防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   940号 (2016年10月1日発行)
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「頑張っています」新しい職場
 活躍するOBシリーズ
株式会社やまねメディカル 竹井 利和
竹井氏は平成26年5月に陸上自衛隊小平学校を1陸佐で定年退官。57歳
 私は平成26年5月に陸上自衛隊小平学校を定年退職し、株式会社やまねメディカルに入社しました。きっかけは子供の大怪我による約2か月の入院で、何回も病院に行った際、自分では動かすことができない身体をリハビリ施設で懸命に機能回復させている明るい看護師等の姿を見て介護の大切さを知り、人の役に立ち社会貢献ができる仕事がしたいと思ったからです。
 入社後は、なごやかレジデンス新座中央、ひばりヶ丘の各施設、本社人事部・事業部、神奈川・埼玉西部地区のエリアマネジャーを経験しました。介護ではいろいろな状態の高齢者がいますので、個性に応じた対応が求められます。更に一人一人が元気で明るく、喜び、楽しんで生活できるようにしなければなりません。このために、新隊員教育における班長、班付のように生活を一緒にしておかないとわかりませんので泊りこむこともよくありましたが、自分で歩けない方が、自分で歩けるように日常生活動作が回復し、ご本人、ご家族が元気になったと喜ばれる姿を見た時は、本当にこの仕事をやっていて良かったと感じました。更に、施設に東京地方協力本部から頂いたポスター等を掲示したところ、「このポスターを下さい」と言われたこともありました。
 自分の反省点としては、平成24年1月通信教育で医療保険士の資格取得、12月再就職希望調査提出、平成25年10月会社の提示、平成26年2月会社見学、3月履歴書提出、4月中旬面接、下旬内定という再就職の流れでした。早目に手順を踏んでいたつもりでしたが、面接が1カ月前となり、精神的に余裕がなかったと思っておりますので、早期に会社を決定して、面接は早めに受けられた方がいいと思います。
 最後に、おもてなしの気持ちと思いやりのこもった介護サービスを提供し、高齢者の皆様が心からの満足と安心で豊かな生活ができ、地域社会の発展に貢献できるように引き続き勤務しますので宜しくお願い致します。

スポーツよもやま話
根岸直樹
豊田 泰光(元プロ野球選手)
西鉄野武士軍団を牽引
 野球評論家の豊田泰光さんが亡くなってから(8月14日没、享年81歳)もう2ヵ月にもなる。豊田さんには現役時代(西鉄、国鉄、サンケイ)から、まだ駆け出しの記者だった私は、何かとお世話になっていたので、いろいろと懐かしい話が思い浮かぶ。記事によく目を通していたこともあって「あの記事は良かった」とか「あれは間違いだ」などと褒められたり、叱られたり、いろいろと指摘されたことも多かった。
 思い出すのは、あるテレビ解説者が作戦を解説して「あのスクイズバンドは無駄」と言ったのに対し「バンドじゃなくてバント。正しく言うのが解説者の責任」と言ったことが耳に残っている。また一死走者一塁で三遊間のヒット性の当たりをショートが好捕、併殺を狙って二塁に投げたのが悪送球となり、一、二塁のピンチを招いたとき「あの暴投は…」と言ったのに対し「野手の投げた球は暴投とは言わない。野手のときは、悪送球」と話したこともあった。
 シーズンオフに私の郷里でゴルフをしたことが何度かあった。終わってそば屋に寄ったとき、そのそば屋が気に入ったと「息子がそば屋をやりたいと言っているので、今度勉強させてやりたい」と仲介役を頼まれたが、実現しなかった。息子さんは結局、そばの勉強はせず、職人を雇って開店したものの、長く続かず閉店してしまったと聞いた。
 豊田さんは「何事も基本が大事なんや。いい加減なことではダメ。あんな男、息子なんかではない」と怒っていたので、私が仲介しなかったのがいけなかったのかと、責任を感じたことも思い出した。記者として「もっと基本から勉強しなくては…」と強く感じたものだった。
 豊田さんの現役時代の成績を振り返ってみて、改めて「すごい選手だったんだな」と驚嘆させられている。茨城県水戸商から西鉄入りし新人王(53年)をはじめ、ショートとしてのベストナイン6度、56年の日本シリーズではMVP…。「強打の2番打者」として西鉄野武士軍団を引っ張ってきた。評論家の小西得郎さんが、球界を代表した当時の3人のショートを「吉田(阪神)は絹糸、広岡(巨人)は麻糸、豊田(西鉄)は木綿糸」と例えたのは有名な話だ。
 「オレは水戸商を卒業するとき、いくつもの大学から勧誘があって、立教へ行きたかった。行っていればサード長嶋(巨人)、ショート豊田で、また違った歴史ができていたかも…」と、後になって話してくれたことも思い出した。
 引退後はネット裏から評論家、解説者、また新聞、雑誌でも辛口の批評で問題点を指摘し「球界の御意見番」を務めてきた。晩年はあまりお目に掛かることも少なくなっていたが、野球だけに限らず、もっといろいろと教えてもらっておけば良かったと、今になって残念に思っている。有名球人がだんだん少なくなってくるのを見るにつけ、聞くにつけ、寂しい思いが募る今日この頃だ。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)

Let's just do that for now !
レッツ ジャスト ドゥ ザット フォー ナウ
取敢えずやってしまおうよ!
Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。急に涼しくなり、雨ばかりの日が続いています。咳こんでいる人やマスクをかけている人を良く見かけます。季節の代わり時には、体調がくずれやすく、疲れもでてきます。一年で一番良い季節はあっという間に過ぎ去ってしまいます。体調を整えて、秋を思い切り楽しみたいものですね。
さて、今回の表現は、"Let's just do that for now!"「取敢えずやってしまおうよ!」です。just do thatは、つべこべ言わずに行動に移そうよというポジティヴ(積極的)な意味合いがあります。for nowは、「今という瞬間に」というニュアンスがあり、まったなしの時間間隔を文章に与えてくれます。このフレーズを基本にいろいろな場面に応用できます。家族や仲間とどこかへ外出する際に、なかなか目的地が決まらないときなどにも応用できます。"Let's go out for now!"「とりあえず、出かけよう!」となります。レストランで、取敢えずビールを注文したいときは、"I'll take a beer for now."「取敢えずビールお願いします。」となります。for nowをつけることで、後で注文を取りに来てくださいという意味も含まれます。便利な表現ですね。
台風の襲来と秋の長雨でなかなかきれいな月や秋空を見ることができませんが、虫の音が秋を告げていてくれます。夜道をあるきながら、耳を澄ませて、楽しんでいます。風邪が流行っています。一日の温度変化もあり、天候が急変して雨に降られることもあります。一寸した準備をしてお出かけください。陽気にストレスの少ない生活をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!〈スワタケル〉

防衛ホーム俳句コーナー
萩は実となりそつけなき風の吹く   岩崎 清子
一棹の稲架となりゐし光圀田     岡野アイコ
やうやくに身籠もりし娘に小鳥来る  増田 直美
長の声衰へ知らず秋祭        西田真由美
糟糠の妻と回顧や終戦日       本吉のぼる
遺されてゐる者同志月祀る      亀田多珂子
枝越しにぬつと顔出し松手入     制野 和子
この町も今や故郷野菊咲く      折口 桂子
夕さりの蜻蛉静かに池叩く      佐賀あかり
魁の花石蕗早も虻を寄せ       塩見 惇子
父母へ藷を供へし終戦日       信田 重昭
蹲踞の月を乱して清めけり      田中 雅巳
凡々と八十路の夫と栗の飯      谷 勝美
夫老いて神輿をかつぐ里祭      友国 博子
明月の虜となりて歩を進め      山口 生石
青胡桃木橋に弾み池に落つ      吉川 道男
ぬくぬくと秋日の包む大藁屋     渡辺嘉智子
選 者 吟
瀬の音の底に声して残る虫      成川 雅夫

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