防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   940号 (2016年10月1日発行)
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地域との絆 更に強く
地本便り

全国初「4機関合同☆夏フェスタ」
〈札幌〉
 自衛隊札幌地方協力本部(本部長・篠村和也1陸佐)は、8月20日北海道警察本部庁舎内において、「4機関合同☆夏フェスタ」と銘打ち、全国で初めて、北海道警察、札幌市消防局及び海上保安庁との合同により、市民を守る職業の魅力発信プロジェクトを実施した。
 当日は、午後から雨が降る荒天候にもかかわらず、計279名が来場し、各々の職業の魅力を体感していた。
 庁舎前駐車場には、各機関の車両10両が展示され、1階フロアでは、北部方面音楽隊によるアンサンブル演奏、4機関の人気者キャラクター(札幌地本‥モコ)たちが来場者を出迎えた。
 13階会議室では、各機関がショー形式で職業・制服を紹介し併せてステージパフォーマンスによって個々の職業の魅力について説明した。自衛隊は、陸海空の現役自衛官を登場させ、自衛隊での勤務状況や学生時代と変わらずスポーツを続けられる環境などを写真で紹介し、自衛官本人の生の声で自衛隊の魅力を伝えた。
 制服紹介では、特色のある陸海空の迷彩服、制服及びパイロットスーツ姿などの11名が紹介されると、会場からは「かっこいい」「着てみたい」などの声が飛び交った。
 また、1階フロアの展示ブースでは、パフォーマンスで見た制服を実際に試着しての記念撮影に人気が集まり、また、個別に設けた進路相談ブースは、広報官に相談する受験生とその家族でにぎわっていた。
 自衛隊札幌地方協力本部は、これからも自衛隊の魅力を発信し、自衛隊に対する理解の促進と受験生目線での対応を心がけ、一人でも多くの者が自衛隊に入隊し、各人の夢がかなえられるよう尽力する。

「南極の氷」を贈呈
〈宮崎〉
 科学や環境について学んでほしいと、自衛隊宮崎地方協力本部日南地域事務所(所長・反頭慶隆1海尉)は、9月1日、日南市立大堂津小学校(全校生徒83名)に対し、南極の氷(大きさ約30cm×20cm)の贈呈式を行った。
 今回贈呈した氷は、海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が四月に第57次南極地域観測協力の任務を終え持ち帰ったものである。
 南極に関する話を聞くのが初めてという児童がほとんどで、南極での隊員の生活や、環境、生物に関する説明を食い入るように聞き入っていた。
 特に南極の氷が形成されていく過程の説明では、身を乗り出して聞いている児童もおり、関心の高さを感じることができた。
 式の最後には体験学習が行われ、数万年前の空気が詰まった氷が溶け出す際に発するパチパチという空気の音を聞いた児童からは、「本当に聞こえる。わぁすごい」といった歓声が上がっており、自然の雄大さを全身で感じ取っている姿が多く見られた。
 この体験を通じて、自衛隊の様々な活動に対する親近感や理解が醸成され、将来自衛官を志す児童が増えることを期待したい。

市民に自衛隊をPR
「しんまちふれあい広場」
〈青森〉
 青森地方協力本部(本部長・島津貴治1空佐)は、8月28日、青森市新町通りで開催された「しんまちふれあい広場」(同実行委員会主催)において自衛隊広報を実施した。
 この催しには、第9師団(師団長・納冨中陸将)も参加し、「装備品展示」や「活動紹介パネル展示」等で来場者を楽しませた。また、第9音楽隊による「野外コンサート」では、勇壮華麗な演奏で聴衆を魅了した。
 中でも、「陸自ミニ迷彩服」や「海自ミニセーラー」を着用しての記念撮影では、多くの家族連れが子供の姿に「かっこいい」と好評を博し、賑わいを見せていた。
 青森募集案内所は、「自衛官募集コーナー」を開設し、多くの来場者に対し、募集パンフレット等の配布や募集に関する説明を行った。中には、「息子が自衛官になりたいと言っている」、「自衛隊に興味はあるが体力的に不安です」等の声も聞かれ、広報官は質問に丁寧に対応し自衛隊に対する理解促進を図っていた。
 青森地方協力本部は、「今後も様々な機会を積極的に活用し、地域の皆様に自衛隊の活動や自衛官募集への理解を深めていただくよう広報活動を推進していきたい」。としている。

西部方面音楽隊が唐津市でコンサート
〈佐賀〉
 自衛隊佐賀地方協力本部(本部長・大塚陽一1陸佐)は、8月28日、佐賀県唐津市にある、唐津市民会館において、西部方面音楽隊(隊長・森良司3陸佐)による演奏会「サマーコンサートin唐津」を開催した。
 このコンサートは、地域住民の皆様の自衛隊に対する親近感の醸成を目的として、同音楽隊が九州各地を巡回するもので、昨年に続き2年連続の佐賀県内での開催となった今回は、佐賀県立唐津西高等学校吹奏楽部と合同演奏を行った。
 当日は、開場1時間前から開場を待ちわびる長い列ができ、あいにくの雨にもかかわらず、約900名の観客が会場に足を運んだ。
 コンサートは2部構成で行われ、第1部は西部方面音楽隊が演奏を行い、「タイプライター」、「威風堂々第4番」、日本の唱歌メドレー「日本の情景・夏」など7曲を演奏し、懐かしさを感じさせる優しい音色に会場は包まれた。
 第2部は打って変わって、「ダンス」をテーマにした賑やかな楽曲が演奏された。
 前段では「シャル・ウィ・ダンス?」など3曲を西部方面音楽隊が演奏し、後段では「ユーロビート・ディズニー・メドレー」など2曲を唐津西高等学校吹奏楽部と合同で演奏した。合同演奏では、音楽隊と唐津西高の皆さんがダンスや歌声を披露し、客席から拍手喝采が沸き起こった。
 コンサート終了後、来場者から「自衛隊の音楽隊らしいきびきびとした演奏が、とても良かったです」、「合同演奏がよかったです。また聴きたい」等といった感想が聞かれた。
 唐津西高校吹奏楽部の学生からは「いい刺激になりました。もっと練習して上手になりたいです」、「緊張したけど演奏を楽しむことができました」といった声が聞かれた。
 また、地元唐津市出身の音楽隊員である吉田陸士長は「地元で演奏できて感無量です」と笑顔で語り、その他の隊員も「会場と一体となった感覚がありとても演奏が楽しかった」と感想を口にしていた。
 佐賀地本は「今後も、音楽演奏を通じて地域の方々に親近感の醸成を図り、防衛省・自衛隊に対する信頼や理解を深めていきたい」としている。

掃海艇「まえじま」艦艇広報
〈山口〉
 自衛隊山口地方協力本部(本部長・秋本康雄1空佐)は、9月3日に、下関市のあるかぽーと岸壁に掃海艇「まえじま」を迎え艦艇広報を実施した。
 台風12号が接近している荒天の中、艦艇広報が2日予定の所1日のみになったが、下関出張所(所長・福田和彦1陸尉)は、多くの方々に自衛隊に対する理解を得る為に広報活動を実施した。(総来場者666名)また、特別公開では招待した適齢者に対しカレーがふるまわれ(土曜日であったが特別に準備)、本場の味を楽しまれると共に、普段見ることの出来ない乗組員の生活環境などを見学し、船内の生活を肌で感じ、見学者は大変満足そうな様子であった。
 広報ブースは強風の為、縮小したが、積極的な呼びかけと特製缶バッチを用いたガチャガチャコーナーでブースに多くの方が立ち寄てくれた。小さな子供達や家族の皆さんは当たった缶バッチを手に大変喜ばれていた。また、ブースに見学に来た大学生も「自衛隊の活動内容等を知ることができ、自衛隊に興味を持った」との話も聞け、このような状況の広報活動にも一定の効果があったものと思う。山口地方協力本部は、今後も艦艇や近傍部隊との密接な連携を図り、地域の方々が身近に楽しめ、自衛隊への理解を深めてもらえる広報を企画し、地域に対する募集への理解を深めていきたい。

自衛隊子ども参観日
お父さん、お母さんの働く姿を見てみよう!
〈岡山〉
 岡山地本(本部長・立石健一1陸佐)は8月29日、本部庁舎及び陸上自衛隊三軒屋駐屯地において岡山県教育庁が推進する「子ども参観日」を実施した。「子ども参観日」は子供達が両親の仕事を体験するもので、隊員の子供達を含む5家族10名が参加した。
 子ども参観日では親子で仲良く出勤した後、子供達は部員と朝礼の実施や、自衛隊についての説明を聞くほか、三軒屋駐屯地での資料館や装備品の見学、実際に仕事の体験等を行った。
 特に仕事の体験では、ポスターの張り替えや展示パネルの作成等、親の働く姿を見るだけでなく一緒になって仕事のお手伝いをするという内容に子供達からは活き活きとした表情と楽しそうな様子が伺えた。
 また、参観の締めくくりには本部長との懇談も行われ、子供用名刺をもった子供達が緊張しながらも本部長との名刺交換行った。緊張が解けたのか、名刺交換後は本部長と子供達は終始笑顔で会話を交わしていた。
 岡山地本は、「隊員の子供達に実際にどのように親が働いているのか、親子の交流を図りながら立派に働く姿を見て貰う良い機会になったと思う。子供達からも楽しかったとの感想を頂いた。今後もこのような機会を活用していくとともに、岡山県教育庁の推進する行事に参加する事で、県との良好な関係を維持していきたい」としている。

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