防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   1052号 (2021年6月1日発行)
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HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
アイム アリルビッ ペキッシュ
I'm a little bit peckish!
小腹がすいた!

 Hi! How are you doing? 皆さん、いかがお過ごしでしょうか。関東地方は、晴れたり曇ったり、涼しかったり暑かったりとなかなか天候が安定していません。そんな中、コロナウイルスワクチンの自衛隊による接種が始まり、好評を博しています。「流石!自衛隊」という感じですね。ニュースでは、「ワクチン接種者・高齢者を迷わしてたまるかという心意気がつたわってくる」と表現されていました。まさに自衛隊流の至れり尽くせり政策です。関係者の皆様、お疲れ様です。一日も早くコロナ禍が安静化して、ニュースタイルでストレスがたまらない世の中になってもらいたいものです。

 今回の表現は、"I'm a little bit peckish"「小腹がすいた!」です。I'ma little bit 〜 は、「私は少し〜である」という状況を示すことができます。〜に入る単語は、peckishで、鳥がくちばしで餌をついばむ様子を表します。大口を開けて大食いするという感覚ではなく、ついばむように食べるということから、おなかが少し空いていることを表現できます。I'm hungry「私はおなかが空いている」さらに、I'm starving「滅茶苦茶おなかが空いている、飢え死にしそうだ」と比べれば、軽い空腹状態を示すことができます。覚えておくと便利です。

 夏に向けての体力増強運動プログラムは、続行しております。毎週土曜日の皇居1週ランも続けています。少しずつ体全体が引き締まってきているような錯覚に陥っております。妄想かもしれません。(笑)これから梅雨を迎え、暑さに対抗するためには、いまからの地道なトレーニングが効きますよ。そして、定期的な水分補給はくれぐれもお忘れなきようおねがいいたします。

 今週のブログは英会話を歌のように練習することを書いています。興味のある方は、次のURLへ飛んでみてください。https://worldlife.jp/archives/2846
「英会話は音楽のように歌う!」が、今回のタイトルです。ご笑覧ください。天候不順でも、自然と暮らしながら楽しく、ストレスの少ない生活をお楽しみください。それでは、皆さん。See ya!
<スワタケル>


頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
関川村役場 高野正己
高野氏は、令和元年12月に埼玉地方協力本部を3陸佐(特別昇任)で定年退官。54歳(記事作成時)

 私は、令和元年12月に定年退官し、地元新潟で再就職するにあたり、自衛隊で培った知識、経験、資格を活かしたい、地域社会や国民に役立つ公務に引き続き従事したいとの思いから「防災事務」の職域を第1優先に希望しました。この度、自衛隊新潟地方協力本部援護課より「関川村防災専門員」の求人情報を受け、自衛隊在職時に防災・危機管理教育を受講し、村長面接等を経て令和2年1月、関川村職員の防災専門員として採用に至りました。
 防災専門員は関川村として新規の補職で、付与された任務は「防災体制の整備」、「災害時の対応」です。業務は、「職員・村民に対する防災訓練の企画・実施」、「防災に関する計画・マニュアルの整備」等防災行政全般の他、国民保護や原子力・感染症等危機管理対策を所掌します。特に国民保護計画、水防計画の改定、国土強靭化地域計画、応援・受援計画の策定は当面の課題であり、優先的に整備して完成を図りたいと考えています。
 役場職員となって感じたことは、国民(村民)と直に接する機会が多いことです。また、土地鑑も人脈もない私が自治体の防災行政に従事するには、地域の特性を把握すること、村を知ることから始めなければなりません。このため、住所を関川村に移し村民となること、職員として自主防災会の出前講座へ積極的に出張すること、村内の防災施設や洪水・土砂災害ハザードマップに示す危険区域を隈なく踏査し、現状を把握することに努めています。
 専門の防災職員として退職自衛官を採用する自治体(市区町村)は、全国で逐次拡大の傾向にあります。中隊長(3佐職)等、防災行政に係る一定程度の実務経験を有し、防衛省の実施する防災・危機管理教育を受講すれば、「地域防災マネージャー証明書」が内閣府から交付されます。自治体の防災職員を希望する方は、定年前の努めて早い時期に防災・危機管理教育を受講して就職活動の一助とされることをお勧めします。

雪月花
 国防・防衛関連で発行部数が1万部を超えるのは難しいと言われる出版業界において1か月足らずで初版1万3千部が完売されたものが評判になっている。新潮社発行の新潮新書「自衛隊最高幹部が語る・令和の国防」だ。岩田清文氏(元陸上幕僚長)、武居智久氏(元海上幕僚長)、尾上定正氏(元空自補給本部長)に、兼原信克氏(元内閣官房副長官補)が進行役を務める本音の熱論集だ。昨年、4氏は新潮社に集まり丸1日缶詰め状態で昼食もサンドイッチをほおばりながらの意見交換だったらしい。三軍元トップのそれだけに議論風発で思わぬ方向にも広がった。喫緊の課題として、力による現状変更に躊躇しなくなった中国の封じ込め、台湾有事は現実の懸念であり、その際には尖閣諸島や沖縄も戦場になる可能性がある、国民に有事への備えはあるのか、など誰も今一番気になっていることが分かりやすい論点になっている。岩田さんの発言からは現場の実情に対する曖昧な国家にジレンマを感じているように思える。軍人だけ自衛隊だけで国を守れる時代ではなくなっている、だからこそ国民に問題点を知っていただき国民を代表する政治家が国をリードしてほしいと強調している。みなさん台湾有事には危機感を持っており、尾上さんは2024年までが本当に危ない、武居さんも台湾が米国から新しい装備品が買えないことが問題と言っている。また兼原さんは近隣国からのサイバー攻撃やEMP(電磁波)攻撃による開戦を危惧している。更に4氏は日本の安全保障に対する10の提言を行っている。▽総理決済の統合軍事戦略の策定▽台湾有事への対応を始めよ。▽統幕に「統合司令官」と常設司令部を設けよ▽自衛隊の軍令系の将を格上げして大将とせよ▽有事対応の民間サイバーセキュリティを強化せよ▽有事対応のシーレーン防護に取り組み、エネルギー安全保障を強化せよ等々。北東アジア・東南アジアの風雲の流れを憂慮する人には絶対の書、早くも3千部の第2刷に入ったようだ。

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