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   2006年11月15日号
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1000人が空自体験飛行楽しむ
 平成18年度自衛隊記念日行事の一環として「体験飛行」が10月15日、入間基地で実施され、一般公募で当選した約1000人がC―1輸送機とCH―47J大型ヘリコプターに搭乗、約20分間のフライトを楽しんだ。

齋藤曹長、陸軍功労章を受章
陸自と米陸軍間の業務功績で
 第72戦車連隊第1中隊・齋藤俊昭曹長(現・統合幕僚監部)は11月1日、陸上幕僚監部人事部人事計画課企画班在任時(平成16年3月〜18年3月)の陸上自衛隊と米陸軍間の業務遂行の功績により、米太平洋陸軍司令官から陸軍功労章を授与された。
 齋藤曹長は、米陸軍上級曹長学校留学経験があり、米陸軍に対する理解や語学能力を活かし、人事部在任間の2年間、運営・日米係として、平成16・17年度の日米共同統合指揮所演習、日米人事会議と各種防衛交流の企画・実行を補佐しており、その功績が米側に高く評価された。
 この日の受章式には陸幕人事部と在日米陸軍人事部関係者が参列する中、太平洋陸軍司令官代理として在日米陸軍司令部人事部長ディーソ大佐が齋藤曹長に勲章を授与するとともに祝福の言葉を述べた。引き続き行われた昼食会でも在日米陸軍人事部関係者が多数参加して、齋藤曹長の功績を称えた。

空自イラク派遣衛生隊
医療支援で米空軍が表彰
 10月18日、空自イラク派遣輸送航空隊・衛生隊(隊長・神藤英二3佐)は、米軍で発生した救急患者に対する診療支援に対して、米第386遠征航空団司令から表彰された。
 同12日夜間に、米軍衛生隊から電話で救急患者の血液検査を依頼された神藤隊長と草野綾3佐は、すぐさま米軍医務室へと向かった。神藤隊長は専門である消化器系の患者であったため、米軍のドクターとともに診療を開始した。米軍が採血したあと、草野3佐は衛生隊で事前に器材準備を完了していた当直の合田奉弘3曹とともに血液検査を行い、結果を米軍へ通知した。
 神藤隊長以下各隊員の綿密な連携と迅速な対応が、高く評価され、今回の表彰となった。

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第4号(2006年11月2日配信)には、安倍総理が「海を守る自衛隊」の題名で海上自衛隊の活躍を称えるメッセージを書かれています。
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HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
SHE IS GRUMPY
シー イズ グランピー
彼女は気難しいなあ
 Hi!How are you doing?皆さん、お元気でしょうか。関東地方も冷え込んできましたが、日中はまだまだ暖かい感じがします。秋探しを実践していると、朝の5分間にとても充実感を覚えます。新しい秋を発見したときの喜びもひとしおです。その感動や喜びが一日続くことになり、毎日つづけると一週間がとても充実した感覚でとらえることができます。毎日をせわしく過ごしていた時とは逆に、時間が以前よりゆっくりと流れているように感じます。実際には何も変わっていないかもしれませんが、心の余裕を感じるようになっています。皆さんもお試しあれ。

 さて、今回の表現は、“She is grumpy"「彼女は気難しいなあ。」です。考えてみれば、男女の差は歴然とあるのに、実は何も気がついていないのかもしれません。それぞれが補完しあう関係であることは確かです。相手のことが分からないと、「気難しく」思えてしまうのかもしれませんね。Grumpyは、「気難しい、不機嫌な」という意味です。まあ、不機嫌でも、笑ってみると気分がまぎれて、happyになることはうけあいです。

 関東もいよいよ冬の到来です。通勤途上、マスクをかけている人や咳き込んでいる人を見かけます。外出後のうがい、手洗いを習慣にして、風邪を予防したいものです。汗をかいたときのまめなお手入れも大切です。
それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉

イラク派遣を終えて シリーズ
文化の違いに一苦労
空自第2高射群整備補給隊 2空曹 鈴木 元伸
 私はクウェートのアリ・アル・サレム空軍基地において第9期イラク復興支援派遣輸送航空隊司令部要員として平成18年3月上旬から同年7月中旬まで勤務しました。
 業務の内容は、総務業務で、主に文書管理、派遣隊員の出入国申請、基地立入申請、米軍の立入制限区域への立入申請、米国郵便、隊司令ドライバー等でした。特に出入国業務、基地立入申請、米国の立入制限区域への立入申請、米国郵便は調整がすべて英語で行われました。海外初経験の私にとって、仕事で英語を使うことにはかなりの戸惑いもありました。結局、ボキャブラリーを駆使してコミュニケーションをとる形になりましたが、上司、通訳等、周りの手助けもあり、無事業務を円滑に行う事が出来ました。
 私が派遣されて一番印象に残った事と言えば日本人とクウェートの人との考え方の違いです。これには大変悩みました。クウェートの人達の考え方として、未来のことは神様が決めることであり、また仕事をすることは神様に与えられた罰なのだそうです。故に彼らと未来のことについて約束することはなかなか出来ませんでした。すべては神様が決めることだからです。
上司と2人で入国手続きに行った際の話です。入国手続きの申請用紙に記入が終わってから「何時頃に入国手続きが終わるのか?」と私が聞いたところ、「終わったら電話する」との答えでした。「いや、終わる時間が聞きたい」と再び2度、3度聞き直したところ、「終わったら電話する」と同じ答えが返ってきました。出入国手続きは業務上急ぐ話なので、大体でもいいから手続きの終わる時間を聞きたかったのですが、聞く度に相手の顔がどんどん不機嫌な表情になっていったためその場では聞くことを諦めました。しかし、いつも彼らは私達の頼んだ業務を終わらせるタイミングは、遅かったり早かったりと全く予想が出来ないため、私は極度の不安に襲われました。しかし、この時は運良く2時間半ほどで手続きが終わりました。
 また、その他諸々の調整においても、言われた時間に行っても担当者が不在で「すぐ担当者が来るから」と別な人に言われ1時間半も待たされたり、いつも申請してから何ヶ月もかかって仕上がってくる基地許可証が、なぜかたった3日で出来てしまったりと良い意味でも悪い意味でも私はほとんどの場合において予想を裏切られ続けました。
 時間はかかりましたが、こんなことを繰り返しているうちに彼らの考え方が理解できるようになってきました。そして彼らの考え方を理解することにより気持ちにある程度の余裕をもって業務を行うことができました。
 日本では味わえない貴重な経験ばかりでしたが、海外で業務を行う際、英会話能力と国それぞれの文化の違いを理解することは大変重要なのだということを改めて実感させられた4ヶ月でした。最後に派遣期間中、私を支えてくれた上司や仲間達、家族には本当に心から感謝をしています。ありがとうございました。
 対する診療支援に対して、米第386遠征航空団司令から表彰された。
 同12日夜間に、米軍衛生隊から電話で救急患者の血液検査を依頼された神藤隊長と草野綾3佐は、すぐさま米軍医務室へと向かった。神藤隊長は専門である消化器系の患者であったため、米軍のドクターとともに診療を開始した。米軍が採血したあと、草野3佐は衛生隊で事前に器材準備を完了していた当直の合田奉弘3曹とともに血液検査を行い、結果を米軍へ通知した。
 神藤隊長以下各隊員の綿密な連携と迅速な対応が、高く評価され、今回の表彰となった。

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