防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年2月15日号
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寄せ書き
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初のフルマラソン
大津駐屯地業務隊 1陸曹 平山健吉

 人生初のフルマラソンとなる京都の福知山マラソンに昨年11月、参加しました。
 この大会を目標に半年前から日々の走り込みを強化するとともに、ハーフマラソンに参加したりして準備を進めてきました。
 実際に走ってみた感想は、とにかく「長い」の一言でした。30キロ過ぎからの脚の痛さは想像以上で「フルは単にハーフの2倍どころではない」という経験者が口を揃える意味をひしひしと感じました。でも、そんな辛い時、沿道の地元の方たちの温かい応援やエイドステーションでの心のこもった給食・給水サービス、特に幼少の子供らが、もみじのような手で差し出すチョコレートや黒砂糖などのサプリで元気100倍となりました。
 ゴールした時の充実感は何ともいえませんでした。「応援してくれる人がいる限り、人は頑張れる」「どんなに辛くとも進み続けていれば、必ずゴールはやってくる」…この2つを学んだ福知山での初マラソンでした。

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我が家の宝物たち
鳥取地方協力本部倉吉地域事務所 1陸曹 長谷川泰久

 我が家には戌年と寅年の、わんぱくな息子達がいます。毎日、元気に遊び回り兄弟喧嘩もします。毎日が戦争のようで気が休まる日がありません。子供ができるまで想像もしなかった風景です。
 戌年の長男は幼稚園で友達もたくさんできて、先生や友達のお父さん、お母さんに「ぼくのお父さんは自衛隊だよ」と嬉しそうに話しているそうです。まるで小さな広報官のようです。将来のことを聞くと「自衛隊に入りたいな」と言ってくれます。嬉しい限りです。
 寅年の次男は戦車や飛行機などが大好きで、ポスターを見つけては興奮しながら見ています。
 ふたりの将来が楽しみです。私も健康に留意して、ふたりが健康で元気に育ち成長することを願っています。

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父を目標に努力
第46普通科連隊(海田市) 2陸士 高村歩美

 私の家系は公務員が多く、父は自衛官でした。社会の役に立ちたいという思いと、家族の影響もあり、私は自衛官になりました。
 父には入隊前から自衛隊の厳しいこと、辛いこと、楽しいことなど色々と教えてもらいました。実際に自衛官となり後期教育を終え、民間企業にいたら感じられないような思いや経験をすることができました。
 海田市駐屯地に配属され4日目に小隊検閲があり、岡山県の日本原演習場へ行きました。まず衝撃だったのが「本当の山に入って4日間過ごす」ということでした。私の実家は田舎ということもあり山は身近なものでしたが、いままで4日間も山で過ごすということはなく、とても不安でした。
 演習では天幕を展張し、連隊収容所を開設しました。患者が運ばれてきたら受付し、患者の介助を行いました。初めてのことばかりで何をしていいのか分からず、また何もすることができず正直とても悔しかったです。しかし陸曹の方々や班長が声を掛けてくださり、とても励みになりました。
 次の野営訓練では小隊検閲で学んだことを糧に、少しでも役に立てるよう頑張りたいです。また目標としている準看護師になるため自分から多くの知識や技術を取り入れ、父のような立派な自衛官になれるよう努力を惜しまず、これから頑張ろうと思います。

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1番の男前は俺!
第7普通科連隊(福知山) 1陸士 脇坂晃慶

 「初出場、初優勝、おめでとう!」。
 中隊長から表彰状を授与され誇らしげな笑顔を浮かべていた私は入隊して9ヵ月。自衛隊に、いや第5中隊に、こんな楽しいイベントがあるなんて、すごい中隊だなと感じていました。
 そもそもこのイベントは記念式典や夏季行事などで、中隊内の士気の高揚と地域の方々との交流を深める目的で「中隊で1番の男前は誰か」を写真で決定するというものです。決定方法もユニークで、自衛官ではなく来隊された一般の方々に投票していただきます。今回は創立61周年記念行事に合わせて計画され、先輩からの推薦もあり出場することになりました。
 話を聞いたときは「私なんかが出場してもよいものか」と少し戸惑いを感じましたが、出るからには優勝を目指そうと写真写りに着眼をおきました(どや顔ならぬイケ顔)。自分なりに良い顔に映る角度を考え、自然な笑顔で写ったら良い表情になると思い、できるだけ自然な笑顔で撮りました。そのおかげで私の中では良い写真ができましたし、その結果も得られたと思います。次の目標は、外見だけでなく内面も磨いて「誰もが認める男前な自衛官」になることです。
 最後になりましたが、このイベントで投票してくださった皆さんや支援していただいた方々には本当に感謝しています。ありがとうございました。


「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
(株)日産クリエイティブサービス 福田真言
自衛隊出身者で助け合い仕事
福田氏は平成23年1月、航空中央業務隊を3空尉で定年退職。54歳

 平成23年1月に、航空自衛隊市ヶ谷基地援護室の紹介で「(株)日産クリエイティブサービスみなとみらい営業所」に就職することができました。日産クリエイティブサービスは、日産自動車(株)の施設警備を請け負って、従業員やお客様の「安心、安全」を守っています。
 私の職務は、横浜市のJR横浜駅東口から徒歩5分にある、日産自動車株式会社グローバル本社ビルの警備業務であります。主な仕事は、通用口での受付、案内、施設内巡回及びモニター監視等です。警備員20名のうち、自衛隊出身は陸、海、空合わせて14名おり、みんな助け合って仕事をしています。
 入社して1年が過ぎましたが、まだまだ先輩からの指導を受けるばかりで、日々勉強であります。
 特に受付業務におけるお客様とのあいさつや言葉遣いに関しては、緊張の連続です。あいさつの中で、自衛隊では「ご苦労さまです」がよく使われますが、民間では「お疲れさまです(笑顔含む)」が普通です。今でも時折、「ご苦労さまです」と発してしまうこともありますが、疑問点や分からないことは、先輩に素直に質問し、一人前に仕事ができるよう努力しています。
 次の3点は、定年を迎える皆様に参考になるのではないかと思います。
 第1は「健康管理」です。第2は「資産運用」です。退職後は住宅ローン、子供の教育費、生活費及び各種保険等、かなりの出費が予想されます。それらは再就職先を選ぶ際に、給与面で大きく左右します。できれば10年前から実行できればいいかと思います。第3は「資格取得」です。自分のやりたい仕事関連の資格を持つことをお勧めします。
 定年はあっという間に来ます。再就職先は一人で考えるのではなく、家族とはもちろんのこと、基地援護室へ顔を出して、現在の求人状況、心配事、疑問点等何でも相談してみてください。
 そして定年後、80歳まで生きると仮定しても約25年もあります。再就職先選びと同時に、「自分はこれからどう生きたいのか」ということを考えるのも、定年後の人生を楽しく、心豊かにしてくれるものと思います。


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