防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2003年12月1日号
 1面 2面 3面 5面 6面 7面 8面 9面 10面 11面 12面

日・米・韓の友好深める
(1面から続き)
 ◎パート2「自衛太鼓・困難を超える大行進」
 振動は雷鳴の如し。米兵の口から「Nice!」の声がもれた瞬間だ。怒濤の自衛太鼓は全国駐屯地から選抜された13チームの猛者。舞台左右に交互にスポットがあたり「どうだ!」といわんばかりに、自らの力強さを競い合った。
 陸自からは北海道自衛太鼓、津軽がんぼう太鼓、八戸陣太鼓、船岡さくら太鼓、松本アルプス太鼓、朝霞振武太鼓、武山振武太鼓、三河陣太鼓、滋賀十戦太鼓、熊本八特太鼓、小倉響太鼓が。また海自より八戸華炎太鼓、そして空自の祇園太鼓が、それぞれ独特のバチさばきを被露した。自衛隊にわれらあり!ノボリも高らかに精強を誇った。
 ◎パート3「地球の平和を」
 舞台は一転。大合唱の旋律を聴かせたのは3方面音楽隊、陸・海・空女性自衛官、そして302保安中隊。東部方面音楽隊の古荘浩四郎2陸佐のタクトで「男の群れ」「見上げてごらん夜の星を」「ふるさと」を歌った。
 和やかな空気に引き続き、「大合同演奏」では陸自中央音楽隊・野中図洋和1陸佐の指揮のもと、陸海空自衛隊音楽隊、在日米陸軍軍楽隊、米空軍合同軍楽隊がラテンクラシックの定番「エストレリータ」を合奏した。メキシコの純音楽を代表するエマヌエル・ボンセのトロピカルなメロディーが場内の温度を徐々に上げていった。
 ◎パート4「ワシントン、東京、ソウル」
 いよいよ舞台は世界の音楽へ。陸・海・空の自衛隊と外国の軍楽隊によるドリル演奏のコラボレーションが始まった。
 まずは在日米陸軍軍楽隊のドリル演奏が先陣を切った。「ニューヨーク・ニューヨーク」「マイウェイ」などアメリカのスタンダード曲を被露。ポピュラー・ミュージックの醍醐味を男性ボーカルの独唱で会場に響かせた。指揮はエドワード・J・レフリンク1等准尉。
 続いて、息もつかせぬ動きで飛び跳ねて、剣舞、演奏、皿回し。韓国陸軍軍楽隊が伝統芸能「サムルノリ」で観衆を魅了した。民族衣装も鮮やかなファン・イングン陸軍少佐の指揮でユニークな演技と演奏を展開した。民族楽器の音色は日本の雅楽にもつながる響きで、アジアに共通する懐かしさがあった。
 米空軍合同軍楽隊はダニエル・プライス空軍大尉とジェフリー・ワーナー空軍大尉のタクトで「ボギー&ベス」「アメリカ空軍の歌」をドリル演奏。女性ボーカルとアルトサックスのソロがスウィングし、ジャジーな雰囲気が武道館をジャズハウスに変えた。
 陸自中央音楽隊のドリル演奏では、チアリーディングも華麗に「ラッパと太鼓」「タイガートライアンフ」「威風堂々」を志賀亨3陸佐が指揮した。海自東京音楽隊は「この素晴らしき世界」「錨をあげて」を熊崎博幸3海佐のタクトで演奏。華のある演出が舞台に映え、続く航空自衛隊航空中央音楽隊は青を基調とした「スター・トレック」を、中村芳文1空尉の指揮でプレイした。
 ◎21世紀の若者へ!自衛隊からのメッセージ
 21世紀を担う若者を代表して、防衛大学校儀仗隊がファンシードリルを見せた。指揮は第4学年清水要平学生、ドラムメジャーは第3学年・小林誠貴学生が勤めた。突然舞台が暗くなり、空砲を発射したときには客席から驚きの声があがった。
 海自東京音楽隊・渡仲郁夫2海佐の指揮で3国旗が入場。フィナーレにエルガーの行進曲「威風堂々」に続き、ディズニーの「小さな世界」。「でっかい宇宙に愛がある」の演奏で退場し、グランドフィナーレとなった。豊かな国際色と音楽演奏を通じて日・米・韓の相互理解と結束、友好関係を深めた。(入船浩之)

3面へ
(ヘルプ)

Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc