防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   1062号 (2021年11月1日発行)
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無事に任務完遂
中部方面混成団
第3特科隊
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令和3年度 対抗指揮所演習
<中部方面混成団>
 中部方面混成団(団長・芝伸彦1陸佐=大津)は、9月9日から15日までの間、中部方面指揮所訓練センター(兵庫県川西市)において、第47普通科連隊を防御部隊、第49普通科連隊を攻撃部隊として、対抗方式による指揮所演習を実施した。
 本演習は、想定による時間的、地域的な縛りを最小限にして、指揮官は任務を達成するために「いつ」「何を」判断しなければならないのか。それを補佐する幕僚活動はどうあるべきかを学び体験させることを狙いとして行われた。
 演習は、両連隊とも自由意思で行動するため、敵の企図を予測することも難しい状況であったが、敵の包囲を着破した第47普通科連隊長は、後方地域に一部の部隊を転用し、新たな縦深を形成、それら防御部隊の行動を予測した第49普通科連隊長は、連隊のほぼ全力を運用して翼側から攻撃を開始した状況で終了した。
 一般的に戦術教育では、状況判断とは最良の行動方針を決定するために行うものとして教えられるが、自由意志で行動する敵を前に、これを行うことは難しく、状況によっては先ず大局を判断して行動方針を定め、それを実現するために必要な処置を決めて行くことが求められる場合があることを、本演習を通じて体感させることが出来た。
 これらの教訓は、両連隊の今後の隊務に活かされるであろう。
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令和3年度 師団統制秋季演習場整備
<第3特科隊>
 第3特科隊(隊長・小松隆司1陸佐=姫路)は、9月8日から同年9月16日までの間、青野ヶ原演習場において、令和3年度師団統制秋季演習場整備を実施した。
 本整備の実施にあたり、青野原駐屯地業務隊及び姫路駐屯地業務隊の支援を受け、第3特科隊を基幹とし、第3後方支援連隊、第3高射特科大隊、第3施設大隊及び第3偵察隊を含む、人員346名で青野ヶ原演習場整備隊を編成し整備を担任した。
 整備の実施に際しては、確実な工程管理、整備前の命令下達及び作業間隔の保持の徹底を図り、幹線道路等周辺整備16・4km、密林化防止整備38・9万平方メートルに加え、植生の伐採・伐根整備8・8万平方メートルの計47・7万平方メートルという広範囲な地域の整備を全て完了することができた。また、隊務の総合一体化施策として整備前後を活用し、車両練成などの各種練成訓練を実施した。
 整備隊長(第3特科隊長)の要望事項である「効率的な整備の追及」、「安全管理」を実践し、各人、自らの責務を果たすべく任務・役割を理解して計画的に作業を実施した。作業の終始を通じ、一名の新型コロナウイルス感染者を出すことなく、かつ一件の事故も生起することなく無事に任務を完遂し、9月16日には、副師団長の完成点検を受検し、本整備の達成及び隊務の総合一体化の具現状況を確認いただいた。

NATO軍事委員長とテレビ会談
山崎統幕長
 10月21日、統合幕僚長・山崎幸二陸将は、北大西洋条約機構(NATO)軍事委員長ロブ・バウアー海軍大将とテレビ会談を行った。バウアー大将は、NATOの最高意思決定機関である「北大西洋理事会」を軍事面から補佐する「軍事委員会」のトップ。両者は、インド太平洋地域における認識を共有し、現在のグローバルな安全保障上の課題について議論した。また、今後の日-NATO間の防衛協力・交流、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の実現のため、日-NATOの協力関係を強化していくことについて議論した。
 自衛隊とNATOとの間では、NATO国防大学への自衛官留学、NATOサイバー防衛協力センター(CCDCOE)へ防衛省職員の派遣、NATO本部諮問・指揮統制幕僚部への女性自衛官の派遣、ソマリア沖アデン湾海賊対処共同訓練等、防衛交流・協力が活発に行われている。

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