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スペーサー
自衛隊ニュース   1113号 (2023年12月15日発行)
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機略縦横(67)
高等工科学校最先任上級曹長 花田 実 准陸尉
元気!
 今年も残り半月となりましたね。コロナ禍明けとなった今年は皆さんにとってはどのような年だったでしょうか? こんにちは高等工科学校最先任上級曹長の花田准尉です。
 生徒31期生として本校を卒業した昭和63年3月以来、33年が経過した令和2年3月より最先任として母校勤務となりました。毎日元気な生徒(後輩)の姿を見つつ見守りながら私自身も元気をもらっています。
 そんな私の座右の銘は「元気があれば何でもできる!」です。最先任に元気が無くては話になりませんよね。今年で54歳になりますが、職員方や生徒達の前では「最先任はいつも元気で明るいな」と言ってもらえるように心がけています。元気と明るさが人を引き寄せ、人を笑顔にさせ、人を感化し、信頼と絆を育み組織が強くなれればこんなに幸せな事はありません。
 私を元気で明るい人間に育ててくれたのは自衛隊であり、数々の出会った方々のおかげだと毎日感じています。自衛隊ほど人で成り立っている組織はないと今になってもつくづく感じます。本校の生徒に対してもいつも「部隊配置になってから人付き合いに困らないように今から人間力を高めて元気を忘れずに過ごしなさい。元気があれば何でもできる!」と話しています。
 結びになりますが、部隊で役立てる「元気があり失敗をも成長につなげる何でもできる生徒」を今後も輩出できるようしっかり後輩育成に尽力してまいりますので部隊の皆様、配属生徒たちをよろしくお願い致します。

雪月花
 防衛ホーム新聞は10月15日号で創刊50周年を迎えました。読者の皆さまの温かいご支援の賜物であります。心から御礼申し上げます。これからも引き続きよろしくお願いいたします。50年を振り返ってみますと新聞製作で劇的に変わったものがいくつかあります。創刊当初は原稿や写真は印刷日の1週間前に印刷工場に入れなければなりませんでした。持ち込んだ生原稿は整理担当から植字に回り、壁一面に並べられた鉛の活字を一字一字拾います。これらを紙面大に組んでいきます。このあと紙型を取って輪転機にセットします。筆者も毎号何日か立ち合いましたが、今で言う3Kそのもので作業ズボンに腰タオル、ワックスとシンナーの匂いが充満していました。
 50年後の今。原稿も写真もメールで送り組版もメールでやり取り、写真製版も一瞬で出来上がり。印刷技術の進む速度にはついていけない状態になっています。もう一つ気の毒なのが写植の仕事をしていた人たち。弊社では防衛省の真正面にあった写植屋さんに注文を出していましたが、どのくらい前だったでしょうか、写植屋さんの社長さんが来社され「もうお客さんは防衛ホームさんだけになりました、閉めます」。ひと頃はオペレーターも10人近くで深夜まで明かりがついていた、早く上げて欲しいクライアントも作業場に待機して背中をつつくほどだったのに。印刷会社に安価で綺麗な製版ができる機械が普及していったからです。あのシンナーや油の匂いは郷愁として思い出すだけになりました、ブルーカラーからホワイトカラーに代わってしまった工員さんと一緒に。今、第3次とも4次ともいわれるAIによる産業革命に世界は振り回されています。私たちの出版・新聞業界の有りようが問われています。

米軍オスプレイ、陸海空自が全力捜索
鹿児島・屋久島沖で
 鹿児島県の屋久島沖の洋上で11月29日午後2時40分ごろ、在日米軍所属の輸送機CV22「オスプレイ」が墜落、同日同58分から、陸海空自衛隊が全力で捜索に当たっている。
(12月8日現在)
 陸自は29日から30日にかけて西方航空隊(高遊原)のLR2延べ2機が映像伝送を実施。12普連(国分)基幹の約110人が地上で捜索を行っている。
 海自は30日から12月8日にかけ、ミサイル艇「しらたか」、掃海艇「たかしま」、「みやじま」、「とよしま」、護衛艦「みくま」、「のしろ」、「とね」、「きりさめ」、「うみぎり」が現場海域で活動を実施。また掃海母艦「うらが」、「ぶんご」、掃海艦「ひらど」、掃海艇「ししじま」、補給艦「とわだ」が捜索に当たっている。
 上空では29日、1空群(鹿屋)のP1延べ2機、また同日と12月6〜8日、212教空隊(鹿屋)、22空群(大村)などのSH60K延べ6機が活動した。
 空自は29日、603飛行隊(那覇)のE2C・1機、新田原救難隊のU125A延べ17機とUH60J延べ19機が上空から捜索した。
 これまでに、水中、水上、地上捜索により機体の一部らしきものと救命いかだ等を発見・揚収している。
 旧屋久島町役場に設置された現地連絡調整所では、内局(地方協力局)、統幕、各部隊等から派出された連絡員が関係機関との調整等に当たった。

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