憧れの太鼓 6施群本管中隊 陸士長 堺 光代 入隊前から太鼓に対する憧れと敬意をもって、いつか自分も挑戦したいと思っていました。太鼓の音は、私の腹奥深いところにズッシリと響くからです。その力強さ、逞しさには大袈裟ですが魂を揺さぶられるような気さえするのです。今回の女性太鼓隊をつくらないかという話は願ってもない話で、すぐに「やります」と返事しました。 早速調子に乗って練習に顔を出すと、それはそれは大変で初日からショックを受けました。姿勢、腰は低くずっしりと、バチは手首のスナップを利かせて振れ、筋肉で振るな…そして何よりもリズム感。「音と体の一致」がいかに難しいか実感させられました。そして週2回というペースで練習が始まったのです。1曲を最後まで全部覚え完奏するまでに1ヵ月を要しました。この間、リーダーや先輩方の熱い指導があったことは言うまでもありません。 初舞台は守山駐屯地の記念式典でしたが、それこそバチを落としそうになり、完奏するのに精一杯でした。人前に出て太鼓を叩くのは技能以上にデカイ肝がいると実感しました。そんな中、力強く、堂々と演奏をやってのける先輩達がすごくかっこよく頼もしく見えました。 まだ始まったばかりの私達の挑戦ですが、一つだけ言えることは、メンバー皆が太鼓が好きだということです。「好き」がどれ程まで技能の向上に影響するかは未知数ですが、この気持ちが続く限り、皆と一緒に頑張っていきたいと思っています。
太鼓の魅力 104施直支大隊1直支中隊 陸士長 浅野結加 「和太鼓に興味はないか」という一言から始まった太鼓との出会い。今年から出来た女性太鼓部は、現在6名で成り立っています。 太鼓の魅力は、なんと言っても音です。バチが太鼓の皮を叩いた時に響くあの音は「日本の魂」だと思います。 逆に難しいところは、音階がないためリズム感で覚えていかなければならないということです。今まで音楽というものに携わったことのなかった私にとって太鼓を叩くということは四苦八苦ものでした。しかし、住田2曹以下班長方の熱血、熱気あふれるご指導の下「四季打ち」という曲を叩けるまでとなり、守山駐屯地で行われた師団記念式典で叩くこととなりました。 本番、心地よい緊張感の中、「四季打ち」を無事打ちきることができ、叩き終わった後の気分は最高でした。舞台でしか味わうことの出来ない経験と共に更に和太鼓の魅力に惹かれる結果となりました。 女性太鼓部は、まだまだ男性太鼓部の足下にも及びませんが、これから色々な舞台を踏んで成長していきたいと思います。