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自衛隊ニュース   1097号 (2023年4月15日発行)
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陸幹候校で合同入校式
「部隊は君たちを待っている」
 陸上自衛隊幹部候補生学校(学校長・吉川徳等陸将補=前川原)は、4月3日、第104期一般幹部候補生(防大・一般大卒)課程、第104期一般幹部候補生(部内)課程(前段)、第59期医科・歯科幹部候補生課程及び第6期看護科幹部候補生課程の計638名の合同入校式を執り行った。
 入校式では、小林弘樹陸上幕僚副長をはじめ、石井俊一久留米市議会議長等多数の部内外来賓立会のもと、候補生に対する辞令書交付、候補生による任命申告、宣誓及び入校申告が行われた。
 吉川学校長は、式辞において「すべてを修養の場ととらえ、幹部候補生として為すべきことを為せ」と要望し、「自分は何を為すべきかを常に考え、失敗を恐れず果敢に挑戦し、今の自分に何が足りないのか、どうすればもっと良くなるのかを真摯に反省し、自らの資質、知識、技能を高める不断の努力を継続してもらいたい」と歓迎の言葉を送った。
 続いて、小林陸上幕僚副長から「幹部自衛官としての使命感を確立せよ」、「プロフェッショナルたれ」の2点の要望事項と、「入校間、全力で修養に励むと同時に、同期とともに助け合い、ゆるぎない絆をもって修養を続けてもらいたい。君たちを部隊は非常に待っている。ここで明るく元気に思いっきりやってもらいたい」と期待の言葉が贈られた。
 来賓を代表して石井久留米市議会議長からは、「国民の生命・財産を守るため、そして、世界中の平和と安定に向けてご活躍を期待する次第です。つらく厳しい時もあるかと思います。そういった時には、この豊かな自然と多彩な美味しさを誇るグルメのまち久留米で、心身を癒し、困難を乗り越える力を養っていただければと思います」と祝辞が贈られた。
 入校式を終えた候補生は、決意を新たに前川原での教育に挑むことになる。

第5旅団改編行事
第6即応機動連隊等を新改編
即応機動する旅団として生まれ変わる
 第5旅団(旅団長・鳥海誠司陸将補=帯広)は3月25日、帯広駐屯地で「旅団改編行事」を挙行した。
 旅団は、昭和26年警察予備隊帯広部隊開設から始まり、昭和29年の第5管区隊、昭和37年の第5師団、平成16年の現在の第5旅団へと改編を経て、この度の改編により第6即応機動連隊(連隊長・河村1佐)、第5高射特科隊(隊長・日下2佐)、第5戦車隊(隊長・三浦2佐)、第5情報隊(隊長・鈴木2佐)、第5施設隊(隊長・間島2佐)がそれぞれ新編・改編され、本改編行事では16式機動戦闘車や無人航空機などの新装備も御披露目となった。
 式は、旅団編成完結式、自衛隊旗授与式(第6即応機動連隊)および記念会食を実施し、来賓は米沢則寿帯広市長、鈴木貴子衆議院議員、石川香織衆議院議員をはじめ、旅団管内の市町村長、協力団体等約130名の来賓を招き盛大に行われた。
 編成完結式において、旅団長は「即応機動する旅団の長として、皆の先頭に立ち、使命を果たすべく、引き続き皆とともに現場で汗をかき、油にまみれる覚悟である。第5旅団の一員としてともに使命を果たしていこう」と訓示した。
 自衛隊旗授与式においては、編成管理官たる河村1佐に対し自衛隊旗が授与されるとともに、北部方面総監は「新たな編成・装備を駆使して『真に戦える実効性ある旅団』を目指し、道東の『地域等と密接に連携』し、また、個々の『人間力の強化』に努める等、その実現に向けた取り組みを着実かつ強力に推し進めることを改めて要望する」と訓示した。
 第5旅団は、即応機動する旅団として、また信頼される旅団として新たな時代の幕開けを華々しく飾った。

「自衛隊新卒者」に夢と希望を
〜自衛官OBの活躍に期待〜

 自衛隊では、組織の精強性を維持するという観点から、若年定年制と任期制という特殊な退職制度を採用している。いずれの退職制度においても一般の公務員に比べ若くして退職することになるため、ほとんどの自衛官が再就職による第2の人生を前提として、日々、任務を見つめて職務に邁進している。

「自衛隊新卒」とは

 「自衛隊新卒者」とは、任期制(期間を区切って任用する制度)の退職自衛官を意味する。彼らは、自衛隊を途中で辞めた中途退職者ではなく、定められた任用期間を最後まで全うした隊員達であり、仕事に対する責任感、チームで協力する協調性、厳しく自己を律する厳正な規律心などが養われている。自衛隊では、このような人材と中途退職者との差別化を図るため、彼らを「自衛隊新卒」と呼称して、再就職の援助の対象としている。

2回目となる自衛隊新卒者入社説明会

 一方で、彼らにとって第2の人生に対する不安は大きい。そんな状況の中、三和シヤッター工業株式会社は、4月3日に東京都板橋区の本社にて、第2回目となる「自衛隊新卒者入社説明会」を実施した。本行事は、一抹の不安を抱えて入社に臨む自衛隊新卒者を激励することで、彼らが不安を解消し、今後の活躍を期することを目的として行われている。本紙では以前、1回目の説明会を紹介した(2022年9月1日号)。2022年の第1回入社説明会にて、先輩社員として自衛隊新卒者に激励の声をかけたのが、当時入社5年目だった坂下OBだ。「私たちと手を取り合って、一緒に頑張りましょう」と激励を受けた当時の9名は、全員が正社員として登用されて活躍している。そして、2回目となる今回は、7名の自衛隊新卒者が参加することとなった。

自衛隊OBが生き生きと働けるために

 自衛官OBが活躍することは、現役自衛官が後顧の憂いなく任務に邁進するための何よりの支えだ。三和シヤッター工業株式会社では、本説明会の他にも、自衛隊新卒者用の教育プログラムの新設、元気に活躍している姿をかつて勤務していた部隊に本人自ら報告する帰郷報告など、自衛隊新卒者が生き生きと働ける様々な施策を、企業と自衛官OB社員が一丸となって実施している。


五輪目指して体校入校式
 五輪を頂点とする国内外の大会での成果獲得を任務として与えられる自衛隊体育学校(朝霞)第2教育課の第62期特別体育課程入校式が4月8日、同校で行われ、学生たちが決意を新たにした。
 第62期特体課程学生は、大学在学中に全日本選手権優勝などの実績を残し体育特殊技能者として直接入校した11人を含む新規入校生33人と、前年度からの継続者126人の計159人。
 入校式では、東京五輪・射撃(ライフル)日本代表の松本崇志3陸佐が学生を代表して入校を申告。高木勝也学校長が「自らの夢の実現に向けて、鉄心石腸の精神で全身全霊を傾け競技に打ち込んでもらいたい」と激励した。
 新たに入校した体育特殊技能者11人のうち、柔道班(73キロ級)の内村秀資2陸曹は、「フィジカル、技術面の強化はもちろん戦術も練っていきたい」、射撃班(ライフル)の堀之内愛2陸曹は、「世界の大会に出場し少しでも自分の経験値を上げていきたい」、レスリング班(フリー57キロ級)の竹下雄登2陸曹は、「(トレーナーらの)新鮮な考え方を取り入れて上を目指していきたい」。
 また、ソウル五輪・グレコローマン74キロ級8位の伊藤広道元1海尉の長男、伊藤飛未来2陸曹(レスリング班・フリー97キロ級)は、「父を超える、という目標を達成できるよう頑張っていきたい」とそれぞれ力強く語った。

全国で約710名が入省
 4月3日、桜の花がそよ風に吹かれてひらひらと舞う中、防衛省市ヶ谷庁舎講堂において事務官等約90名の新規採用者が入省式に臨んだ。式には小野田政務官、鈴木事務次官、芹澤官房長が陪席、ステージの大型スクリーンにはビデオメッセージで浜田大臣の訓示が映し出された。
 小野田政務官より代表して辞令の交付を受けた池谷治華事務官が服務の宣誓を読み上げ、その凛とした声が講堂内に響き渡った。浜田大臣はロシアのウクライナ侵略、中国の軍事力拡大、北朝鮮の弾道ミサイル問題等厳しい安全保障環境を踏まえつつ「常に国民の眼差しを忘れず、法令の遵守に努め、誠実に責任感を持って業務に臨んで下さい」「日々の仕事を全うするだけに留まらず、専門の異なる人々とも交流を深め切磋琢磨し、常に一つ上の自分を目指して下さい」等と要望した。
 式を終えたばかりの野里夏彩事務官(装備庁装備政策部)は「事務官として冷静さを忘れずに日々安全保障環境の変化にひとつひとつ対処していいきたい」と述べ、深瀬啓太事務官(装備庁プロジェクト管理部)は「激しい情勢変化の中でも行政官として国民の生命・財産を守れるように身を引き締めて対応していきたい」と意気込みを語ってくれた。
 なお、今年度の防衛省全体における事務官等の採用は約710名。全国約150カ所の機関や部隊等でそれぞれ入省式が行われ、社会人としての一歩を踏み出した。

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