石川県輪島市で4月16日、世界陸上選手権(ブダペスト)と杭州アジア大会の日本代表選考会を兼ねて「第107回日本陸上競技選手権35キロ競歩」が開催され、自衛隊体育学校陸上班から勝木隼人2陸尉、野田明宏3陸尉、河添香織3陸尉の3名が出場。野田3尉が優勝、勝木2尉と河添3尉(女子)が4位の成績を収めた。
時折小雨がぱらつく肌寒い天候の下、男子18名、女子10名が競った。
男子は野田3尉と世界選手権銀メダリストで日本記録を持つ川野将虎選手(旭化成)ら3人がデッドヒートを繰り広げた。
25キロ手前で野田3尉がペースを上げて抜け出し、2人を一気に引き放した。野田3尉のスピードは落ちず、そのままガッツポーズでゴールテープを切り、日本新記録となる2時間23分13秒で優勝。3度目の世界選手権代表内定を勝ち取った。
ゴール後のインタビューで野田3尉は、「最後は、落ち着いて安定して歩くことを意識しながらゴールすることができた。昨年の世界選手権では先頭の選手と全然勝負させてもらえず、すごく悔しい思いをした。今回は先頭でメダル争いができるようしっかり準備して挑む」と力強く語った。 |