防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2010年2月15日号
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寄せ書き

経験重ね飛躍の一年に
第4施設団(大久保) 陸士長  大橋知恵
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 昨年は私にとってとても為になる一年でした。その一つは、中部方面隊統制で行われた「大伐採21」です。
 広報として、あいば野と日本原両演習場で行われた演習場集中整備の一連の流れと、兵站支援を記録・広報し、隊員の士気高揚を図るということが私に与えられた任務でした。約1ヶ月にわたる長期且つ大規模な演習場整備の写真を撮り新聞作成、そして2つの演習場を行き来するという休む暇もない日程の中、私はひたすら新聞を作りました。整備最後の新聞を作り終わり、決裁を頂いた時に「これで任務完遂だね」と言われた時、初めて自分に与えられた任務の重要性を知りました。大変だったけどあきらめなくて良かったと思ったと同時に、広報という仕事に対しての姿勢が変わりました。
 二つ目は訓練検閲での広報です。訓練の写真を撮って新聞を作るのは初めての経験でした。自分がしたことがない訓練を文章にするのは難しかったのですが、周囲のたくさんの方々に助けられながら訓練に参加し、記録を重ねるうちに、広報として成長していくことが出来ました。
 今年も昨年より更に色々なことを経験し、学び、飛躍の一年にしていきたいです。
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監督として臨む射撃競技会
第15普通科連隊(善通寺)3陸尉  前田佳久
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 旅団改編後初めてとなる射撃競技会に監督として参加させてもらい、練成等短い期間ではありましたが、連隊検閲終了後から各中隊指導部による練成射撃を実施して、じ後過去の実績に基づいた部隊指定選手の選考(抽選の選手を含め幹部4名、陸曹36名、陸士34名の合計74名)、各中隊指導部による熱心な指導・射撃予習訓練及び練成射撃訓練を実施して、旅団射撃競技会に臨みました。
 練成期間及び競技会で射手に対し考慮したことは、今回の射撃競技会については点検射がないので、練成射撃間に選手要員にしっかりと零点規制を実施させるための部隊指定要員と抽選要員での射撃要領の違いを徹底したこと。また、競技会当日の射撃時間に合わせた練成射撃時の射群編成において特に考慮したのは、競技会で射手に平常心で射撃が出来るように同じ中隊で編成したことです。
 競技会は、選手が連隊のために一致団結して日頃の練成成果を発揮し、Aグループで「優勝」を果たすことが出来ました。
 最後に、選手の74名が日頃の練成成果を発揮して「優勝」出来たのも、選手のために勤務員等として支援をしてくれた隊員の方々の御陰と感謝しています。
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オランダ遠征を終えて
普通科教導連隊(滝ヶ原)1陸曹  坂元 誠
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 私は昨年11月4日から11日までの間、日蘭通商400周年記念の一環として行われた平成21年度オランダ王国派遣日本武道代表団に参加しました。
 6日午後にオランダで初めての武道展示を行いました。約300人が収容できる会場は満席になり、張り詰める空気の中、みな緊張しながらも無事展示を終えました。7日は現地支部との交流稽古が行われ、オランダに連盟のない銃剣道競技は、なぎなた連盟の方々と合同稽古を行いました。初めて見る銃剣道に、みな興味津々で稽古に対する真剣な態度と研究心には頭が下がる思いでした。
 8日はアムステルダム市内にある体育館で、遠征間一番のイベントである武道演武会が行われました。会場は約3000人が収容できる広さでしたが、立ち見のお客さんが出るほどの盛況ぶりでした。演武会は現代武道9つ、古武道4流派の演武が披露され、銃剣道は現代武道の部の3番目で登場し、はじめに短剣道対銃剣道の形を展示、その後は基本技や第2稽古及び試合稽古を披露しました。
 全ての日程を終え帰国した私のもとに、オランダ滞在中、私達のガイドをしてくれたマークさんからお礼のメールを頂きました。文中には、近い将来オランダに銃剣道連盟を発足させたいとの内容も書かれていました。これが現実となれば、私達の遠征も微力ながら国際交流に貢献できたのかなと嬉しく思います。
 私は自衛隊に入隊してから銃剣道を始めましたが、まさかオランダの地で銃剣道普及のため演武展示を行うとは夢にも思いませんでした。海外遠征で得た経験を活かし、これからも後輩の育成と銃剣道の普及に努めていきたいと思います。
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漕舟競技会に参加して
第305施設隊(三軒屋) 即応予備自衛官2陸曹  高原 満
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 漕舟競技会に第302施設小隊から6人の即応予備自衛官が選手として選抜され、その候補に私が選ばれました。不安もありましたが、久しぶりに闘志が湧き上がり気持ちが熱くなりました。
 一般社会で日頃働いている即応予備自衛官の仲間達は、年代も階級もバラバラですが、選手に選ばれなかった仲間と、この競技会の応援のためだけにわざわざ駆けつけてくれた仲間の熱い声援を聞きながら、一生懸命頑張りました。順位は4位でしたが、日頃の仕事では味わえない感動を与えてくれたこの競技会では、即応予備自衛官と現職自衛官との信頼関係及び団結がより一層深まると同時に、我々即応予備自衛官にしかない強い仲間意識と絆も併せて深めることが出来ました。
 私も自衛隊を退職して予備自衛官となり、11年前に即応予備自衛官に任官しました。しかし、来年で即応予備自衛官も定年を迎えます。長年予備自と即自を務めましたが、今回の競技会ほど充実したことはありませんでした。この長老の私を選手として選んで頂いたことに感謝し、第305施設隊の皆様にも日頃から、温かく接して頂いたことと、即自に対しての理解と支援を心より感謝しています。
 …漕舟競技会での4号艇の先頭に乗船していた某士長、我らの艇に対してのむき出しの闘志は、私に感動を与えてくれました。一生私の心に残ることでしょう。

「頑張っています」新しい職場
活躍するOB シリーズ
初心忘れず、明るく前向きに
医療法人誠心会 萩原中央病院 山賀 敏治
山賀氏は平成21年9月、第3術科学校第2教育部を2空佐で定年退職 55歳
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 私は、平成21年9月に航空自衛隊を定年退官し、退官の翌日から北九州市八幡西区にあります「医療法人 誠心会 萩原中央病院」に勤務しています。就職は、芦屋基地援護室の紹介であり、援護室には、大変感謝している次第です。再就職にあたっては、何らかの社会貢献が出来ればと考え、職場見学を通じて現在の職場に決めました。
 萩原中央病院は、開院30年を迎えたベッド数120床の循環器疾患を中心に、消化器、糖尿病、呼吸器の内科専門で、最新医療設備を保有する地域に根ざした病院です。
 職務の内容は、施設管理全般と物品管理の一部です。「蛍光灯の取り替えから補修に関する業者への発注、保守整備等」幅広い施設管理と消耗品の補充、老朽物品の更新等と現場で汗を流し、また事務室でパソコンをたたきながら忙しく充実した、やりがいのある毎日を送っています。仕事を実施するにあたっては、病院の使命である医療や医療を支える医療事務、給食等の機能に支障を及ぼさないよう、また、患者さんに不便がかからないように迅速性と先行性及び問題意識を持って職務にあたっています。これらのことは、自衛隊で培ったことが大きく役に立っています。
 再就職にあたっては、不安が少なからずあると思いますが、自衛隊生活で培った考え方や経験で得たノウハウは、一般社会において十分通用するものであり、勤務先も期待しているところがあり自信を持ってよいと思います。
 私は「明るく前向きに」をモットーとして精神面の健康を図るとともに、「初心を忘れない」ように肝に銘じています。
 まだまだ若い定年退職自衛官です。やること、やれることは、たくさんあります。基本となる健康管理に十分留意して、第2の人生にチャレンジしていただきたいと思います。

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