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スペーサー
自衛隊ニュース   1093号 (2023年2月15日発行)
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防衛ホーム スポーツ部
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 天皇杯全日本レスリング選手権大会がこのほど、東京都世田谷区内で行われ、フリースタイル65キロ級を東京五輪金メダリストの乙黒拓斗2陸曹が制すなど、自衛隊体育学校レスリング班選手が8階級で優勝した。
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乙黒2曹圧巻のV
五輪2連覇見据え
全日本レスリング

 体校レスリング班から35人(フリー16人、グレコローマン14人、女子5人=集合訓練生1人含む)が出場した。
 1年4カ月ぶりのマットに立った乙黒2曹は準々決勝、準決勝と10-0でテクニカルフォール勝ち。U23世界選手権3位の新鋭選手との決勝も4-0で勝利し、全試合無失点のパーフェクトな内容で優勝した。
 巧みなディフェンスに加え、相手のすきをついて一気に攻め込む圧巻の攻撃力で頂点に立った乙黒2曹。試合後、「今後の取り組み方、修正や改善することなどを整理して6月(全日本選抜選手権)もしっかり勝ち切りたい。大事な大会を一つずつクリアすれば、その先にオリンピック2連覇があると思う」と、来夏のパリ五輪を見据えた。
 フリースタイル74キロ級では、高谷大地2陸尉が3度目の優勝を果たした。準々決勝、準決勝と危なげなく勝ち上がり決勝へ進んだ高谷2尉。
 リードを許した状況にも冷静に対応し3-2で第2ピリオドへ。さらに残り1分、タックルを決めて2点を追加し5-2で勝利した。試合後、「さまざまな方のサポートでコンディションを完璧に仕上げられた。その方々のためにも、やってきたことが間違いでないことを証明したかった」と謝意を示した。
 同86キロ級は入隊1年目の石黒隼士2陸曹が活躍。決勝でも序盤から強いプレッシャーを掛け、相手のパッシブ(消極的姿勢)で2点を先取。残り1分、タックルへの返しでさらに2点を追加して優勝した。
 体校から3人がエントリーした同61キロ級では、同じく1年目の小川航大2陸曹が2度目の優勝を、同125キロ級では山本泰輝2陸曹が4度目の優勝を果たした。
 グレコローマン87キロ級決勝は、阪部創2陸曹と角雅人3陸曹の同門対決に。何度も対戦し互いに知り尽くしている対戦は残り10秒、角3曹が阪部2曹のバランスを崩して4点を奪い、6度目の優勝を決めた。
 同72キロ級は堀江耐志2陸曹が決勝をテクニカルフォール勝ちし初優勝。77キロ級は櫻庭功大2陸曹が2度目の優勝を飾った。
 レスリング班は今大会、8人が優勝、4人が準優勝、4人が3位に入る活躍を見せた。
 (「体育学校ニュース」より)


北空司令官 優秀空曹を招待
3隊員をねぎらう
 北部航空方面隊司令官・安藤忠司空将は12月1日、三沢基地で令和4年度優秀空曹北部航空方面隊司令官招待行事を実施した。
 本行事は、北空の任務遂行に特に貢献している優秀空曹を顕彰し、その労をねぎらうとともに、隊員の士気高揚に資することを目的として、昭和62年から毎年実施している北空伝統の行事である。
 受賞した3名は、いずれも各職域のスペシャリストであるとともに、積極的に後進の育成及び地域社会との交流を行い、自衛隊に対する理解促進や広報・募集に寄与する等、自衛隊内外の功績が他隊員の模範であると認められた隊員。
 授与式では司令官がねぎらいの言葉とともに褒賞状を授与し、三沢つばさ会から記念品が贈られた。その後、懇談、会食とつつがなく行事は進行し、終始和やかな雰囲気の中、本行事は終了した。

高齢者宅で除雪を支援
「地域とともに」倶知安の22人
 倶知安駐屯地(司令・齋藤誠2陸佐)は1月22日、倶知安駐屯地司令要望事項の一つである「地域とともに」を具現化するため、駐屯地の有志による倶知安町に在宅する高齢者宅の「除雪ボランティア」を実施した。
 駐屯地のPR及び日頃お世話になっている倶知安町に対する恩返しとして、12月初旬から町の福祉医療課地域包括センターと調整を開始し、豪雪地帯で有名な倶知安町で除雪作業に困っている高齢者を対象に行った。
 駐屯地から隊員22名が参加し、依頼住宅の家屋側面と車庫の屋根に積もった雪を約2時間かけて除雪した。
 参加した隊員は、「地域に少しでも貢献し、力になれて良かった」「住民の方からありがとうと言葉を聞けて良かった」と額から汗を流しながら笑顔で話した。駐屯地はこれからも引き続き「和」、「地域とともに」を合言葉に信頼の増進に努めていく。

陸教入校間、北部方面総監賞を受賞

 第6普通科連隊(連隊長・河村友則1陸佐=美幌)の第1中隊に所属する隊員、空岡赳巨3陸曹(当時陸士長)は、昨年10月月3日から同12月13日までの間、東千歳駐屯地で第1陸曹教育隊の第141期初級陸曹特技課程に教育入校。優秀な成績により北部方面総監賞を受賞し、憧れである自衛官だった父親との約束を果たした。

6普連(美幌)空岡3曹
父との約束果たす

 空岡3曹は自衛官であった父親に憧れてに入隊。常に父親の背中を追うように日々訓練等に励み努力を積み重ね、陸曹候補生に指定され、第1陸曹教育隊への教育入校が決まった。
 教育入校にあたり連隊が実施した事前教育として、陸曹候補生履修前教育を受けている間、当時定年退官前であった父親(空岡真二3陸佐)から河村連隊長へ「息子の頑張っている姿を妻にも見せてあげたい」という1本の電話があり、連隊長企画で感動の親子サプライズ祝福が実施された。
 河村連隊長が父親と富士学校普通科部で勤務が一緒だったことからつながりがあり、サプライズで静岡県にいるはずの父親が教育中に突然現れ空岡3曹(当時士長)が父親と再会するという内容。
 サプライズ企画は大成功し、空岡3曹(同)は定年退官前の父親に再会できてうれしさのあまり涙があふれてしまいながらも「この再会を糧にさらに父親へ近づけるよう立派な陸曹になり、連隊のために頑張っていきます」と父親に誓った。
 教育入校した空岡3曹(同)は困難にぶつかり苦戦してしまうことがあっても「憧れである父親」へ近づくため、前を向き続け、教育間の同期達と一致団結しながら一日一日を乗り越えてきた。努力が実り、教育間優秀な成績により北部方面総監賞を受賞するとともに父との約束を果たし、1月1日付で3曹に昇任した。
 空岡3曹は「憧れである父親へ一歩近づけたと思います。今まで応援してくれた両親には感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんのことに挑戦し一人前の陸曹になります」と今後の抱負を力強く語った。


うちの子は自衛官

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修復零戦プロペラ前で再会
埼玉県自衛隊家族会会員 小林健治
 入間つばさ会の研修でこのほど、入間基地の修武台を見学しました。すると、見覚えある零戦のプロペラとエンジンが展示されていました。これは26年前、私が築城基地の修理隊長だった時、修復したものです。
 その時、私は単身赴任でしたが、夏休みを利用して埼玉から遊びに来ていた当時小学6年生の長男に約10日間、重要な戦力として修復作業を手伝ってもらいました。
 作業は困難を極めましたが、何とか現在の姿に修復することができました。毎晩官舎でその日の修復作業を語る長男を頼もしく感じました。その時の体験がもしかしたら長男が航空自衛隊のジェットエンジン整備員職へ進んだ動機だったかもしれません。その長男(小林徹郎2等空曹)は、6月から中空司令部監理部援護課で勤務しています。
 この入間基地で思い出のある零戦のプロペラとエンジンに親子で再会できるとは…、不思議な縁を感じます。
 この零戦も本土防空戦を戦ったのでしょう。私は未だ誘導武器製造や基地警備システム関連の仕事をしていますが、長男と共に国防に携わっていられることを誇りに感じ、わが国の安全保障体制強化の重要性に思いを馳せることができました。

海軍基地清掃行う
呉海曹会

 呉海曹会はこのほど、呉海軍墓地の清掃活動を実施した=写真。
 日本列島に寒波が襲来し、日中の最高気温は一桁台で小雨が降る天候にもかかわらず、はたかぜ艦長池崎2佐をはじめ、総勢39名の有志により、旧呉海軍墓地(長迫公園)を清掃した。
 開始前は肌寒さを感じたものの、活動に熱中し汗ばむ隊員も。公園内のごみ拾いや落ち葉の除去を実施し、新年を迎えるにふさわしい景観となった。
 今後もこうした活動を通じて、先人達に追悼の意を表するとともに、伝統の継承、並びに奉仕の精神の涵養を図っていく。


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