業務隊は陸自を支える基盤
業務隊は本当に大変な部隊である。全国は北から南まで地域の特性を踏まえつつ、しっかりと基盤を支える業務隊の努力が陸上自衛隊を成り立たせている。皆、平素から頑張ってくれた。今回、その中でも素晴らしい功績を残してくれた業務隊等を表彰した。
現在、陸上自衛隊は、防衛力の抜本的強化を実施しているが、事態が生起した際はすぐにでも動かなければいけない。本当にそういう時代になった。昔から部隊・隊員を支えてきた業務隊だが、今は有事の時にしっかりと動き、持続できる態勢を作るために、業務隊がしっかりと基盤を支えてもらいたい。
先ほど表彰した業務隊等においても、駐屯地警備計画や通過支援、駐屯地に来る他部隊も支援できるような態勢を計画し準備してくれている部隊もある。それらも含めて、有事の際にしっかりと動ける陸上自衛隊を支える基盤となるために一生懸命やっている。一方、それと継続して隊員家族が、幸福に過ごせるように、皆が一生懸命サービスを提供してくれている。本当に感謝する。
「指揮官の腕」にかかっている
昔に比べて業務隊の必要性、やるべきことが増えている。とはいえ、各駐屯地にそれだけのヒト・モノ・カネは足りていない。その中でやり繰りをして、サービスを提供してくれている。本当に並大抵の努力ではないと思う。
一般部隊が訓練で大変だというが、それ以上に皆が知恵を絞り努力をしてくれている。それを可能ならしめている一つは「指揮官の腕」だ。ここにいる業務隊長の腕である。自分の今までの勤務経験を踏まえて、この少ない隊力で、少ない資源で、最大の効果を上げられるかは、まさしく指揮官の腕にかかっている。それを最大限発揮してくれたのが今日集まってくれた業務隊長だ。
もう一つ大事なのは、「指揮官がしっかりと部隊を育てること」だ。さっき言ったように、少ない資源で部隊を動かすためには、業務隊長がしっかりと育てなければならない。組織を使い、課長を育て、部下も育てていかないといけない。ここにいる皆はそれが出来ているからこれだけの成果を上げることが出来た。部隊に帰ったら、うちはこういうことをやっているんだということを他業務隊にも知らせて、全体のレベルアップを図ってもらいたい。人の育て方もそうだが、施策等も含めて、誇れるものがあって表彰されたのだから、この後の意見交換会で得たものを部隊に持ち帰って、各方面隊の中でもしっかりと広めてもらいたい。
いずれにしても、君たちのおかげで、陸上自衛隊が成り立っている、私も実感するけれども、みんなも責任と誇りをもってこれからも邁進してもらいたい。本日は本当におめでとう。 |