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   2006年8月1日号
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総合防災訓練を支援
〜関係機関との連携を深める〜
《香川地連》
 香川地連(部長・溝越正信1陸佐)は7月9日、小豆島ふるさと村(小豆島町室生)で「小豆島町総合防災訓練」を支援し、演習等で多忙な部隊と小豆島町や香川県警小豆島署との調整で活躍した。自衛隊からは第15普通科連隊、海自輸送艦「ゆら」、その他、小豆島町災害対策本部をはじめ、香川県防災航空隊、小豆島海上保安署、小豆島消防、県警、内海病院などの関係機関が参加した。
 訓練は「14時30分、震度6の南海地震が発生し、小豆島町でも一部の地域で土砂崩れや家屋の倒壊等の被害が発生した」との想定で行われ、埋没車両や倒壊家屋から人命救助システムを使用しての被災者救助、輸送艦「ゆら」による15普連第3中隊、県警機動隊員及び応急救援物資の輸送・揚陸訓練、陸上部隊と日赤奉仕団の共同による200人分の炊き出しなどの各種訓練が行われた。特に、応急救援物資の陸揚げでは、陸海自衛官、県警機動隊員や消防団員の協力により、整斉かつ迅速に車両への積載が実施され、関係機関の連携の模様が披露された。
 この訓練では、災害時における陸海自衛隊の能力の一端を示し、関係各機関相互の協力・支援の重要性を印象づけた。
 地域住民の自衛隊に対する理解と信頼感を深めたとする香川地連では、「部長以下全員が団結して今後あらゆる機会を活用して、より一層地域との一体感を深めていくための努力を継続していく」としている。

防災イベントに参加
《徳島》
救助システム展示など行う
 徳島地連(部長・神宮万和1海佐)は7月9日、第14旅団第15普通科連隊及び第14後方支援隊の協力を得て、徳島青年会議所が主催する防災忍者アカデミーに参加した。
 防災忍者アカデミーは突然の災害に備え、子供を中心とした地域住民一人ひとりの防災意識を高めるとともに、基本的な防災対策の推進を図る目的で開催されたイベントで、忍者の里に見立てた徳島県内の防災を担当する公共団体や企業が防災対策の紹介や体験・学習・訓練を行い、防災忍者の子孫に扮した子供たち約1000人が様々な防災に関する修行を行った。
 地連では、災害派遣のパネル展示、パンフレット配布、広報ビデオ放映などを実施し、15普連は人命救助システム及び車両の展示、車両切断による人命救助訓練の展示、14後支援は浄水車の展示・説明をそれぞれ行った。クライマックスは車両に閉じ込められたぬいぐるみを15普連の精鋭達が人命救助システムを駆使し迅速に救い出す訓練展示で、参加者から多くの拍手が沸き起こっていた。
 子供たちが防災に関する知識を学ぶと同時に、自衛隊に対して興味を持ってもらうなど有意義なイベントとなった。

初の平月2士採用試験
海自 女子採用、高い人気保つ
《東京地連》
 東京地連(部長・千葉徳次郎陸将補)は7月8日、練馬駐屯地で平月(8月)採用の2等海士(女子)の採用試験を行った。
 海上自衛隊の女子の平月2士の採用は初めてのことで、女性自衛官の人気の高さを反映し、今回の採用試験には47名が受験した。
 地連ホームページを見て応募したという受験者が多く、就職活動におけるインターネットの影響力の大きさがうかがえた。
 受験者には、「以前から女性自衛官に憧れていました。昨年9月の試験で不合格となりましたが、今回はそのリベンジで受験しました」という再挑戦者や、「現在フリーターですが、定職に就き自分の生活を見直したいと思います」という求職者が多く含まれていた。中には、「こんなに応募者が多いとは思いませんでした。競争率は20倍を超えているようですが、合格できるようがんばります」と決意を語る志願者もいた。
 募集課は予想以上に多い志願者に急きょ、口述試験班の数を増やしたり、身体検査の支援に当たる女性自衛官を増員して対応した。
 現在、募集環境は厳しくなりつつあり、各事務所とも男子2士の募集には苦しんでいるが、女子2士の募集は、少子化・高学歴化の中でも高い人気を保っていることが明らかになった。
 18年度の募集においては、これからが正念場。東京地連では、各種の広報媒体を活用し、自衛官の魅力を最大限アピールして、男子自衛官の募集においても目標達成を目指すとしている。

「将来はパイロット」講師による職業紹介
《神奈川地連》
 神奈川地連(部長・酒井良文1海佐)は6月24日、逗子市立沼間中学校で総合的な学習の時間の一環として行われた「地域講師による職業紹介」に参加した。
 この企画は、同校が1学年生徒約100人を対象として、地元で活躍する職業人らを講師として招き、その仕事内容を紹介して、働くことの意義やすばらしさを理解させることを目的に行われたもの。職業人として地元の建築士や美容師らが招かれるなか、「自衛隊パイロットの仕事」として、海上自衛隊第51航空隊から第511飛行隊長以下、現役若手パイロットらと地連募集課員が出席して行われた。
 「自衛隊パイロットの仕事」を紹介する教室には、パイロットに興味を持っている1学年男女約20人が参加して職業紹介が行われた。冒頭に飛行隊長が海自の活動を紹介し、生徒らは海自にも航空機を操縦するパイロットがいるということに驚いた様子で、興味深く聞き入っていた。
 生徒からは、「パイロットとして飛行機に乗っていて、楽しいことはなんですか?」「どうしたらパイロットになれますか?」などの質問が相次ぎ、それらに飛行隊員や地連部員が丁寧に説明を行った。
 職業紹介後の1学年集会では、それぞれの職業紹介に参加した生徒らが講師に対し感謝の言葉を述べた。パイロットに対しては、女子生徒から「男性だけでなく、女性のパイロットも活躍している様子を知り、私も絶対パイロットになりたいと思いました」などの感想が聞かれた。
 神奈川地連は、今後とも学校との密接な連携を図り、各部隊の協力を得ながら「総合的な時間」支援に取り組み、中学生たち若い世代の自衛隊に対する理解を深めるとともに、自衛官への憧れを醸成し、将来的な志願者の確保に努めていく、としている。

UH-1体験搭乗郷土の景色でPR
《山梨地連》
 山梨地連(部長・齋藤英明1陸佐)は7月8日、東部方面ヘリコプター隊・第2飛行隊の支援を得て、陸上自衛隊北富士駐屯地でヘリコプターの体験搭乗を実施した。UH―1体験搭乗は北富士駐屯地と合同で行われ、総勢約60人の県民が参加した。
 早々に受付を済ませた親子連れなどは、資料館前の戦車などバックに記念撮影を各々楽しみ、自衛隊に興味津々の様子だった。
 安全教育が始まると小学生や中高生は憧れのパイロットを近くで見ようと最前列に並び、ベルトの着け方などの説明を受けた。その後の自由見学では、一目散に操縦席に駆け寄り、大人も子供たちなどに混じって操縦席での記念撮影を行うなど参加者に大人気だった。
 飛行時間は約20分だったが、眼下に広がる富士山や山々の青々とした森のじゅうたんに目を惹かれ、参加者は地上からは見られない世界にただ目を見開いて、空からの森林浴を楽しんでいた。飛行を終えた高校生は、「パイロットの人と直接話す機会があり、ヘリコプターにも乗れていい思い出になりました。将来はパイロットを目指したいです」や「山の緑が綺麗だった。季節ごとに空から山の変わる様子を体験搭乗を通して見られたらいいな。また、機会があったら乗ってみたいです」と満足そうに話していた。
 山梨地連は、今後も郷土の特徴を活かした広報を行い、山梨の素晴しさを知ってもらうとともに、募集対象者や援護協力者らに自衛隊をPRし、自衛隊への理解促進を図り、今後の募集・援護に繋げていきたいとしている。

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