定及び体成分分析装置による検査)を定期的に実施し、その結果を基に医官・管理栄養士・スポーツプログラマーとの面接で改善点の指導などを行っている。
そのほか、業務等の都合でトレーニング場に行けない隊員がいることも考慮し、家庭でもできるトレーニングメニューを定期的に配布したり、トレーニング利用者に健康維持・向上・回復を目的としたトレーニングアドバイスを行うなど、バックアップ体制に対しても好評を得ている。
フィットネスルームを管理している治多2曹と芳司3曹は、「メタボリック対策のスローガンは、『バランスのよい食事と運動習慣及び生活習慣病の改善』。これからも隊員の健康増進に貢献していきたい」と話している。 |