艦船補給処(処長・松浦清1海佐=田浦)は6月16日、17日、除籍に伴い不用となっていた護衛艦「はるな」型の予備プロペラ(直径4メートル、重量約11トン)2枚及びシャフト(長さ約18メートル、重量約17トン)などを処分した。
この予備プロペラは「はるな」型2番艦「ひえい」の除籍後に不用決定され転活用等の所要がなかったことから処分されることになった。しかし大型で重量物であり倉庫から搬出するだけでも相当な手間がかかるため処分業者との契約条件が合わず現在まで存置されていた。
艦船補給処では「いずも」などの新型艦の予備品格納スペース確保のため、昨年度倉庫内のリロケーション(配置換え)等を実施し、処分予定の物品を搬出しやすい位置に変更した結果、処分業者との契約が成立し処分が実施されることとなった。
プロペラ1枚切断するのに約3時間、シャフト1本を切断するのに約2時間を要した。作業を行った処分業者は「初めて自衛艦のプロペラとシャフトを切ったが予想以上に硬かった。作業は予定通り安全に行うことができた」と語った。
海上自衛隊の現在の大型艦艇のプロペラはほとんどが可変式プロペラを採用しており、予備プロペラは羽根とボスが別々に保管されている羽根とボスが一体で直径が4メートル近い固定式プロペラは、護衛艦「しらね」型のプロペラを残すのみとなった。 |