9月1日、特科教導隊(隊長・小野真嗣1陸佐=富士)は、静岡県総合防災訓練に伴う裾野市等との共同訓練に参加した。
前段訓練は朝8時、裾野市で深度6弱の地震(東海地震)が発生。隊は、第303観測中隊から連絡班(班長・小栗2慰)3名を裾野市役所へ派遣。
速やかに被災状況を把握、各関係機関担当者を含む裾野市担当者と細部調整を実施した。
後段訓練は研究発表方式で「震災から35日後に富士山噴火に関する兆候が発生」との想定で、裾野市が現在抱える問題点や予測される事態への対処案を発表。
特科教導隊は、「防災訓練というと自衛隊主導の訓練と成りがちだが、本防災訓練は自衛隊の能力を有効に運用するために『裾野市として何ができるか』を検討する場となった。
自衛隊と共存してきた裾野市だけに、『自衛官の生命の価値』にまで踏み込んだ議論がなされる等、地域としての防災意識の高さを感じる訓練だった」としている。 |