防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   1043号 (2021年1月15日発行)
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ノーサイド
北原巖男
"新春それぞれに"

 ◎かつて東ティモール東端の地で、地域の人々に寄り添って来られたシスターからお手紙を頂きました。
 「コロナ禍でも第一線で頑張って働いておられる○○病院の医療従事者の方々の身近に週一回行っています。私に出来る事なら何でも言ってください!と思っていましたが、「シスターも高齢者ですよね。どうぞ、無理をなさらないでくださいね。」と逆に心配され、実寸大の弱い自分と向き合わざるを得ませんでした。それでも高齢化が進む修道院では、若手ですので、姉妹には、不要不急の外出を控えてもらい、その分、私は外出が多くなり、いつもより忙しく走り回っています。コロナの知識を正しく知り、正しく恐れることを学んでいます。こころして気を付けています。
 想定外のことがいつ起こってもおかしくない現代、日々の生活の足元を見直しながら、歩んでいます。修道院の朝晩の祈りが、世界の方々のこころを携え、意識して祈らせてもらえる使命を感謝しています・・・」
 ◎近所の方から「図書館で借りて来た本だけど、あなたも読んでみて」と渡された医師鎌田 實さんの「空気は読まない」(2010年2月集英社刊)の一節。鎌田医師は、地域と一体となった医療や患者さんの心のケアも含めた医療に携わって来られた方です。
 「あたたかさに出会うたび、ぼくらはうれしくなる。元気になる。
 ほかの誰かを、うれしい気持ちにさせたくなる。元気にしてあげたくなる。
 今の日本には、病気のウイルスと、「自分さえよければ」ウイルスばかりがはびこっているようだ。だから、ぼくは、「あったかさ」を家庭や地域や職場にばらまきたいと思っている。
 ・・・医師たちの多くが、今、燃え尽きそうになっている。疲れ切っているとき、「ありがとう」と言ってもらえると、うれしい。感謝が、日本の医療を救うかもしれない・・・」
 ◎壁に飾られているカレンダー。先日、何の気なしに版画の脇に併記されている「今月の言葉」を見て驚愕しました。大発見です!
 何と、「人間は、みんなみすぼらしい」
 慌てて家人のもとに走りました。ところが泰然自若。ニコリとして曰く、「マジックで一文字と一本の線を追加したんだけど、今まで気が付かなかった?」
 元は、「人間は、みんなすばらしい」
 落ち着きを取り戻して、改めてよく見る。巧妙に字体をまねて書き加えられていました。
 ウムゥ-・・・
 何事も、見方を変えて見てみることも大切なのかもしれません。もう一つの真実・・・
 ◎今から11年前、2010年のカレンダー。
  僕は、2008年から2011年まで東ティモールに住んでいました。そのとき飾った東ティモールのカレンダーの自然や人々、文化などの写真がとても素敵だったのでしょう。帰国するときに引っ越し荷物に入れて持ち帰っていました。
 そのカレンダーが、2021年の新春から机の前に再登場しています。
 そうなんです。今年は、1月1日が金曜日から始まり、2010年と全く同じなのです。
  11年前の1月は何をしていたのか。頭のキャンバスは真っ白なままですが、温かい、何かが体の中から静かに湧き上がって来るのを感じます。
  「防衛ホーム」の読者の皆さん、隊員・家族の皆さんの今日は、11年前の今日です。
 皆さんも、きっと今に繋がるタイムスリップしてみませんか。
 ◎東ティモールそして日本で親しくしていたご主人を亡くされた若い方からお手紙を頂きました。
 「・・・でも今は、夫と過ごせたことを心から神様に感謝しています。2人で過ごした幸せな日々は、消えることのない事実ですから。・・誰か一人ぼっちの人、自分なんかいらないと感じてしまっている人に寄り添って「幸せ」をたくさんつくれるように走り抜きたいと思います。夫が胸を張って「俺の嫁です!!」って言ってくれるように・・・」
 新春それぞれに。
 かけがえのない片道切符の人生。
 新型コロナウイルス感染防止を徹底し、"Go Ahead My Way!"
 頑張りましょう!
 *手紙、著作の抜粋等は筆者。
  
北原 巖男(きたはらいわお) 元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現(一社)日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事

大雪の対応に係る災害派遣
 今年に入り、北陸地方や東北地方では記録的な大雪に見舞われている。秋田県や新潟県では積雪が例年の4倍に達し、除雪が追い付かず倒壊の危険が高い家屋が多数発生した。また福井県内の北陸自動車道及び国道8号線と、富山県内の東海北陸自動車道の一部区間では多数の車両が立ち往生する事態が発生した。自衛隊は、各県知事からの災害派遣の要請を請け、速やかに部隊を展開して懸命な活動を行い、全作業を完了させた。
【秋田県】
 1月5日、秋田県知事からの要請を請けて翌6日から、第21普通科連隊(連隊長・五十嵐雅康1陸佐=秋田)が横手市内の小中学校の木造校舎等と、横手市、湯沢市および羽後町内の高齢者宅等において除排雪作業を実施した。さらに1月8日は東成瀬村においても活動を開始。6日から10日までの間、21普連と39普連(弘前)の延べ1110名が、高齢者住宅127軒と小中学校3カ所の除排雪作業を実施した。
【北陸自動車道等】
 1月10日4時に富山県知事と福井県知事から、また11日5時30分に新たに福井県知事からの要請を請けて、第14普通科連隊(連隊長・根本勉1陸佐=金沢)等の8個部隊の隊員延べ約770名が、福井県内の北陸道(12日まで)と富山県内の東海北陸道(11日まで)および福井県内の国道8号線(12日まで)の一部区間で、滞留車両周辺の除雪やドライバーへの燃料・食料等の配布等を実施した。
【新潟県】
 1月10日13時39分に、新潟県知事からの要請を請けて、第5施設群(群長・庭田徹1陸佐〓高田)が上越市において高齢者施設等の除排雪作業を12日まで実施した。さらに同日18時36分に新潟県知事からの要請を請けて、第2普通科連隊(連隊長・古賀理都靖1陸佐=高田)が、柏崎市で高齢者施設等の除排雪作業を11日まで実施した。両市で延べ約390名が15カ所で作業を実施した。
 ※数値等は1月13日17時現在の防衛省発表より。

三原市における鳥インフルエンザ災害派遣
<46普連>
 第46普通科連隊(連隊長・大江良治1陸佐)は、12月7日、広島県三原市における高病原性鳥インフルエンザの発生に際し、県知事から第13旅団長への災害派遣要請を受け、同日朝5時半に海田市駐屯地を出発し、災害派遣活動を実施した。
 鳥インフルエンザの発生は令和2年度では全国6県目、広島県では初であり、第46普通科連隊創隊以来初の同種災害対応となった。
 連隊に与えられた任務は、鶏13万4000羽の処分であり、配属された第13後方支援隊の隊員含めた自衛官約200名による5個ローテーションの24時間態勢で県職員とともに活動した。本活動は広島県内で初の対応であり、また真冬という環境下で作業開始当初は資材及び経験の不足により円滑には進まなかったが、県職員と密接な連携のもと当初の見積より早い3日間で任務を完遂した。
 連隊は、何時如何なる状況、多種多様な任務においても完遂すべく、連隊一丸となって、日々訓練等に精進する。

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