防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年2月15日号
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大学生の基地研修支援
《兵庫地本》
自衛隊を学ぶ 隊員と懇談も
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 兵庫地本(本部長・秋山淳1陸佐)は1月7日、神戸大学が実施する海上自衛隊岩国基地研修を支援した。
 この研修には神戸大学大学院法学研究科の簑原教授と多湖准教授の学生27名が参加し、基地内の施設・航空機等を見学した。同基地は、瀬戸内海に面した南北に伸びる滑走路を中心とした航空部隊の基地で、在日米海兵隊も所在している。
 はじめに、群司令部会議室で第31航空群首席幕僚・堀井1海佐から海上自衛隊の任務・組織、岩国基地の概要について説明を受けた。その後資料館に移動し、旧海軍の資料等を見学した。資料館見学後、再びバスに乗り込み滑走路脇の格納庫などがある東地区へ向かった。
 到着した参加者は2組に分かれ、1組は救難飛行艇US―1Aを見学するため格納庫へ、もう1組は航空機の操縦訓練装置を体験するため訓練講堂へ移動した。US―1Aの見学では、操縦席に座ったり、機体をカメラに収めたりし、案内をする隊員の軽妙な説明も相俟って参加者は感嘆しきりであった。一方、航空機の操縦訓練装置ではUS―1Aと、掃海・輸送ヘリMH―53Eのシミュレータを体験し、実機同様の機器を操作する感覚に参加者は一喜一憂していた。
 昼食後は各部隊の隊長やパイロットなど約10名が参加し懇談会が行われた。懇談はあらかじめ学生が準備した質問を一人ずつ聞く形で進められ、岩国基地の内容だけでなく、中期防衛力整備計画や安全保障に関する質問もあり、普段の授業では知ることが出来ない現場の意見に学生は熱心にメモを取ったりしていた。懇談会は約1時間で終了し、隊員に見送られ基地を後にした。
 見学を終えた学生からは、「隊員の皆さんは、国を守ること、そして人命の救助という仕事について自信と責任を持っていてとても魅力的でした。厳しい訓練をこなし、規律を守ることで日常においても常に緊張感をもって過ごされている印象を受けました」などの感想が聞かれた。

小学生に本物の音楽を
呉音が演奏会、技術指導行う
《広島地本》
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 広島地本(本部長・舩木洋1海佐)は1月15日、海上自衛隊呉音楽隊(隊長・竹内弘美1海尉)の支援を受け、東広島市立原小学校で演奏会を開催した。
 この呉音楽隊演奏会は、原小学校の生徒や教諭及び父兄を対象に行なわれ、同校の要望により、演奏会に併せて生徒への演奏技術指導も実施することとなった。小学校体育館で午後1時45分から演奏会を開始、音楽隊は「レイダースマーチ」など6曲を演奏した。また希望する生徒3名による指揮者体験も行われ、盛んな拍手に音楽隊員のボーカルによるアンコール曲が演奏された。生徒や教諭及び父兄など約220名が集まった演奏会は、生徒や教諭、父兄から「とても素晴らしい演奏」といった感想が聞かれるなど成功の裡に終了し、自衛隊の理解と認識を深める貴重な演奏会となった。
 また、演奏会終了後は、音楽隊員による演奏技術指導が実施された。それぞれの楽器ごとに分かれて隊員から演奏のコツなどを教えてもらうなど、「優しく分かりやすい指導で演奏が上手になった」と生徒から感謝の声が聞こえた。
 広島地本では、「これからも音楽隊の派遣演奏など各種広報の機会を活用し、地域住民に自衛隊の重要性と必要性をより深く認識いただけるよう広報に努めていきたい」としている。

沖縄地本初
合同会社説明会に参加
手応え感じる募集広報に
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 沖縄地本(本部長・山下裕貴陸将補)は1月20日、沖縄では初めてとなるマイナビ主催就職セミナー合同会社説明会に「自衛官募集」を掲げ参加した。
 当日は、大学生の就職難もあってか、約1000名を超える学生達が会場を訪れた。のぼり、ブース内の壁紙、大型テレビ等この日のために募集課員が試行錯誤して準備した沖縄地本のブースには、初め遠巻きに見ていた学生達も、一人が席に着くと次々に集まり、学校説明用DVDを使った募集班長の説明に真剣に耳を傾け、メモを取る姿も見られた。ブースでの説明に陸・海の女性自衛官がいた事が学生達の自衛隊に対する見方を変えたのか、ブースを訪れる約半分を女性が占め、説明を受けた後にも、女性自衛官に「女性で自衛官っているんですね、大変じゃないですか?」などと質問をする姿が度々見られ、「自衛隊受けたいです!」とかなり興味を持った様子。今年度カレッジリクルーターに指定されている航空自衛官の2名も、別室で未来の幹部候補生への細部説明を行い、「詳しい話を聞きに地本に行きます。ありがとうございました」と地本担当者も手応え感じる言葉が聞かれた。
 この合同会社説明会は、沖縄地本にとって新たな試みだったが、多数の学生に自衛隊の存在をアピールでき、就職先の選択肢に仲間入りを果たしていた。
 沖縄地本では、「これからも優れた人材の確保はもちろん、自衛隊を身近に感じてもらえるよう色々な事業を企画中だ」と話している。また、「女子学生達から『自衛隊の人達って姿勢も正しくてかっこいいですね』という言葉をいただき、ぼーっと立っている姿も見られていると痛感。制服の重みを再認識すると共に、背筋がより一層伸びた1日だった」と次の募集活動に向けて、改めて気を引き締めていた。

熊本地本も自衛官募集ブースを開設
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 熊本地本(本部長・坂本知司1陸佐)では、年末の押し迫った12月23日、毎日コミュニケーションズ主催の2011年新卒大学生等を対象にした就職セミナーで自衛官募集の案内を実施した。 このセミナーは熊本県内では最大規模であり、熊本地本は毎年参加して、多くの一般幹部候補生や一般曹候補生等の受験者を獲得している。
 今年も新卒学生には就職氷河期と言われており、午前11時の開場とともに多くの学生が詰めかけた。我が地本の自衛官募集ブースにもやる気と熱意溢れる学生達が、自衛隊の任務や試験種目などの説明を真剣に聞いていた。今回はグループ説明ブースと個別対応ブースの2つに分けて実施した。個別対応コーナーでは、学生から試験問題の難易度や出題傾向など多くの質問があり、その対応に担当者は追われていた。
 熊本地本は県内各大学でも自衛官募集説明会を実施予定であり、広報担当者は、学生の就職活動を支援して1人でも多くの学生が自衛隊の門を叩いてもらう事を願いたいと話している。

県知事からビデオメッセージ
入隊予定者等激励会で放映
《宮城地本》
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 宮城地本(本部長・熊本義宏1陸佐)は1月19日、宮城県庁で村井県知事から今年度入隊・入校予定者に対する「激励ビデオメッセージ」の収録を、東北方面通信群の支援を受けて行った。
 村井知事はメッセージの中で、自身が30年前に防衛大学校に入校した当時の心境が語った後、ソマリア沖の海賊対策などの国際貢献が諸外国より高く評価している事や、大規模な被害が予測される宮城県沖地震に関して県民が自衛隊に対して大いなる信頼と期待を寄せていると述べた。最後に「広い視野と鋭い国際感覚を持った、逞しい自衛官になって下さい」と、入隊・入校予定者に向けて熱い気持ちが込められたエールを送った。
 収録されたビデオメッセージは、2月中旬より県内各自治体で実施される自衛隊入隊・入校予定者激励会において放映される予定。

陸自高等工科学校生徒1次試験にて思う
鹿児島地本奄美大島駐在員事務所 常田晴康1陸曹
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 奄美大島駐在員事務所管内の15歳以上17歳未満の中学生、高校生の15名が1次試験の受験に挑んだ。受付開始時間前の試験会場の広場には、ご父兄、受験生の中学校教諭も訪れており、受験生と談笑し緊張を和らげるとともに会場に向かう受験生へ「がんばってね」と声を掛け温かく見送るなど、こころ温まるシーンであった。
 受験生達は、緊張した表情で一所懸命筆記試験に取り組んでいた。午前中の試験終了後に声をかけると「難しかったです」と話す受験生が多かったが、さすがに、昼食の時間は、緊張もほぐれ、笑い声が聞こえ、楽しく食事を済ませ午後からの試験に備えた。
 午後は数学・英語及び作文の試験が行われ、15時30分全科目が終了し、アンケートが行われた後試験会場から受験生が出てきた。皆「全力を出しきった」と達成感にあふれていた。
 2月2日1次合格発表、そして2次試験。2月26日最終合格発表となる。今回の受験生の中から1次、2次試験に合格し入校する受験生や、2、3年後(将来)に自衛隊の各種採用試験を受験する生徒さんもいることだろう。今後の彼らの成長に期待しつつ、試験会場近くの未だ蕾の緋寒桜を眺め、「サクラサク」を願う気持ちでいっぱいであった。


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