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   2004年7月1日号
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盛大にちびっ子ヤング大会
<徳島教育航空群>
誘導路で200名がランウェイマラソンに参加、健脚を競った
基地を一般に開放
音楽祭、体験搭乗、スポーツなど
終日、家族づれで賑わう
 徳島教育航空群(郡司令・有働賢三1海佐)では、5月21日・22日・23日の3日間にわたり、町民・家族感謝デー及びちびっ子ヤング大会を開催した。
 21日の音楽祭には昨年を上回る多くのファンが訪れ、華やかに繰り広げられる呉音楽隊の演奏と勇壮ならっぱ隊の吹奏に聴き惚れた。翌日の22日は、「UH-60J型救難ヘリコプター」と「TC-90型航空機」による体験搭乗を行い、町民、家族を含め268名が空の旅を楽しんだ。
 また、23日は、基地を一般公開し「ランウェイマラソン」、「ちびっ子ヤング大会」、「TC-90型航空機シミュレーター体験飛行」、「記念館・広報館の開放」を実施した。当日は、さわやかな天候の下、県内外から訪れた1,650名の入場者でにぎわった。中でも、通常入ることのできない航空基地の滑走路へ通じる誘導路を走るランウェイマラソンには約200名が、家族連れや友人同士などで歩く「ふれあいウォーキング」には約190名が参加し好評を得た。
 また、ちびっ子ヤング大会として実施した小学生によるバレーボール競技には、徳島市、鳴門市、北島町、松茂町の2市2町から8チーム130名が参加した。ちびっ子達は、日ごろの練習の成果を十分発揮し、手に汗握る熱戦を繰り広げ、応援に訪れた親達は興奮がいつまでも冷め遣らぬようであった。この模様は、地元テレビなどで紹介され、地域住民らに海上自衛隊徳島教育航空群に対する認識と理解の向上に大きな成果を得た。

掃海母艦「はやせ」の主錨奉納
<金刀比羅宮>
由来板に輝かしい業績刻む
高さ2.8メートル重量2.5トン
 5月29日、関係者の念願がかなって四国・金刀比羅宮神苑にある掃海殉職者顕彰碑の近くに「はやせ」の主錨が奉納され、航啓会が主催して除幕式が行われた。
 掃海母艦「はやせ」は、平成14年12月11日に除籍されたことに伴い、その31年間に及ぶ偉業を末永く後世に伝えようと、琴平町、航啓会、元はやせ乗組員らが、海上安全で有名な金刀比羅宮へ主錨奉納することを目的に仮称『「はやせ」の錨設置推進会』を結成。3年前から錨の取得、金刀比羅宮への設置申請、建設費用の募金などを行ってきた。
 この日は、第53回掃海殉職者追悼式が呉地方総監・小串茂海将によって執行されることもあって、近隣からの来賓多数が見守る中、金刀比羅宮司の修祓の後、紅白の引き綱には、海幕副長・道家一成海将以下部隊側と琴平町の山下正臣町長以下設置推進会の各代表者らが勢揃いし、呉音楽隊のファンファーレに合わせて幕が落された。=写真
 「はやせ」の主錨(高さ2.8メートル重量2.5トン、短鎖付)は「からみ錨」の状態で後方へ35度傾けてレンガ台座に据え付けられ、前面の由来板には在籍中の輝かしい業績が艦のシルエットと共に刻み込まれている。
 錨を前に山下町長と落合(たおさ)元ペルシャ湾派遣掃海部隊指揮官らが挨拶し「この間の使命の達成には海の守護神金刀比羅宮のご加護と乗組員一同がよく『からみ錨』の教訓を厳守した成果である」と讃えた。
 今後、この錨がシーマンシップの涵養と、海国日本の海上交通路を死守して来た掃海部隊の象徴として語り継がれることになる。

立川駐業隊10名が
(株)オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート)研修
 立川駐屯地業務隊(隊長・上田正文2陸佐)は4月22日、厚生科勤務者10名に、隊員への「サービス向上」を図るため、東京ディズニーリゾートを管理・運営する?オリエンタルランドで業務研修を行った。
 当日は千葉県浦安市にある同本社で、嶋津エンターテイメント本部長同席のもと、千協人材開発部長から世界最強のエンターテイメントを提供する同社の、人を集める基本理念・人材教育の方法・最強のエンターテイメント作りの秘訣についてレクチャーを受けるとともにビデオによる補足説明を受けた。
 サービスの提供については、アメリカと日本の間に文化的な違いは無く、ウォルト・ディズニーの提唱していた『It Takes People』のスローガンが基本となっている。なかでも、東京ディズニーリゾートで重要視されているのが、「SCSE」という4つの言葉(それぞれ「Safety(安全)」「Courtesy(親しみやすさ)」「Show(ショー)」「Efficiency(効率)」を意味する言葉の頭文字で、この順番が優先される)であり、「すべてのお客様がくVIP」という気持ちをもち、その実現に向けてスタッフ一同が自ら創意工夫に環境作りをしている点(そのための詳細な接客マニュアルは存在しない。マニュアルは安全確保のための最小限のことが定められている。細部にわたり規定すると、マニュアル以外のことが実行できなくなるため)。徹底した「非日常空間」を作り上げ、東京ディズニーリゾート全てが一つのステージとして演出している。
 そして、「CSはCSから(顧客満足は従業員の満足感から生まれる)」点などの説明を受けた研修参加者は、皆熱心にメモを取り、千脇部長の体験に裏付けされた自信溢れるレクチャーに"目から鱗"の面持ちで、「さすが世界の東京ディズニーリゾートだ」と納得した。レクチャー後に「サービス向上」のための具体例を修得するため、予想時間をオーバーする活発な質問を行い、充実した研修となった。

防衛協会総会開く
講演会、懇親会も開催
 全国防衛協会連合会及び東京都防衛協会(山口信夫会長)の定期総会が6月15日、グランドヒル市ヶ谷で開催された。総会には、全国から多数の関係者が出席して議題などについて活発に意見交換した。
 その後、会場を移して、(財)日本国際問題研究所の佐藤行雄理事長が「国連と日本」について講演、関係者一同、タイムリーなテーマを約1時間にわたって熱心に聴講した。最後に、佐藤講師に対して日吉章防衛協会理事長が謝辞を述べ、講演会を終了。
 引き続き、石破茂防衛庁長官をはじめ来賓多数出席のもと、懇親会が盛大に開催された。

13普連に新入社員14名生活体験入隊
訓練に励む女子新入杜員

 第13普通科連隊(連隊長・村永1佐)は4月21、22日の両日、セラテックジャパン?(長野市)の依頼を受けて新入社員14名(うち女性6名)の隊内生活体験入隊を実施した。
 担当した第3中隊は、駐屯地に到着した社員に被服交付を行った後、訓練日程・ベットメイキング・躾教育を行い、昼食を挟んで本格的な訓練を開始した。
 2日間行われた体験入隊では、基本教練・微光暗視装置体験・高機動車試乗・戦闘訓練・障害走などに加え連隊長・担当中隊長の精神教育が課目として行われた。1泊2日の短い時間ではあったが、自衛隊ならではの集団生活や訓練を楽しみながらも時に緊張しながら真剣に訓練に臨んでいる社員の姿が見受けられた。
 訪れた新入社員は「普段の生活では出来ない体験をすることができ充実した1泊2日を送ることができました」と話していた。


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