福知山駐屯地(司令・財城昭彦1佐)は9月13、14日の両日、創立53周年記念日行事を開催した。両日は台風一過の晴天のもと、多数の来賓をはじめ隊員家族・多数の市民が訪れ、文字通り「地域と共にある駐屯地」として大いに賑わった。
市中パレード
記念日行事初日の13日には、今年で11回目を迎える恒例の市中パレードを行った。
福知山市の中心地である広小路通りで、各協力諸団体関係者の臨席のもと、約500名の隊員と車両約50両・航空機4機がパレードを行った。
沿道には、土曜日の午後とあって親子連れを中心として市民の人垣が出来、音楽隊の奏でる行進曲にあわせ、府旗を先頭に隊区8市22町の市長旗が行進を開始、続いてラッパ隊が行進し、観閲部隊指揮官である副連隊長・西山2佐の乗車した指揮通信車が行進した。その後第7普通科連隊の徒歩部隊・車両部隊・更に支援を受けた第3偵察隊・第3特料連隊・第8高射特科群の車両が威風堂々の行進を披露した。最後に上空をヘリ4機が観閲飛行を行った。
迷彩服に身を包んだ逞しい姿の隊員が広小路通り中央に設置された観閲台を前に敬礼して通りすぎると沿道の観客からは一段と、強い拍手が沸き起こった。
沿道で見守る市民からは熱い視線が隊員の一挙手・一投足に注がれ、市民からの強い期侍感を肌に感じた。この市中パレードは、全国で6カ所しか行われておらず、まさに地域と共にある駐屯部隊である事を実感していた。
記念式典開催
翌14日午前10時、福知山訓練場で中村稔市長をはじめ来賓・地域関係者多数が見守る中、記念式典が厳粛に挙行された。
駐屯地司令は式辞の中で、「福知山駐屯地は苦しい時も、楽しい時も、いつも地域の皆様と共に歩み、歴史を経て正に地域と共にある駐屯地へと発展した事に対し、地域の皆様に深く感謝致します。また昨今の国内外情勢の中、各種の緊急事態への対応やより安定した安全保障環境の構築への貢献、各種災害への対応など、『あらゆる任務に即応できる真に行動できる部隊』たるべく、引き続き努力していく」と決意を示した。
引き続き、中村市長をはじめ来賓が祝辞を述べた後、第3音楽隊の演奏する行進曲にあわせ、第7普通科連隊を主力とする威風堂々の観閲行進が行われ、観客に精強第7普通科連隊の雄姿をアピールした。
観閲式終了後ラッパドリル・格闘展示・模擬戦闘訓練などのアトラクションが行われ、特に第7普通科連隊増強第3中隊が実施した模擬戦は実戦さながらの迫力ある訓練で、観客を魅了した。
その後場所を体育館に移し、福知山自衛隊協力会(谷村紘一会長)主催による祝賀会食が行われた。歓談の途中には、駐屯地53年の歴史をスライド上映で紹介、一つ一つの場面を思いだしOBと現職隊員が昔話に花を咲かせる場面が随所に見られ終始和やかな雰囲気につつまれた。
また、駐屯地グランドでは、様々な模擬売店や音楽演奏・子供広場・体験試乗等が行われ、家族連れやカップルなど、訪れた見学者は自衛隊をおおいに満喫し、盛会のうちに全ての記念行事を終えた。
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