防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年2月15日号
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新成人の抱負
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「初志貫徹」を胸に
第33普通科連隊(久居) 陸士長 吉野元貴

 晴れて成人となることができました。いままで育てていただいた家族、また部隊においては連隊長、中隊長をはじめとする上司の方々に感謝し、これから一人前の自衛官また社会人になれるよう日々精進していきます。
 入隊してから今日に至るまでの間に、大変で悲しい出来事が起こりました。2月の鳥インフルエンザに始まり、世界中の人々が驚愕した3月11日の東日本大震災、9月の大型台風と立て続けに起こり、被災された方々には大変失礼ですが、災害派遣に行った我々にとっては大変貴重な経験となりました。
 中隊に配属され1年にも満たない我々が被災地に行った時、右も左も分からなくて不安で一杯でしたが「1人でも多く生き残っていてほしい」という気持ちで必死に捜索したことを思い出します。また炊き出しにも行かせていただきました。その場で感じ目にしたのは人の温かさや強さでした。大変でつらいはずなのに垣間見えた笑顔や感謝の言葉に感動と元気をもらいました。
 そういった経験が我々の大きな成長に繋がるとともに訓練、体力練成の必要性を改めて感じ、任務遂行のための強い精神力を養うことができました。
 成人を迎えることができましたが、まだまだ半人前なので立派に一人前となれるよう努力し同期とともに切磋琢磨し、それぞれ進む道は違うと思いますが必要とされる人材になることを目標として、尊敬される先輩になれるよう頑張ります。
 いずれ指導する立場になるので、いまのうちにしっかり下積みをして指導する立場になったときには部下の気持ちを分かってあげられる指導者にならないといけないと思います。
 「初志貫徹」を胸にこれからの訓練に励んでいきます。

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浪速から遠く離れ
第304施設隊(出雲) 1陸士 山本佳世

 私はこの度、成人を迎えることができ、まず、いままで不自由なく健康に育ててくれた家族と、いままでお世話になった多くの人達に感謝したいです。
 新成人となり社会人としても仲間入りを果たしたわけですが、自衛隊に入隊し家から、そして慣れ親しんだ浪速の地からも遠く離れ、いろいろなことを学び、貴重な経験もたくさんさせていただきました。
 まだまだ20歳になったとは自分の中では思えません。しかし、改めて社会人としての自覚と責任を持ち、1日1日を大切に過ごしていきたいと思っています。
 最後に、自衛官として少しでも多くのことを学んで頑張りたいと思います。

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日々努力を怠らず
第305基地システム通信中隊立川派遣隊 1陸士 伊藤彰馬

 私は昨年4月に陸上自衛隊に入隊しました。心身を鍛え様々なことを学ぶことにより自分自身を向上させたい、社会や多くの人に貢献し人の役に立ちたいと思ったからです。
 入隊を控えた3月、東日本大震災が発生しテレビで自衛隊が活動する姿を見て、自分も復興に携わりたいと思う反面、本当に自衛隊でやっていけるのだろうかという希望と不安を抱えての入隊となりました。
 前期・後期教育を通し多くの人たちと出会い、年も考え方も違う同期とやっていけるか不安でしたが互いに協力し、尊重し合い楽しいことも辛いことも数多くあった教育期間を乗り越え、協調性を養い様々なことを学ぶことができたと思います。
 部隊配属となり右も左も分からない状態でしたが、先輩からいろいろ教えていただきながら、気付けば10ヵ月が過ぎました。まだまだ余裕はありませんが周囲の人を気遣うことができる、良識ある社会人、屈強な自衛官を目指し日々精進しているところです。
 私が無事に成人を迎えることができるのも、いままで育ててくれた両親、苦楽をともにした仲間、そしていつも支えてくださった教官・助教、先輩といった方々のおかげです。
 これからは自分の言動、行動に対し責任を持ち社会人、自衛官として自覚を持ち日々努力を怠らず何事にも挑戦し、初心を忘れることなく社会に貢献していきたいと思います。

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大きな節目迎えて
第8後方支援連隊(川内) 3陸曹 網屋翔平

 今年で成人となりました。この人生の節目である成人を迎えられたのも両親をはじめ先輩、友人、多くの人の支えがあったからだと思います。これらの人々のおかげで今の私がいると思います。この感謝する気持ちを忘れないで、自分が人を支えるような人間になっていきたいです。
 この成人という大きな節目で考えたことをこれからの人生に生かしていき、いろんな経験をして部隊での生活においても私生活においても、陸曹としても恥じない立派な人となれるよう、日々努力していきたいと思います。

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これからが楽しみ
第8施設大隊(川内) 陸士長 小土手翔太郎

 平成24年1月、めでたく成人を迎えることができました。これもひとえに両親、先輩、同期、その他自分に関わってくださった方々のお陰だと思っています。
 成人するにあたって、たくさんの自由が手に入りますが、それに伴い強い責任感を持たなければなりません。これまでとは違い、すべて自分の責任になってしまうことが多くなります。大人のマナーを守り常に常識ある行動、言動を心がけて、日々精進していきたいと思います。
 人生に一度の成人式も終わり、新しい気持ちで頑張ります。これからの自分が楽しみです。

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社会人として自覚
第8施設大隊(川内) 陸士長 児玉一希

 こうして成人の日を迎えることができたのも両親をはじめ学校の先生方、恩師、先輩方や同僚など多くの人たちの温かいご支援やご指導のおかげだと思っています。
 これから私は大人の仲間入りをさせていただくことになります。社会人としての自覚を持ち、自己の責任を判断し、行動していかなければなりません。また一人の市民として地域の方々との出会いを大切に、社会に少しでも貢献できるよう前向きに進んでいきたいと思っています。
 私はまだまだ未熟な人間です。間違った行動をしたり悩んだりしている時は、これまでと同様にご指導くださいますよう宜しくお願いします。そして支えてくださった方々に感謝の気持ちを忘れず恩返しできるように努力していきたいと思います。


オリンピックへカウントダウン
〈シリーズ25〉
ロンドン五輪 期待の星
アジア選手権
射撃で逆転優勝し谷島が五輪出場権獲得

 オリンピックイヤーの2012年が始まった。現在、体育学校は3種目5人のオリンピック代表内定を勝ち取っているが、出場権獲得をかけた大会は、これから本格化し6月まで目白押し状態となる。
 そんな中、1月11〜21日の間、カタールで射撃のオリンピック出場権をかけた第12回アジア選手権が開催され、谷島緑2陸曹が50m・伏射60発で素点593点3位で決勝に進出し、決勝では101・3点で逆転優勝、オリンピック出場権を獲得した。
 試合後、谷島は「メダルを狙っていました。集中力が途切れることなく最後まで踏ん張れたのが良かった。オリンピック出場が正式に決定したら、100%の力を出し切れるように弱点を克服していき、メダルを取れるように努力したい」と語った。
 日本射撃界の第1人者山下敏和1陸尉は50m・3姿勢40×3で最終順位6位、五輪出場権3枠の争いの中で未獲得者中2番手であったが、素点が基準点に5点及ばない1130点であったため、出場権獲得には至らなかった。アジア枠では未だ2枠が未確定のため、五輪出場権の付与については今後、国際スポーツ射撃協会で協議されることになる。
 また1月15日、カザフスタンで開催された柔道世界マスターズ選手権に國原頼子3陸尉が出場。國原は昨年11月の講道館杯で肩を脱臼し戦列を離れ、本格的に練習に参加できるようになったのも、この1月からという状態だが「何が何でもオリンピックに行きたい」國原にとっては大事な復帰戦。しかし、本大会は世界ランキングベスト16が集結する世界選手権に次ぐ重要な国際試合で、決して生易しい大会ではない。
 國原は1回戦でブランコ・セシリオ(スペイン)を大内刈りで有効を奪い、優勢勝ち。2回戦スイスのロブラに対しては内股で技ありを奪い、そのまま袈裟固めに押さえ込んで2分14秒、技あり合わせ一本で勝利。準決勝は世界ランキング2位のボッシェ(オランダ)であったが、ボッシェが試合を棄権し國原の不戦勝。決勝の相手は2年連続世界王者のデコス(フランス)。オリンピックで金メダルを取るためには超えなければならない大きな壁だ。國原は積極的に攻めるがデコスの牙城は崩せない。4分35秒、腕挫十字固めでデコスが勝利。
 國原は準優勝、銀メダルに終わった。國原はこの大会で240ポイントを獲得、現時点で1340ポイント、世界ランキング3位を維持した。2月にはグランドスラム・パリ大会、W杯ブタペスト大会、グランプリ・デュッセルドルフ大会と3連戦が待っている。國原の試練は続く。


HOME's English Class (防衛ホーム英語教室)
Don't worry, be happy!
ドント ウオーリ ビー ハッピー
気にしないで、ハッピーにね!

 皆さん。いかがお過ごしでしょうか? 関東では寒が少し緩んできたような感じです。吹く風に春を感じる方も多いのではないでしょうか。季節の感じ方もいろいろですが、最近は花粉の飛翔で春を敏感に感じる方も多いようです。通勤経路の公園のサクラのつぼみもふくらんできています。春が待ち遠しいですね。

 今回の表現は、"Don't worry, be happy!「気にしないで、ハッピーにね」です。世界的なアートデザイナーの石岡瑛子さんがブロードウエイの大作ミュージカル、スパイダーマンの舞台衣装を担当し、リハーサルを繰り返して最後にOKを出したときのことば「問題ないわね」をプロデューサーが舞台の俳優に日本語で伝え、それを本人が説明したときに使ったフレーズです。緊張していた俳優が、一瞬にして笑顔になり、笑い声が舞台に広がりました。人をリラックスさせ、さらに気分良くさせるフレーズですね。日本語の直訳で"No problem"「問題ない」といっても、気分は和らぎませんね。彼女の機知と愛情が感じられます。

 さて、まだまだ、寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。ストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。


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