|
|
予備自等6名、初の小平学校研修 |
<大阪地連> |
|
大阪地連(部長・酒井健陸将補)は、このほど技術区分「語学」で採用された予備自衛官補5名(英語4名、ロシア語1名)と公募予備自衛官1名(中国語)による小平学校研修を実施した。今回の研修は、全国の地連では初めての試みで、自衛隊における語学教育の現況を理解させ、予備自衛官補の職務訓練等の魅力化に資することを目的として行われた。
初日、語学教育部の概要について説明を受けた後、それぞれの語学別に教官と懇談を行い、引き続いて会話実習等の授業を見学した。特に、英語で採用された4名は、陸曹普通英語課程の会話実習に飛び入り参加する場面もあり、部外講師との会話に盛り上がりを見せていた。=写真
2日目の朝は、朝礼前からロシア語と中国語課程の間稽古にそれぞれ参加し、学生との会話実習によって、各研修生は自らのモチベーションを高めていた。
この研修に参加した小倉予備自補は、「我々は、それぞれの語学に精通していても軍事用語には疎い事が多い。今後、公募予備自衛官として通訳、情報の収集、分析、翻訳、外国人の接遇等の業務を実施するには、まず軍事的知識を学ぶ必要がある。このため10日間の教育訓練では、英語での軍事知識の修得、軍事英会話のトレーニングが不可欠であると思う。また有事の際に、公募予備自衛官が防衛招集において如何に運用されるのか、更に研究されることが重要だと思う」と所見の中で感想を述べていた。 |
|
起業が求める人材像 |
立川駐業隊で援護会同、部外講話開く |
|
立川駐屯地(司令・平野隆之1陸佐)ではこのほど、駐屯地会議室で駐屯地援護会同と部外者講話を開催、駐屯地司令をはじめ各部隊長、援護担当者、定年退職予定者、任期制隊員の約80名が参加した。
当初の20分間は、業務隊長・上田正文2佐が方面で援護マンとして活躍した体験談や退職者に対するアドバイスなどを話した。上田隊長は、5年半の長きにわたり1佐の就職援護を担当した経験を生かし、「援護に関する部隊長の責任とは何か?」そして「援護に関する個人の責任とは?」について話した後、具体的な失敗例を5つ取りあげ、わかり易く説明した。最後に退職者へのアドバイスとして、「自衛隊勤務で『感動、思い出を作れ』、『何事も自分で考え、自分の意見を持つように心がけよ』『将来に対する人生設計を早く作成せよ』」と熱く語った。実践で鍛えた元援護マンの自信に溢れた言葉はさすがに参加者に対し説得力があった。
次に、部外講師=六興電気取締役社長・長江洋一氏は『企業が求める人材像』と題し、オーナー社長として自信に溢れた講話を1時間半にわたり、パワーポイントを使いわかり易く話した。
参加した隊員は、「長江社長と上田業務隊長の話はそれぞれ個性的で分かり易く大変参考になった」など感想を述べ、担当した係りは「今回の援護会同の目的は十分達成できた」と嬉しそうだった。 |
|
防衛ホーム 俳句コーナー |
|
蟻を見てゐていささかの旅疲れ 小川 淑子
蝸牛(かたつむり)水かけられし父母の墓 石田 和子
今生れし蝶を小指に止めし人 伊藤なおみ
黒揚羽杜に深さのありにけり 吉川 道男
消防車洗うてをりし緑の日 松野 藤枝
ひとり旅してリラ冷えの北の国 古谷 地良
暖かにゐて煩悩のなしとせず 今井 文和
ひそやかに暮らす幸せ柚子の花 長谷川ハルエ
苔咲くと余生の日々を清閑に 天本宏太郎
春愁のすべてを闇に葬れる 著方 えい
新緑の川に囲まれもてなさる 青人余利乃
寝ころびし肩に登りし天道虫 西澤 桃園
しみじみと花の雨聴く湯舟かな 柴垣 千風
花りんご生涯山の教師たり 青木 敏夫
南無観世音菩薩の旗の若葉風 船本 峰月
緑蔭の蝶は明るく人暗し 岩崎 緑風
永き日の音たてて捲く古時計 ジョンズ美加子
新緑の六本木ヒルズ坂二つ 川端 初枝
敬礼の新兵動作風光る 坂元 順一
弾む身に若葉輝く日差しかな 和田 一菜
選者吟
闘志とも違ふもの秘め五月来ぬ 保坂 伸秋
(「栃の芽」誌提供)
「栃の芽」誌をご希望の方は〈栃の芽会連絡先=仙台防衛施設局総務部・畠中草史氏電話022・295・1281内線3100〉へご連絡下さい。 |
|
11面へ |
|
|