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   2003年6月1日号
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栃木で初めて
ブルーインパルス祝賀飛行 米力ーレースを盛り上げ
7万千人が大興奮!!
<栃木地連>
6機編隊のブルーインパルスの妙技が大会に華を添え
 4月13日、ブルーインパルスが栃木県で初の展示飛行を行った。この日、米国で最も有名なカーレース「インディ500マイル」の日本戦が栃木県茂木町の「ツインリンクもてぎ」で開催。オープニングセレモニーに登場し、ブルーインパルスは、会場の7万千人の観衆の大喝采を浴びた。
 インディカーレースは、年間15戦によりチャンピオンを競うが、本年から第3戦をツインリンクもてぎで「インディジャパン300マイル」として行う。今年で86回を数える同レースが米国以外で開催されたのは初めてだ。
 この飛行が実現した背景には、米国インディア州と姉妹県州関係にある栃木県や地元茂木町等から、「日本のモータースポーツ史に歴史的1ページを刻む本大会を盛り上げ、地域振興を図るためにブルーインパルスの勇姿を是非県民に披露してほしい」という要請が栃木県知事にあり、栃木地連(部長・出口堅1陸佐)を経由して航空自衛隊になされたことがある。
 当日ブルーインパルスは、決勝レースオープニングセレモニーにおいて見事な6機編隊で会場に飛来。観衆を驚かせるや、約6分間に渡って旋回やローパス等の妙技を披露した。
 人々は、目の前で繰り広げられる一糸乱れぬ編隊飛行や華麗なるソロの演技1つ1つにどよめき、全観衆が感動に声をあげ盛大な拍手を送っていた。

予備自補4名に辞令書交付
〈千葉地連〉
 千葉地連(部長・水野博之1陸佐)では4月15日、本部会議室で「予備自衛官補の辞令書交付式」を行った。式は4月採用者4名のうち女性を含む3名が参加。副部長、各課・室長が参列する中、緊張した面持ちで一人ひとりが部長から辞令書を受け取った。
 引き続き、橋本さん(一般公募採用)が採用者を代表して「私は予備自衛官補たる責務を自覚し、専心教育訓練に励むことを誓います」と力強く宣誓した。部長から「難関を突破しての採用おめでとう。今後は、社会での仕事と教育訓練を両立させるように」との訓示があった。部長の訓示を聞く表情も真剣そのもので式終了後、採用担当者から「元気もあって良くできました」と言われて、やっと笑顔を見せる3名であった。
 また、今年8月から横須賀で教育訓練を受けることになるが、それまでに不安や分からない事等、些細なことでも地連に相談するよう担当者から伝えられ辞令書交付式を終えた。

潜水艦「はやしお」一般公開
募集対象者ら西港沖で艦内見学
<新潟地連>
西港沖で停泊中の「はやしお」に乗り込む参加者
 新潟地連(部長・中野陽一郎1陸佐)は、4月11日、12日の両日、新潟西港で潜水艦「はやしお」(第3潜水隊)の特別公開を、募集対象者・協力者及び援護協力企業主等、約90名を対象に行った。
 見学者は新潟西港から通船で移動し、沖に投錨・停泊している潜水艦「はやしお」の黒い雄姿に近づくにつれ、その大きさに驚きの声を上げ、カメラを手にする姿が多くなった。潜水艦に乗船し、艦長をはじめ乗組員の歓迎を受け、いよいよ本題の艦内見学。中部昇降筒の垂直のラッタル(階段)を下り士宮室へ入り意外な広さに驚いていた。そこから乗員(海曹)による5人1グループでの艦内ツアーが始まった。狭い円柱の通路を抜け発令所に移動し計器類の説明を受けた後、新潟市を潜望鏡からのぞき、そこで思いがけないポラロイドカメラでの記念撮影のサービス。
 次に、発射管室に移動し魚雷の大きさにびっくり。緊張感のある説明と思いきや、笑いもある楽しい内容の説明を受けた。更に、機関室に移り、艦内の磨き上がったバルブなど金属部のあまりの美しさに、見学者が驚き触れるのも躊躇していた。
 最後の質疑応答では、見学者から、「海外で一番遠くに行った所は?」「女性の乗組員は?」「昼と夜の区別方法は?」など数多くの質疑が飛び交う。乗員の冗談も入った見事な対応に参加者は海上自衛隊に対する関心と理解を深めていた。

元自衛官の「防災監」誕生
自治体との連携に期待
<秋田地連>
 4月3日付で秋田県総務部総合防災課に新設された「防災監」に、豊田五郎・元1等陸佐が就任した。防災監は県の課長級職員として、県地域防災計画、防災訓練等に関する指導・助言等の業務を受け持つ。寺田秋田県知事は、今回の新設について「県民の安全のために専門的な人材を設置した方がよいと判断した」としている。
 豊田元1佐は、新潟県出身で秋田市に在住。防大15期卒で、秋田駐屯地業務隊長、第20普通科連隊副連隊長、東北補給処総務課長、第5師団司令部監察官、船岡駐屯地業務隊長などを歴任した。
 3日、県知事から辞令書が交付され、「県行政の中で防災は重要な仕事です。宜しくお願いします」と言葉があった。豊田元1佐は、テレビ局等多数の報道陣の取材を受け「自衛官として培った経験を活かし、県庁職員として県民のためにしっかり頑張りたい」と抱負を述べた。
 自衛隊秋田地連部長(山下富雄1陸佐)は、「豊田氏が自衛隊のOBとして、秋田県民のために仕事をされることは、我々現職隊員の励みにもなり是非頑張って欲しい」と話しており、今後、災害時の自衛隊と自治体の更なる連携が予想される中、活躍が期待されている。

女子受験者3.3倍に
予備自補採用試験を終えて
山口地連 募集課  石本陸曹長
 山口地連(部長・石井祐司1空佐)では、4月21日、制度開始2年目の予備自衛官補採用試験を実施した。
 受験者は男子45名、女子10名の55名。昨年に比較して、受験者は1.6倍、特に女子は3.3倍の大幅な増加となった。これは、「予備自衛官補」制度定着を目指し、部長以下、部員一丸となった精力的な活動と県各種防衛庁・自衛隊協力団体の支援の賜物である。試験は、朝7時からの受付、そして身体検査を行い、昼食後は適性検査、筆記試験及び口述試験を夕方まで実施し、受験生にとっては非常にハードであったと思う。
 この制度の目的は、国民に広く自衛隊に接する機会を設け、防衛基盤の育成・拡大を図り、将来にわたり予備自衛官を安定的に確保し更にIT革命や自衛隊の役割の多様化等を受け、民間の優れた人材の確保等に資することにある。本制度の趣旨に賛同して頂いた受験生は、18才から30才の男女で、職業も社会人、大学生及びフリーター等多種多様の方々でした。受験生は、平日で多忙な中しかも時間をやりくりし、手弁当で、早朝から夕方まで、一生懸命受験してくれた。この直向きさに現職自衛官として心打たれ感激した。
 今回の受験生の熱い気持ちを肝に銘じるとともに、我々地連部員は、山口県から多くの優れた人材を予備自衛官補に採用し、予備自衛官補制度の山口県における定着を目指すため、決意を新たにした次第である。

地連 東西南北
募集成績過去最高を祝う
“癒し”の贈り物届く
<高知地連>
 高知地連(部長・小林英彦1陸佐)4月4日、濱田耕一高知県防衛協会会長(四国銀行頭取)が訪れ、同氏より自作の油絵が寄贈された。
 これは、地連部長が四万十川河原で写生している会長に偶然会い、会長の絵をのぞき込みながら「地連にもこのような絵が1枚頂けたらよいのですが…」、といったことがきっかけとなって、平成14年度、高知地連が過去最高の募集成績を上げたことから会長がお祝いの意味を込めて寄贈してくれたもの。
 「秋雨の四万十川」と命名された会長の78作目となるこの絵画は、日本最後の精流四万十川のせせらぎが本当に聞こえるような名画で、忙しく働く地連部員の心を優しくしてくれるすばらしい作品。
 小林部長は「当地連には、このような絵画は初めてであり大変嬉ばしく心より感謝いたします。高知地連の宝物として大切にしていきます。」とお礼を述べ、濱田会長と共に絵画を会議室に飾った。

青野相談員が市民表彰を受章
<愛媛地連>
 募集相談員で父兄会県連相談役でもある青野義明氏が4月29日、西条市長から長年の市政への貢献を評価され市民表彰を手渡された。
 青野氏は、昭和54年に陸上自衛隊を退官以降、募集相談員を始めた。愛媛県隊友会理事兼東予支部長及び父兄会西条支部長などを平成14年までの長期に渡り努め、自衛隊後援活動に顕著な功績があったとして今回の受章に至った。

地元合唱団と共演
東方昔楽隊コンサート
<岩手地連>
 岩手地連(部長・今福正幸1佐)では、4月12日一関地区自衛官募集相談員協議会主催の陸上自衛隊東北方面音楽隊演奏会「なのはなコンサート」を支援し、住民に「国民とともにある自衛隊」を力強く印象づけた(=写真)。
 一関管内での演奏会は、2年ぶりで、今回は管内で最大の一関文化センターで開催された。そのため、自衛隊の音楽演奏の素晴らしさを覚えている市民たちが会場2時間前からぞくぞくと詰めかけ、1,200人の参加により盛況のうちに開演。演奏会にあたり冒頭で協賛の浅井東兵衛市長から「自衛隊音楽隊の素晴らしい演奏に触れることにより文化意識を一層高められるとともに、この機会を通じて市民が自衛隊に対する理解を深めていただきたい」と謝辞が述べられた。
 演奏会は、2部構成で第1部は菅原信秀副隊長の指揮で、スッペ作曲の「軽騎兵」序曲や全日本吹奏楽コンクールの課題曲、「イギリス民謡による行進曲」、行進曲「虹色の風」などの曲を披露。第2部は、水島敏隊長が指揮し、映画のテーマ曲「千と千尋の神隠し」や「ディズニー・メドレー」など、市民になじみのある曲を中心に演奏。また、一関市の女性合唱団「レディースコーラス」との共演は、レディースコーラスの澄んだ歌声が美しく響き合い、コンサートを華やかにした。
 また、会場の入口に開設された自衛隊広報コーナーでは沢山の高校生らが広報官の説明に聞き入っていた。

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