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ミャンマー国防大臣と会談
防衛協力・交流の推進で合意 |
9月21日防衛省で、稲田朋美防衛大臣とミャンマー連邦共和国のセイン・ウィン国防大臣が会談を行った。ミャンマーの国防大臣が訪日したのは今回が初めてのことで、セイン・ウィン国防大臣は9月20日から21日まで開催された防衛省主催の「第8回日ASEAN防衛当局次官級会合」で基調講演を行った。
冒頭、稲田大臣はミャンマー国防大臣の初来日を歓迎すると、セイン・ウィン大臣はこれまでの日本の支援に感謝の意を述べ、日本とミャンマーの防衛協力・交流を強化していきたいと述べた。双方は、ハイレベル・実務レベルでの頻繁な交流、陸・海・空の全軍種に対する能力構築支援、防衛大学校等への留学生受け入れ等様々な支援、協力・交流を推し進めていくことで同意した。
南シナ海・東シナ海情勢については、稲田大臣から説明があり「力による現状の変更を真剣に懸念している。海洋の問題についてはASEANや国際社会が一致して、法に基づく解決が必要だ」と述べると、セイン・ウィン国防大臣は「私も懸念している。地域の平和と安定にとって諸国との対話・協力が必要だ」と語り、双方は対話や協力によって地域の平和と安定を維持していくことで一致した。 |
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多国間法務官相互運用性シンポジウム
陸幕法務官 軽部陸将補らが参加 |
8月9日、10日に米国ヴァージニア州シャーロッツビルの米陸軍法務学校で開催された「多国間法務官相互運用性シンポジウム」に、陸上幕僚監部法務官軽部真和陸将補らが参加した。
当シンポジウムは、陸戦法規等の実運用に係る各国の地形・教訓について意見交換を行うもので、環太平洋地域25カ国の陸軍法務職種の将官級法務官が参加した。日本以外の参加国は、米・英・仏・豪・加・台・NATO・エストニア・ラトビア・中東・アフリカ諸国。
シンポジウムで取り上げられた課題は「国防省戦争法規マニュアル及び陸軍野外令6-27について」「多国籍作戦における調査活動」「財政問題と展開中の作戦」「多国籍作戦からの教訓事項」「敵対行為への直接参加とそれに伴う法的問題」の5つ。「多国籍作戦からの教訓事項」では、米軍の中で多国籍作戦の相互運用性に関する制約が認知されつつあるとし、「自衛」の定義が各国で異なることは致命的であること、米軍と多国間パートナー国との間のROE(RulesofEngagement=交戦規定、部隊行動規則)コンセプトの相違、多国籍作戦における指揮通信の多重構造、NATO作戦環境の課題等についてとりあげられ、活発な意見交換がなされた。 |
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ビッグレスキューかながわ2016
防災関係機関が集結
〈第31普通科連隊〉 |
9月11日、神奈川県主催の「ビッグレスキューかながわ2016」が武山駐屯地をメイン会場として開催され、神奈川県を担当隊区とする第31普通科連隊(連隊長・大谷正道1陸佐)等が参加した。
この訓練は災害発生時の神奈川県と自衛隊及び防災関係機関等の連携を強化することを主な目的として2012年から続けられている県内最大の防災訓練であり、今回は三浦半島沖で震度「6強」の地震が発生した想定により実施された。
当日は時おり激しい雨が降り、会場のグランドがぬかるんで立ち往生する車両が発生するほどの悪条件であったが、訓練に参加した隊員(即応予備自衛官を含む)は、警察・消防・関係医療機関等と密接に連携して負傷者の救出救助及び医療救助活動等を整斉と実施し、自衛隊の災害対処能力の高さを示した。
本訓練を通じ、連隊は蓋然性の高まる大規模災害発生時の災害対処能力を更に向上させた。 |
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派遣海賊対処行動3部隊を表彰
−顕著な功績を讃える−
派遣海賊対処行動水上部隊(第24次):特別賞状
派遣海賊対処行動航空隊(第23次):第1級賞状
派遣海賊対処行動支援隊(第5次):第1級賞状
井上高志1海佐:第1級賞詞 |
9月16日、防衛省副大臣室で、ソマリア沖アデン湾において海賊対処行動に従事した、第24次派遣海賊対処行動水上部隊(指揮官・井上高志1海佐)、第23次派遣海賊対処行動航空隊(司令・川畑信一1海佐)、第5次派遣海賊対処行動支援隊(司令・古庄信二1陸佐)の帰国報告および表彰式が、黒江哲郎事務次官、河野俊克統合幕僚長、岡部俊哉陸上幕僚長、武居智久海上幕僚長、鈴木良之人事教育局長の立会いのもと行われた。
それぞれの部隊の指揮官が任務の完遂と全隊員の無事の帰国を報告。第24次派遣海賊対処行動水上部隊は4月3日から8月8日まで、第23次派遣海賊対処行動航空隊は5月9日から8月6日まで、第5次派遣海賊対処行動支援隊は2月13日から8月6日まで当海域を通行する船舶の護衛や警戒監視、拠点基地の警護・管理等に従事した。
その功績を讃え、第24次派遣海賊対処行動水上部隊に特別賞状が、第23次派遣海賊対処行動航空隊および第5次派遣海賊対処行動支援隊第に第1級賞状が副賞の楯とともに、また井上1海佐には第1級賞詞が防衛功労章とともに、若宮健嗣防衛副大臣の代読のもと「お疲れ様でした」という労いの言葉とともに授与された。 |
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