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移動広告塔発車 <奈良> |
奈良地方協力本部(本部長・広瀬和希防衛事務官)は6月27日、奈良県田原本町に所在する今西物流株式会社(代表社長・今西哲哉氏=元陸上自衛官=)のご協力の下、自衛隊ラッピングトラックの完成お披露目式を実施した。
本事業の経緯は、全国的に厳しい募集環境が継続している現状を考慮し、「陸・海・空自衛官募集のために奈良地本から発信でき、募集広報活動に繋がる斬新なアイデア、固定概念を払拭した宣伝広報」について検討を始めたのがきっかけ。
検討の結果、防衛省の2023年ポスターで熱いメッセージ性のある「成長できる舞台。」を移動看板として、トラックにラッピングしてみてはどうかという結論に至った。
これは募集広報活動として意外性があり完成した際のクオリティーは高いものと考え、今西物流株式会社へ伺ったところ、「この提案はいいね! 全国自衛官募集のために奈良地本と協力し、この活動を始めていきましょう」と力強いお言葉を頂き、実現した。
同社が保有する大型商用トラックに奈良市内に所在するセノプロトラックス株式会社(代表取締役・瀬野博之氏)の営業主任、岩佐知彦氏(第49普通科連隊、即応予備3等陸曹)の協力を得て「防衛省の大きさ日本一のポスター」をラッピングを施工。ハイクオリティーのラッピングトラックが完成した=写真。
奈良地本と今西物流株式会社のコラボレーションにより実現した自衛隊ラッピングトラックが全国を走行する。この奈良地本からのアイデアが隊員募集施策の一つの足掛かりとなることを期待したい。 |
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予備自を表彰 <滋賀> |
滋賀地方協力本部(地本長・淺田健1陸佐)は7月21日に今津駐屯地、また同25日に大津駐屯地でそれぞれ行われた予備自衛官5日間訓練で表彰式を行った=写真。
該当する顕彰状(6名)と永年勤続表彰(本部長・5年、1名)をそれぞれ伝達・表彰し、生業と予備自衛官訓練の両立と訓練出頭の継続に対し、敬意と感謝を述べた。
表彰された予備自衛官からは「本部長から直接表彰を受けることができてうれしい」と感想が聞かれた。
滋賀地本では、今後も予備自衛官への親切丁寧な対応を心がけ、安心して出頭できる環境づくりをサポートしていく。 |
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陸幕長初度視察 <宮城> |
宮城地方協力本部(本部長・諏訪国重1陸佐)は7月7日、森下陸上幕僚長の初度視察を受察した。
宮城地方協力本部がある仙台第3合同庁舎では、諏訪本部長が自衛官募集、就職援護の状況等について報告を行った後、仙台駅東口募集案内所に場所を移し、広報官と懇談を行った。
懇談では、終始なごやかな雰囲気の中、参加した広報官から現場で実際に苦労している現状など率直な意見が述べられ、森下陸上幕僚長は「今回視察で得た現場の意見を陸幕に持ち帰り、中央でやれることはしっかりサポートしたい」と激励した。
宮城地本は本視察の成果と森下陸上幕僚長の激励を受け、地本一丸となって今年度の目標達成に向けまい進する。 |
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自主募集優秀部隊を表彰 <空自> |
令和4年度の隊員自主募集成果が著しく優秀であった航空自衛隊の部隊等が7月1日、航空幕僚長から表彰された。
第2級賞状を受賞した北部航空音楽隊(三沢)はコメントで、「音楽隊の任務の一つである広報演奏において、航空自衛隊の職種説明等を必ず行うことで募集周知に貢献したほか、SNSでの魅力発信で現場のやりがいを届け、募集対象者の将来の選択肢の一つとなるよう募集広報を継続していきます」と抱負を語った。
また、昨年に続く第2級賞状受賞となる南西航空施設隊(那覇)はコメントで「2年連続での受賞要素として、若年隊員の募集に関する高い意識があり、休暇を利用しての活動で、後輩に自衛隊の魅力を伝えたほか、隊員自身が自衛官として、ひたむきに任務に邁進する姿が、いわゆる縁故による募集情報につながったと認識しています」と喜びを語った。
隊員自主募集とは、少子及び高学歴化により自衛隊を取り巻く募集環境が極めて厳しい状況下で、部隊等で勤務する隊員各自が主体的に募集対象者の情報を収集し、地方協力本部へ情報提供する活動。令和4年度は、コロナ禍による活動制限が緩和された中、空自全体で2262件の情報が寄せられ、739名の入隊へとつなげた。
航空幕僚長表彰を受賞した部隊等は次の通り。
▽第2級賞状=北部航空音楽隊(三沢)、南西航空施設隊(那覇)
▽第4級賞状=第12飛行教育団(防府北)、幹部候補生学校(奈良)
▽第5級賞状=北部航空方面隊司令部(三沢)、北部航空施設隊(三沢)、第6航空団(小松)、中部航空方面隊司令部支援飛行隊(入間)、第11飛行教育団(静浜)、飛行教育航空隊(新田原)、航空中央音楽隊(府中)
受賞部隊等には、航空幕僚長から表彰状のほか副賞として賞詞授与枠がそれぞれ贈られた。 |
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「サマキャン」始動! <栃木> |
栃木地方協力本部(本部長・梶恒一郎1陸佐)は陸上幕僚監部主導で開始された全国統一夏季採用広報キャンペーン(以下、「サマキャン」)初日の7月21日、栃木県内各所において市街地広報を実施した。
本サマキャンは、部外に対して自衛隊の人材確保に対する本気度を発信して、募集対象者層の自衛隊に対する興味関心をひくことを目的として計画・実施されている。
陸上幕僚長の指針である「やれることはなんでもやる」を受け、栃木地本は、県内の関係機関、学校、駐屯部隊、協力団体である北関東防衛局宇都宮防衛事務所、航空学校宇都宮校、中央即応連隊、東部方面特科連隊、第307施設隊、募集相談員及び家族会員と協同し、人員170名、車両49両の態勢で市街地広報を15カ所、車両巡回広報として「自衛官募集」標示を施した車両で道の駅を中心に20カ所を巡回した。この際、市街地広報に連動してSNSを活用した「自衛官を探せ!」イベントを実施して、さらなる注目度の向上を図った。
7月21日、募集課内にサマキャン指揮所を立ち上げ、市街地広報先発の組を午前5時45分に送り出し、栃木地本のサマキャンが始まった。
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市街地広報は県内を5個地域に区分、実施時間もそれぞれであるので、状況把握を確実にするため、出発、到着、活動開始・終了、活動地域離脱時と各結節時の報告要領を定めた。県内主要駅のほか、大学、商業施設で防衛省職員と協力団体員が一丸となり、目的達成のため尽力した。JR宇都宮駅前のイベントスペースでは、初めて軽装甲機動車(LAV)を配置して広報展に臨み、家族連れや高校生が普段見慣れない車両に興味を示していた。
車両巡回広報は県内を2個地域に区分、北回りと南回りの2個梯隊を編成して道の駅を中心として各施設を巡回した。両経路ともに総距離が200キロを超えるため、安全管理を最優先として実施することに留意して、事前偵察時に確認した注意を要する地点は適時適切に伝達し、事故の絶無を図った。巡回経由地のひとつである商業施設では車両・装備品展示を実施し、輸送防護車の迫力に圧倒される方や、中型車両の荷台に乗って楽しむ家族、防弾チョッキに "着られる" 子供たちの姿も見られた。
広報要領についても、普段の実施後にSNS等に公開する要領ではなく、リアルタイム広報を追求した。このため、各活動地域にバランスよく広報渉外室員及び募集課員を配置して、撮影した写真を地本端末に送信、指揮所勤務のリアルタイムを広報室員が逐次、情報資料の収集・処理・公開を円滑に実施して、広報効果の向上を図った。
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こうして、栃木地本のサマキャン初日は、南回りの車両巡回広報梯隊が午後6時36分に宇都宮駐屯地に到着、最終的な異状の有無を確認して幕を閉じた。成果としては、市街地広報において今年度受験予定者の獲得、車両巡回広報においては1件の事故、故障もなく各経路、経由地を巡回することができた。また、栃木県内の防衛省職員、各協力団体員の団結を強化するとともに、採用広報の重要性を改めて認識してもらうことができた。
募集班長(古川3陸佐)は、「サマキャンは8月31日まで実施される。暑い夏はまだ始まったばかりである。自衛隊は実際は明るくて楽しい職場であることが少しでも伝わるよう参加者全員が口角を上げ、テンションを上げ、広報効果を上げていく」とさらなる熱き思いを語っていた。
栃木地本は、本サマキャン初日の市街地広報実施にあたり、支援していただいた北関東防衛局宇都宮防衛事務所、航空学校宇都宮校、中央即応連隊、東部方面特科連隊、第307施設隊、募集相談員及び家族会員に感謝の意を表すとともに、より一層厳しさを増す募集環境を克服するため、今後も栃木県の総合戦闘力を発揮して各種活動にまい進していく。 |
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