防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2012年2月1日号
-
1面 2面 3面 4面 5面 8面 9面 10面 12面

新防衛大臣に田中参院議員
野田改造内閣が発足
特別儀杖受け隊員に初訓示

 野田改造内閣が1月13日発足したことに伴い、第10代防衛大臣に田中直紀参院議員(71歳、新潟県選挙区・衆3参3)が就任した。田中防衛大臣は同16日に初登庁、栄誉礼を受け巡閲の後、着任式で、野田首相からの指示として、(1)専守防衛の原則に基づきシビリアンコントロールを確保しながら平和と安全を確保、(2)動的防衛力の構築、(3)日米同盟を深化・発展、(4)普天間飛行場の移設と沖縄県における基地負担の軽減については沖縄県民の信頼を回復し政府の考え方への理解を得ることへ全力を傾けつつ関連の日米合意及び閣議決定に基づき関係大臣と連携して取り組む、(5)PKO活動等に積極的に取り組む、(6)東日本大震災の経験を踏まえ国民の生命財産を全力で保護、の6項目を紹介。「諸君のより一層の奮闘を期待しつつ、私自身の覚悟を新たにします」と全国の隊員に向け初訓示した。


陸自10式戦車「入魂式」
富士学校
川嶋機甲科部長 早期戦力化と安全運用誓う

 1月5日23時45分、御殿場市小山町の陸上自衛隊富士学校(学校長・山本洋陸将)に10式戦車量産型初号車が到着した。

待望の初号車配備
 10日には、「早期戦力化と安全」を祈願するとともに、陸上防衛力の骨幹としての任務完遂を祈念して機甲の魂を注入する「入魂式」が行われ、山本学校長と機甲科部長・川島昌之陸将補が砲塔についているマークにペイントし10式戦車に魂を注入した。それに先立ち川島機甲科部長は「本日待望の10式戦車初号車が富士学校機甲科部に配備された。これは諸先輩方の努力による伝統継承の賜であり、各防衛産業関係者の物造りにかける情熱と技術の結晶であることを 忘れてはならない。これからは我々運用者の役割であり、一日も早く戦力化しなければならない。また、戦車マンとしてやるべきことをしっかりと行うとともに安全本能を覚醒させ、事故の絶無を誓いたい」などと式辞を述べた。

軽量化で機動性向上
 入魂式が行われた機甲科部第2装軌車実習場には、初号車を中心に90式と74式戦車各1両、10式戦車試作車2両が脇を固めるように配置されていた。今まで、富士駐屯地記念日や富士総合火力演習などで軽快に動く10式戦車試作車を見て90式戦車を見慣れた目には「小さくて軽そう」と映っていたが、並べて見ると10式戦車の存在感に圧倒される。初めてC4I2システムを搭載し、モジュール型装甲の純国産戦闘車両であり、小さく見えるという車両の軽量化は戦略的機動性の向上ということである。
 敢えて10日にヒトマルの入魂式を行うというこだわりに、陸上自衛隊の10式戦車に対する思い入れが感じられた。


NEXT →
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc