「第62回全自衛隊合気道演武大会」が12月2日、市ヶ谷駐屯地体育館で開かれ、OB・関連道場を含む陸海空部隊・機関24支部等の約100人が鍛錬成果を披露。優秀支部に空自小牧、防大、防医大の3支部が選ばれた。
大臣、政務官も来場
開会式で西正典大会会長(元事務次官)は、「この一年が無事に終わったことを天神地祇に感謝し、来年の平和を祈りつつ、私共(道場生)の歩みが皇祖皇宗以来のこの国にとつての捧げものであることを思い出しながら相務められんことを祈ります」とあいさつ。
植芝充央合気道本部道場長は、「訓練等で稽古の時間をなかなか取ることができないかと思いますが、その中でしっかりと稽古をされてきた成果が出ますことを願っています」と隊員らの演武に期待を寄せた。
会場には自らも武道の経験がある木原稔防衛大臣、三宅信吾政務官も訪れ、そのうち大臣は「日々の鍛錬を通じて、合気道の目指している高い人間性の確立と国民から信頼される自衛隊員を目指して、努力を積み重ねていると承知している。高い敬意を表します」と述べた。
大会は2部に分けて実施された。1部の終了後に行われた綜合演武では、植芝道場長が門弟2人を相手に練達の技を披露した。
2部冒頭では向井陽太郎防衛省合気道連合会相談役が80歳を超える年齢を感じさせない投げ技などを披露。空自小牧は隊員2人が高度な短刀(模擬)取りを見せた。
賛助支部として、OBらが指導する道場も登場した。このうち鷹の台合氣道同友会は、尾瀬佐一郎元1空佐をはじめとする6人が団体演武を行った。
学生らもはつらつとした攻防を披露。防医大は女子学生2人が基本技を、A・B2チームに分かれて登場した防大は、総勢30人で息の合った技を見せた。 |