防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2008年1月15日号
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年頭のメッセージ
 
防衛副大臣 江渡 聡徳
自発的に新しい物事を捉えていく
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 新年あけましておめでとうございます。
 昨年は、省への移行を果たし、新たな一歩を踏み出した一年でありました。その一方で、前事務次官の逮捕等、防衛調達における透明性、厳格な情報保全、文民統制の徹底、といった課題が浮き彫りになりました。
 これらの解決には、本質に立ち返った議論が必要とされますが、他方、わが国の平和と独立を保つためには、引続き弛まぬ努力を継続していかなければなりません。
 特に、同盟国たる米国との関係においては、BMDをはじめ運用面での連携の強化が求められておるところであり、また、国際的な安全保障環境の改善に対し、わが国が自らの強い意思を発信していくために、洋上における補給活動の再開は、非常に重要な意義を有するものであります。
 隊員諸官は、従来の体制からの変革を求められる中で、ともすれば、足元が揺るぎがちになるかもしれません。しかし、なればこそ、それぞれの立場において、果たすべき役割について全力を傾注して職務に邁進することを切に希望します。
 私の好きな言葉に『随所に主となれば、立つところ皆真なり』という名言があります。過去の因習や周囲の環境に惑わされる事なく、自発的かつ積極的に、新しい物事を捉えていく事が肝要です。国防という崇高な任務に、私も諸官とともに、主体的に取り組んで参る所存です。
 末文ながら、平素から自衛隊に対し温かいご理解とご支援を賜っております皆様のご健勝とご多幸を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

防衛大臣政務官 寺田稔
安全保障体制構築のため邁進する
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 皆さん、新年新春あけましておめでとうございます。健やかなる子年を迎えられたことと心よりお慶び申し上げます。さて、昨年1月防衛庁の「省昇格」が実現した当時、私自身自民党国防部会長代理としてその時を迎えました。皆さんと共にこの報に接することができましたことは慶賀の念に堪えません。時あたかも今から44年前の昭和39年、時の総理大臣であり私の祖父でもある池田勇人が内閣の方針として防衛庁の省昇格を決定して以来の政治の悲願であった省昇格が実現したことは感慨深いものがあります。
 本年はNPT検討会議もあり早期に北朝鮮の核関連施設を封印・無能力化し東アジア地域の平和と安定を図らなければなりません。防衛省が全力を挙げて取り組んでいるPSI等の大量破壊兵器の拡散防止の取り組みを進めると共に、着実な平和貢献活動により信頼醸成措置の強化に取り組んでいく必要があります。引き続き専守防衛の理念に則り着実な防衛力の整備を図る必要があり、来る20年度予算編成においても全力で所要の獲得を目指して参りました。その結果、ミサイル防衛網の充実、護衛艦の建造、BADGEシステムの換装等現下の喫緊諸課題に対応できましたことは、私の慶びとするところであります。また、「2+2」の合意を踏まえて地元基地負担の軽減と抑止力の保持という一見相反することを両立させながら米軍再編に取り組むことが必要となります。
 本年主要国首脳会議が我が国で開催されますが、この機をとらえて平和への取組を強化して議員外交の一環として世界平和の実現及び我が国安全保障体制の構築のため邁進いたしたく存じます。本年が皆様にとり輝かしい一年となりますことを衷心より御祈念いたしまして新年のご挨拶といたします。

防衛政務官 秋元 司
隊員であることの自覚と誇りを胸に
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 日本国内そして世界各地で任務に励んでいる隊員の皆さん、御家族の皆様、明けましておめでとうございます。防衛省・自衛隊の一員として皆さんとともに新しい年を迎えることが出来ますことを大変光栄に思いますとともに、責任の重さを痛感いたしております。
 新年、まず国会におきましては、昨秋来参議院において今国会の最重要法案であるテロ対策特措法に変わる補給支援特措法(新テロ対策特措法)が審議されており、本法案を国民の皆様の御理解を得て可決・成立させる必要があります。
 また、昨年は、法案審議のなか、大変残念なことに前防衛事務次官が逮捕される事件が起きました。防衛省・自衛隊といたしましては、新たな防衛省・自衛隊の在り方につきまして基本に立ち戻って検討を行い、国民の皆様からの信頼回復に全力で努めているところでございます。
 私といたしましては、大臣政務官として石破大臣の下、国民からの大きな期待に応えるためには、防衛省・自衛隊につきまして、国民へ正しく理解して頂き、納得して頂かなければならないと考えており、隊員の皆さんの日夜任務に勤しむ真摯な姿を国民へ紹介し理解を得るように精一杯尽くしてまいる所存でございます。
 隊員の皆さんにあっては、新年を迎え新たな気持ちで、自衛隊員であることの自覚と誇りを胸に、自衛隊の使命と責務を常に認識して職務に精励されるとともに、厳正な規律を保持して頂くことを望みます。
 最後になりましたが、本年が隊員の皆さん、御家族の皆様にとりまして実り多い1年となりますことを心よりお祈りいたします。

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