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   2003年9月15日号
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座右の銘
「人間万事塞翁が馬」
 私が日頃、よく口にするのは、「人間万事塞翁が馬」という言葉である。この言葉の意味は、辞書によると、「世の吉凶禍福は転変常なく、何が幸で何が不幸か、予測しがたいことをいう。」とのことだが、元々この言葉は、以下のようなストーリーから生まれたものである。これは、この言葉を初めて覚えた小学生の時の記憶なので、少し違っているかもしれないが紹介したい。古代の中国、あるところに老人が住んでいた(この老人が「塞翁」)。ある日、老人が大切にしている馬が逃げてしまった。村人たちが気の毒に思い、慰めに行くと、老人は「いや、これが何かいいことにつながるかもしれない。」といった。やがて逃げた馬が立派な馬をつれて戻ってきた。村人たちがお祝いに行くと、老人は「これがいいことかどうか分からない。」と答えた。老人には一人息子がいたが、この息子が立派な馬を気に入り、乗り回しているうちに馬から落ちてけがをして、足が不自由になってしまった。村人が慰めに行くと、老人はまた、「いや、これが何かいいことにつながるかもしれない。」と言った。やがてこの地に戦乱が起こり、元気な若者たちは軍に徴用され、多くの戦死者が出た。しかし、足の不自由な老人の息子は徴用されることもなく、老人とともに幸せに暮らした。
 この言葉は、一つのあきらめ、を表すようにも解釈されるが、私は、これをより積極的なものとして考えている。まず、私個人の心の持ちようとしてである。人間、苦しい局面に立つと悲観的になりがちであるが、苦しい局面も幸運への大きな転換点になるかもしれない、と思えば立ち向かう気力も出てくるというものである。また、逆に好調の時ほど得意にならず、気を配り「暗転」に気をつけなければいけない。もう一つは、世の中の本質としてである。大体、人間のやることで、完全な「順風満帆」などあり得ない。外から見ると「幸せ」に見えても、皆、問題と悩みを抱えている。しかし、大きな視点で見れば、厳しい環境の中でも光明はあるし、今日の苦労は明日の幸せにつながっているのではないだろうか。苦しい局面をなんとか凌げば、或いは、積極的に局面展開に動けば、新たな局面が生まれてくるというのが人間社会の本質だと思う。そう考えれば、今日がたとえうまくいかなくとも、それほど悲観することもないのである。日々の問題も多いけれども、私はこのように考えるように努めている。(防衛局計画課長  深山 延暁)

教官採用試験のお知らせ
 陸上自衛隊では、次のとおり防衛庁教官の採用試験(U種試験(大学卒業程度)相当)を行います。
 〈採用予定先、試験区分及び採用予定数〉▽陸上自衛隊少年工科学校(神奈川県横須賀市)▽社会1名、保健体育1名
〈応募資格〉昭和49年4月2日から昭和57年4月1日までに生まれた者で、高等学校教諭1種免許(地理歴史又は公民、保健体育)以上を有する者又は昭和57年4月2日以降生まれの者で平成16年3月までに取得見込みの者、ただし国公私立学校教諭として勤務している者(非常勤、任期付採用又は臨時的任用として勤務している者を除く)については、年齢を制限しない。
 〈受付期間〉平成15年9月9日(火)から平成15年11月7日(金)まで
 〈試験日〉▽第1次試験=平成15年11月16日(日)▽第2次試験=平成16年1月13日(火)〜平成16年1月16日(金)の間のいずれかの1日
 〈試験場所〉神奈川県横須賀市
 〈合格発表〉▽第1次試験合格者=平成15年12月17日(水)▽最終合格=平成16年2月上旬
 〈その他〉受験案内は、〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町5番1号「防衛庁陸上幕僚監部人事部補任課職員人事管理室」(電話 03-3268-3111内線40282〜40284)まで、160円切手をはったあて先明記の返信用封筒(角形2号:長さ33.2cm×幅24cm)を同封して請求してください。

雪月花
 着々と整備が進む市ヶ谷台、防衛庁新庁舎。主なものでは情報本部関連の建物工事を残すのみとなっている。慰霊碑を中心にした小公園も完成し、先日歩いてみた。アーリントン墓地を思わせる殉職隊員慰霊碑、玉砂利を歩くだけで感慨を憶える。碑は一枚岩でできており、高さ3m、横10m、奥行き1.5mの石材はめったに手に入るものではないという。記者はこの工事を見ていたが、一時間に1m足らずの移動だった。保険にも入っていたと聞いた。9月11日には除幕式が行われる。内外要人の参拝、献花が慣例化されることを望みたい。ここから上に向う遊歩道の終点には、旧第一歩兵連隊の営門が六本木より移築されている。桧町旧庁舎の20号棟の前にあったあれである。同連隊二代目隊長・乃木将軍のことも記されていた。また下にもどると古く赤さびのついたトーチカが四角い銃眼をあけて半地下の形で残っている。記者は本物のトーチカを見るのは初めて、直径3mの中で操り広げられたのは何んだったのだろう、実戦にはならなかったが想像がつきない。A棟前には旧大本営前に位置する所に夏草におおわれ、庭園に隠された空気取り入れ口がある。地下室は作戦会議や御前会議も開かれるほどの広さだった。ずいぶん前に見学したことがある。この部屋に庭園の灯籠から空気の入れ替えを行っていたのだ。忍者屋敷を思わせる灯籠は二つある。この他にも雄健神社、杉山元師、阿南陸軍大将の碑などがある。(所谷)

隊員相互の融和団結図る
中業支でバドミントン大会
優勝は印刷工場Bチーム
 中央業務支援隊(隊長・宮崎悟介1佐)は8月21日、厚生棟体育館で各科対抗バドミントン大会を開催した。
 競技は、1チーム3組ダブルス6名で参加16チームが予選リーグを行い、上位4個チームが決勝トーナメントに進出する要領で実施した。また、各試合は1セット11点先取1セットマッチで行われた。
 大会は隊長の「しっかり、やる時にはやる」「怪我をしないこと」との激励を受け、各選手は体育館で熱戦を展開した。中央業務支援隊は、各部・各科とも勤務内容が異なり顔を合わす機会が少ないが、この日ばかりはチームの応援や奮闘する隊員に熱いエールをおくり、隊員相互の融和団結が図られた。
宮崎隊長から表彰状
 成績は、優勝=印刷工場Bチーム、準優勝=印刷工場Aチーム、第3位=印刷補給科チームの順。各チームは閉会式で隊長から表彰され、和気藹々の中終了した。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
HELLO STRANGER!(ヘロウ ストレインジャー)
本当にお久しぶりです
 Hi!皆さん。お元気ですか。沖縄の青い空とエメラルドグリーンの海の色は変わりませんが、微妙に青空に広がる雲が秋めいてきました。といってもまだ連日30度をこす暑い日が続いていますが…。これから沖縄は台風シーズンに入ります。沖縄本島は台風のもたらした降雨により、水不足は回避できましたが、離島は例年になく降雨量の少ないことから、深刻な水不足になっています。台風14号が恵みの雨をもたらしてくれるといいですね。
 さて、今回の表現は、面白い挨拶の表現です。“Hello Stranger!”「本当におひさしぶりです。」です。Helloは誰でも知っている挨拶。相手に呼び掛ける時につかう万能の言葉です。それにStranger「見知らぬ人、他人」をつけて、「本当に長い間会っていなくて、他人かと思った」という意味で、相手との再会を歓迎する表現です。昨日あった人でも、自分がしばらくぶりとか会いたかったと言う「感情」を表現したい場合に、使えます。思い入れたっぷりに、挨拶してください。きっと、皆さんの気持ちが伝わります。
 そろそろ、各学校の沖縄研修が始まります。皆さんと沖縄でお会いするのを楽しみにしております。ブリーフィング、装備品展示等できるだけ分かりやすく工夫しておきますので期待してきてください。お待ちしております。
 まだまだ暑い日が続きます。夏の疲労も涼しさにつれでてくるころでもあります。くれぐれもご自愛下さい。See ya!(陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)<スワタケル>

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