防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   879号 (2014年3月15日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 7面 8面 10面 12面(PDF)

積雪の中 多大の成果
爆破訓練・投射訓練
305施隊
 第305施設隊(隊長・小林公法2陸佐=三軒屋)は、2月4日から14日の間、あいば野演習場において団集中爆破訓練(#6隊野営)に参加した。当初、手榴弾投擲、84RR射撃訓練を実施した後、#3命題研究訓練の場において団長に対し命題研究成果(FH70用軽掩蓋掩壕構築要領の一案)を報告。団統制の投射訓練に参加した。命題研究成果報告については、雪の降り積もる連続状況下の中、所命の時期までにFH70用軽掩蓋掩壕を構築し、訓練目的を達成するとともに、多大の成果を得ることができ、1年間を通じた命題研究の集大成となった。
 また、団統制の投射訓練については、普段の練成成果を発揮して92式地雷原処理車及び70式地雷原爆破装置の投射において「優秀」の評価を得ることができた。
 隊は、命題研究及び団の統制する投射訓練において、多大の成果を得ることができた。この成果をじ後の訓練に反映させ、更に高い技術力を持つ第305施設隊の練成に邁進する。

スキー指導官新たに4名認定
14普連
 第14普通科連隊(連隊長・戒田重雄1陸佐=金沢)は、1月13日から31日の間、金沢駐屯地及び白山セイモアスキー場等において、平成25年度部隊スキー指導官養成集合訓練(師団計画)を行った。結果、再認定1名を含め4名の部隊スキー指導官が新たに誕生した。
 被訓練参加者は14名で、上級指導官から滑降・回転技術、指導法、遭難者救出法及び機動・宿営の技術を学び、認定試験に臨んだ。
 認定試験は、1月28日から学科、スキー技術(滑降、滑走)、指導法、6?機動の課目で3日間にわたり実施。試験に臨んだ隊員は、今までの練成の成果を出すために、各課目試験直前までイメージトレーニングを欠かさなかった。
 認定試験終了後、連隊作戦室において、合格発表及びスキー徽章授与式が行われ狭き門をくぐり抜けた4名に、連隊長からスキー徽章と指導官識別帽が授与された。連隊長は「これで終わりではない。更に練度向上に励み、部隊の指導者として頑張ってもらいたい」と訓示した。今回3回目の挑戦で新たに認定された尾田2曹(第3中隊)は、「九州出身者でもやればできる。年末年始休暇を活用し、毎日スキー場での練成を欠かさず行った成果が出て嬉しい。今後は指導官として部隊の更なる精強化に貢献していきたい」と引き締まった表情で想いを述べた。

各競技会で 優勝と準優勝
12施群
 第12施設群(群長・末廣和祥1陸佐=岩見沢)は、2月5日南恵庭駐屯地で実施された北部方面施設隊冬季戦技競技会に参加し、部隊対抗の部で見事「優勝」するとともに2月6日恵庭市民体育館で行われた銃剣道競技会で「準優勝」を獲得した。
 冬季戦技競技会は、一般走の部と部隊機動の部に区分され、6?のコースを滑走したタイムで勝敗を決める。群は、圧倒的な速さと勝負強さで一般走の部第1位から第10位を独占するとともに、部隊機動の部でも優勝し、他部隊を圧倒して「総合優勝」を成し遂げ、3連覇の偉業を達成した。
 第12施設群は、北方唯一の施設群として冬季における訓練を重視しており、年度当初から地道な訓練を継続して日々練成に励んできた成果が本競技会の結果に繋がり、いかなる困難な任務も遂行できる高い積雪地行動能力を誇示することが出来た。
 また、銃剣道競技会では第105施設器材隊に見事勝利して2回戦の第13施設隊には接戦の末敗れはしたが、群の剣士達は全ての力を出し切って第12施設群の底力を見せつけた。
 岩見沢駐屯地に凱旋した選手達は、駐屯地全隊員の出迎えを受け優勝報告をするとともに、市内ホテルで行われた祝勝会の中で選手達は「来年も必ず連覇する」と声を上げ士気を高めた。

冬季戦技競技会
459名全員完走
4特群
 第4特科群(群長・大場剛1陸佐=上富良野)は、2月4日、上富良野演習場北地区において平成25年度冬季戦技競技会を行った。
 本競技会は、冬季戦技の練度向上を図るとともに、各部隊の団結の強化及び士気の高揚を図ることを目的に中隊対抗の部(個人機動・チーム機動)と本部対抗の部(個人機動)で競った。
 統裁官である大場群長は「各人がベストを尽くせ」「一致団結して、勝利を追求せよ」「安全管理に万全を期せ」の3点について要望した。
 最低気温マイナス17度の厳しい寒さの中、各部隊は栄冠を掴むために当初から積み上げた練成成果を十分発揮し、出走459名全員が完走して、それぞれの種目で健闘をみせた。
▽成績は、次のとおり。
■中隊対抗の部
▼Aグループ(射撃中隊)
▽優 勝(第104特科大隊第2中隊)
▽準優勝(第120特科大隊第1中隊) 
▼Bグループ(本部中隊・本管中隊)
▽優 勝(第104特科大隊本部管理中隊)
■本部対抗の部
▽優 勝(第131特科大隊本部)
■チーム機動の部
▽優 勝(第104特科大隊第2中隊)
▽第2位(第120特科大隊本部管理中隊)
▽第3位(第131特科大隊第3中隊)

大雪にも負けず連隊練成訓練
48普連
 第48普通科連隊(連隊長・近藤恒史1陸佐=相馬原)は、2月8日から11日までの間、相馬原駐屯地及び同演習場等において「平成25年度第2次連隊練成(総合)訓練」を実施し、徒歩行進、集結地の行動、陣地攻撃を、また対抗部隊として第一中隊が防御の一連の行動を演練した。
 8日未明からの雪は20年ぶりとなる大雪となり、出頭先駐屯地からの車両移動にも大きな影響が出て訓練開始時刻が大幅に遅れる等、様々な状況が発生した。本訓練には、即自隊員156名、協同部隊及び各支援部隊を含む合計326名が相馬原演習場に集結し、8日午後10時に状況を開始した。
 当初、高崎市内から安中市内までの往復約30キロの徒歩行進の予定であったが、訓練開始時間が遅れた関係もあり約半分の15キロに距離を短縮して行進訓練を実施した。先頭の情報小隊が約30センチの積雪をラッセルして前進する中、各中隊は降雪を考慮した服装、装備を工夫しつつ、9日早朝に完歩した。
 その後、相馬原演習場に前進した各中隊は、第4中隊の掩護のもと、集結地における攻撃準備、斥候の派遣等、それぞれの練成課目に基づく各種戦術行動を演練した。
 3日目となる10日には、第1中隊主力の防御陣地に対し、特科及び重迫中隊の火力支援のもと、膝まで埋まる雪をもろともせず、第2中隊、第3中隊が陣地攻撃を実施し、本年度最後の連隊練成訓練の状況を終了した。

"真冬の熱戦"スキー競技会
5施群
 第5施設群(群長・高岡久1陸佐=高田)は2月13日、関山演習場において平成25年度群戦技(スキー)競技会を実施した。
 競技会は、中隊対抗(個人機動・分隊機動)で行われ、個人機動では10kgの背のうを背負い5・2km(高低差150m)のコースを中隊の平均タイムで競った。分隊機動では9名の隊員が各人10kgの背のうを背負い、水缶や予備スキーを積んだアキオ(荷物運搬用のソリ)を曳き、個人機動と同じコースでタイムを競った。当日は雪が降り続き、時折強い風が吹く中、隊員は中隊の名誉と自分の目標のために全力で走り抜いた。ゴール直前の上り坂では必死の形相で走る隊員達に熱い声援が飛び交い、隊員達は息を切らして倒れ込みながらゴール。
 結果は、個人機動・分隊機動ともに第310施設中隊が1位となり、今年度の群戦技競技会は第310施設中隊が3年ぶりに総合優勝し優勝旗を奪還した。

NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc