〈地理情報隊〉
　地理情報隊(隊長・長谷友造1陸佐)は4月4日、平成19年度後期定期異動の隊員とその家族及び平成19年度内に入籍した隊員とその配偶者の5家族11名の参加を得て「平成20年度第1回転入隊員家族等オリエンテーション」を実施した。
　隊員家族を迎える側(部隊)は、如何にして来隊する隊員家族に喜んでもらえるかを隊長の指導のもと考え、歓迎ムードを前面に打ち出した看板や、来隊する隊員家族の一人ひとりの名前を随所に掲げて、歓迎ムードを盛り上げた。
　来隊する隊員家族は、やや緊張気味の様子だったが、自分の名前が書いてある看板を見るや、笑みを浮かべるなど和やかなムードの中で始まり、隊長の歓迎の言葉の後、隊長自ら「何かありましたら、いつでもご連絡下さい。力になります」と力強いコメントと共に名刺を渡した。
　その後、地理情報隊最先任上級曹長(坂本欣弥准陸尉)のブリーフィング(部隊の概要や福利厚生施設等の説明)を家族が真剣な表情で、終始熱心に聞き入っていた。ブリーフィング後は、参加者全員での記念撮影と、日本に1台しかない「大型製版カメラ」をバックに記念撮影を行った後、場所を隊員食堂に移して、和やかな会食会を実施した。午後からは、それぞれの家族の勤務する職場見学や、個人装備品等の展示も行うなど、興味津々で見て触れて、実物を確かめていた。
　ある転入隊員の家族は「主人の勤務する場所(環境)や仕事の内容を知る事ができてとても良かったです」「社会科見学のようで楽しかったです」や、新婚隊員の家族からは「隊員の方々が丁寧でわかりやすく説明していただき、本当に良かったです。準備して下さった隊員さんにもお礼を言いたいです」と、準備に携わった労を労う言葉も聞こえてきた。
　目的である「部隊に対する理解の促進、信頼感の醸成」は隊員家族の言葉にも表されたとおり達成され、桜の花びらが舞う春のそよ風とともに、隊員家族は地理情報隊をあとにした。
〈少年工科学校〉
　少年工科学校(校長・山形克己陸将補)は4月23日、平成20年度転入家族等オリエンテーションを実施した。平成20年度前期転入家族等オリエンテーションは今年初めて行われ、主に平成19年度後期定期異動に伴う隊員家族・新婚(結婚1年未満)職員家族・現所属職員家族で希望者を対象に、駐屯地・学校の紹介、教育状況見学、体験喫食及び新入生歓迎行事で実施される陸上自衛隊中央音楽隊の音楽演奏を鑑賞してもらうなど、職員家族の新たな生活環境への変化に伴う不安等の除去と自衛隊及び学校の信頼感に資する目的で実施した。
　転入家族等オリエンテーションでは、8家族17名が参加し、駐屯地・学校紹介において学校長から「ご主人等の職場を見て頂き、学校及びご主人の職務への理解を深めて頂きたい」と挨拶があった。その後、体験喫食・新入生歓迎行事などで家族団欒の光景が多々見受けられ初めての試みは盛会のうちに無事終了した。