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   2006年8月15日号
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艦艇広報を支援
護衛艦「ゆうだち」4500人が楽しむ
《長崎地連》
ミサイル艇の展示航行なども行われて見学者たちは充実した時間を過ごした
 長崎地連(部長・濱田暢喜1海佐)は7月15日から18日の間、護衛艦「ゆうだち」の艦艇広報を支援した。
 「ゆうだち」の長崎寄港は2年ぶり3回目で、今回は長崎地連本部から近い「水辺の森公園」と隣接した常盤岸壁に入港、よく整備され緑あふれる公園に勇姿を披露した。当初は梅雨前線の影響で天候不良が心配されたが、前線を押しのけるかのような「ゆうだち」の堂々たる入港とともに空は晴れ渡った。長崎市防衛協会をはじめ、観光客や地元市民が日の丸や艦旗の小旗を打ち振る中、盛大で華やかな入港歓迎行事が行われた。
 3日間にわたる艦艇広報には、体験航海・一般公開合わせて延べ4586人が来艦した。体験航海では、昨年12月に開通したばかりの優美な「女神大橋」の下をくぐり長崎港外までを往復、約1時間半のクルージングを楽しんだ。航海中は大村航空隊所属のヘリコプター(SH―60J)による展示飛行と第3ミサイル艇隊所属「はやぶさ」型ミサイル艇の展示航行が行われた。海面近くを低く飛ぶヘリコプターのスピードと波を切って航走するミサイル艇の迫力は見る者を圧倒。また、目の前で繰り広げられた空と海の同時アトラクションには甲板上の見学者から大きな歓声と拍手が沸き起こった。
 体験航海を終えた参加者からは、「想像以上に強い風と揺れを感じました。ここで訓練や生活をする隊員の方々は本当に大変でしょうね」と乗員を気遣うコメントもあった。一般公開では、学校帰りの学生や国内外の観光客、家族連れやカップルなど幅広い年齢層の人々が艦内を見学し、乗組員に対し装備・構造などについて様々な質問をする場面が見られた。
 また、今回は3夜ともに2時間の電灯艦飾が実施された。潮風が心地良い夜の公園に浮かんだ艦は静寂の中に光り輝くオブジェと化し、昼間の力強い存在感とは別の荘厳な雰囲気を漂わせた。「水辺の森公園」を散策していた長崎市民やグラバー園の観光客からも「最高の眺めだ」との声が上がっていた。

OBが母校で講演
イラクでの経験語る
《静岡》
 静岡地連(部長・池川昭司1空佐)は7月18日、静岡県私立島田学園高校で第9次イラク人道復興支援活動に派遣された同校OBの村松邦夫陸曹長(第34普通科連隊所属)による講演と、これまでの自衛隊の活動を紹介する写真集等展示に協力した。
 講演は「先輩が語るイラク人道復興支援」と題し、未来を担う高校生たちに、人道復興支援活動に従事した隊員の生の声を届け、イラクの現状と自衛隊の活動を正しく理解してもらうとともに、国際化時代における今後の人間形成に役立ててもらうために企画されたもの。
 体育館に集まった全校生徒630人の後輩を前に、村松曹長は厳しい環境の中での物資輸送業務などを振り返りながら「何でも日頃の訓練が大事。部活や勉強でも練習を重ねれば自信になる」「イラクの人のために何が出来るか少しでも関心をもってもらうことが復興につながる」と熱く語った。講演後の質疑応答では、「感動したこと、苦労したこと、一番印象に残ることはなんでしたか」「今後、日本の国際貢献はどのように展開していくと思われますか」といった質問が寄せられた。
 また、校内の一角には34普連広報班がイラク復興支援活動のパネル写真や高機動車などの展示コーナーが設けられた。生徒の関心は高く、防弾チョッキに触ったり高機動車に乗ったりと自衛隊を身近に感じていた。

ビジネスマナー講習
信頼される組織に向けて
《新潟》
 新潟地連(部長・深津孔1陸佐)は7月28日、本部講堂で東部方面総監部計画の「接遇・電話対応」の講習を受講した。
 講師は小平学校の業務管理教育などを行っているリーダーズプロジェクトの斎藤ますみさん。斎藤さんは、NTT電話対応コンクールで審査委員を務めるビジネスマナーの専門家で、「電話王の話す技術・聞く技術」の著書を出している。
 講習では、まず敬語の使い方のトレーニングが行われた。尊敬語、謙譲語、丁寧語の使い方に部員たちは四苦八苦。普段何気なく使っている敬語も、「『聞く』の謙譲語は何ですか」と改めて質問されると戸惑う場面も見られた。
 次の電話対応では、「高い声+大きめの声+ゆっくり」が感じよく信頼感がある話し方であるとの教育があったが、実際にやってみると威圧的であったり、強調する部分が違っていたりと、これも相当な練習が必要だと思われた。
 その他、2人1組での電話対応のロールプレイング、挨拶とお辞儀の練習、名刺交換の仕方、案内・誘導など普段あまり意識せず行っていることの指導が行われた。部員は、何故そうするのかという説明を受けたり、実際にやってみたりしながら熱心に受講し、約3時間の講習はあっという間に過ぎた。
 地連では、「この講習成果を活用し、爽やかで信頼される組織を目指して努力していきたい」としている。

イラク講和を実施
自衛隊活動を知る
《熊本地連》
 熊本地連(部長・日笠玲治郎1陸佐)は7月20日、人吉・球磨地方のあさぎり町岡原中学校でイラク派遣隊員による講話を行った。
 講師は第8次イラク復興支援群本部1科長として勤務した第43普通科連隊1科長・坂元達哉3陸佐。全校生徒約120人を対象に「国際理解教育講演会」と題し、同校講堂で約1時間半にわたり熱弁をふるった。
 講話内容は、サマーワの地理的状況に始まり、1次隊から8次隊までが実施した給水・衛生・施設整備活動等の宿営地内の生活状況、住民との交流状況などを説明した。特に、今年1月16日付のサマーワ新聞で、「日本隊が到着するまで、この道徳と倫理を保持した立派な人々について何も知らなかった。我々は日本人について感情のかけらもない技術革命により、全世界の心を支配する人種だと思っていた。しかし、日本の自衛隊が到着して数週間のうちに、サマーワの人々は、日本人は昔の日本人と変わりなく愛情と倫理観にあふれ、他の国家を尊重し、他国民の家庭や職業に敬意を払う立派な伝統も持っていた」等、自衛隊を地元の住民が高く評価していることを紹介した。
 最後に、生徒から「イラク人道復興支援活動についての話ということで、どんな話が聞けるだろうと楽しみにしていました。これから国際社会に貢献できる人間になれればと思うとともに、たくさんの人が他の国、民族のことを考えて取り組めば世界的な力になると思います。また、自分たちが日本や国民のことをしっかり考えて行動すれば、日本はもっとすばらしい国になる」と感想を述べた。

舞音による演奏会
学生に技術指導も
《鳥取地連》
 鳥取地連(部長・淵之上徹1陸佐)は7月5、6日の両日、海上自衛隊舞鶴音楽隊による学校巡回演奏を支援した。この学校巡回演奏は毎年この時期に県内の中学・高校で行われ、今年も去年に引き続き舞鶴音楽隊が担当した。
 鳥取県は西部地区に部隊が所在し、東部地区では自衛隊とは疎遠になりやすいため、音楽隊の演奏は貴重で、学生をはじめ地域住民から大きな注目を浴びた。特に、海自の白くまぶしい制服姿と自衛隊に音楽隊があるということが学生たちの興味をひいた。
 2日間の巡回演奏は各校校歌をはじめ、クラシックやポピュラーなど幅広いジャンルの曲目を演奏し、集まった生徒、教師、父兄会員など延べ1500人を魅了した。演奏の最後を飾った「パイレーツ・オブ・カリビアン」は、同名の映画の続編が封切り間近ということもあり、その壮大な曲に全員が聴き入り、演奏が終わると会場は大いに盛り上がった。また、鳥取城北高校では、演奏会終了後に演奏指導が行われ、吹奏楽部の生徒たちは音楽隊の技術を少しでも学ぼうと真剣に取り組んでいた。
 演奏会や演奏指導が終わり、音楽隊が学校を離れる時には多数の生徒が見送り、「また来てください」「楽しかったです」などと別れを惜しむ声が聞かれた。

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