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自衛隊ニュース   1101号 (2023年6月15日発行)
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一般開放再開で賑わい戻る 記念行事

第6師団61周年
神町駐屯地67周年
 4月16日、神町駐屯地において「第6師団創隊61周年・神町駐屯地創立67周年記念行事」が4年振りに一般公開で行われ、第20普通科連隊(連隊長・荒木貴志1陸佐)は観閲式、観閲行進に参加、戦闘訓練展示を実施した。
 記念式典に先立ち、駐屯地司令感謝状贈呈式が行われ、日頃から連隊に御理解・御協力を頂いている協力団体の方々に感謝状が贈呈された。
 観閲式には、連隊長以下78名が参列、観閲行進では連隊長が乗車する指揮通信車を筆頭に13両をもって、威風堂々とした行進を披露し威容を示した。戦闘訓練展示では第2中隊長(佐藤3佐)の指揮により、第22即応機動連隊、東北方面特科連隊、第6高射特科大隊、第6偵察隊、第6飛行隊、第6特殊武器防護隊の支援を受け、空地一体となった火力・機動力の総合戦闘力を発揮した迫力ある戦闘訓練を展示し、観客を魅了した。
 また、隊員たちは来場した家族と駐屯地中を桃色に包み込む合計1018本のソメイヨシノの花見を満喫するとともに、装備品展示や体験搭乗を楽しんだほか、一緒に新庁舎を訪れ、職場環境を見学するなど、自衛隊への理解の促進を図ることができ、充実かつ盛会のうちに行事を終えることができた。

久居駐屯地71周年

【観閲式及び観閲行進】

 午前10時、久居駐屯地訓練場においてFH70の轟く号砲とともに第10音楽隊(守山)の演奏が始まり、観閲部隊指揮官(33普連副連隊長・清水2佐)が指揮する第33普通科連隊及び第10後方支援連隊第2普通科直接支援中隊が勇ましく颯爽と整列した。
 観閲官(金子1佐)は、観閲部隊を巡閲後、式辞において「今日のこの良き機会に今一度『我が国の平和と独立を守る』自衛隊の使命を自覚してもらいたい。そして、地域に安心を提供するため、何ができるか、何をすべきかを考え、それぞれの地位に応じた貢献をしてもらいたい」(要旨)と力強く述べた。
 また、三重県知事をはじめとする4名の方々から自衛隊に対する期待感を示された祝辞が贈られ部隊は士気を更に高揚させた。
 引き続き観閲行進へと移行し、まず第10音楽隊を先頭に連隊旗と観閲部隊指揮官が乗車した指揮通信車が行進、続いて徒歩行進と車両部隊が堂々と行進をするとともに航空部隊が祝賀飛行を披露した。

『らっぱ演奏及び訓練展示』

 観閲式の後、第10音楽隊とらっぱ隊との合同演奏が行われ、節度あるらっぱドリルと華やかな音楽隊の演奏で観客を魅了した。
 続く訓練展示では、第2中隊(中隊長・瀬能1尉)を指揮官とした諸職種協同の攻撃行動を展示した。まずは航空偵察を多用途ヘリUH1で行い、今回初めてのドローンを使用した偵察を実施し、観客を沸かせた。訓練展示終盤になり、FH70や74式戦車の天地に轟く支援射撃を受け部隊が前進していたが、前進困難になった為、第2中隊長から観客席へ応援要請が出た。
 それに応え、観客席からは大きな声援と拍手が鳴り響いた。応援要請を受けた小銃小隊は、勢いを増し敵陣地に突撃して敵を撃滅した。
 式典の盛り上がりは最高潮となり、あまりの迫力に訓練展示終了後もしばらく会場の興奮は収まらず、余韻に浸る観客の姿を残し、式典は終了した。


第1師団61周年
練馬駐屯地72周年
 第34普通科連隊(連隊長・水野克輝1陸佐=板妻)は4月9日、練馬駐屯地で行われた「第1師団創立61周年・練馬駐屯地創設72周年記念行事」に参加した。
 連隊は記念式典に参列するとともに、第1師団隷下部隊の紹介において、水野連隊長が部隊の説明、次いで最先任上級曹長が振る34普連の大旗を前に普通科部隊としての戦闘行動を展示するとともに、板妻駐屯地キャラクター・イタヅマンが資材運搬車に乗車・行進して会場を大いに沸かした。
 この他、会場内における高機動車の体験乗車、渉外広報、駐車場誘導、警備等の任務を実施し、本行事の円滑な運営に寄与した。
 また記念行事に併せて長年にわたり自衛隊に尽力された方々への感謝状贈呈式が行われ、板妻駐屯地からは委託医師の遠藤真琴氏が第1師団長より感謝状を贈呈された。

第2施設団62周年
船岡駐屯地64周年
 第2施設団(団長・黒羽明陸将補)は4月8日、船岡駐屯地において、「第2施設団創隊62周年・船岡駐屯地創設64周年記念行事」を開催した。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止を考慮し、一部招待者を限定するとともに一般来場者を公募により実施した。一般来場者を迎え入れることは4年ぶりであり、来場者からは「訓練展示は迫力があった」、「久しぶりに来られて良かった」など記念行事を待ちわびていた声が多数寄せられ、地域の住民との繋がりを感じることができた。
 記念行事の内容は、感謝状贈呈式、観閲式、方面音楽隊による音楽演奏、観閲行進、船岡さくら太鼓の演奏、訓練展示(陣地攻撃)、体験試乗、懇親会、ラグビー親善試合等を行った。観閲行進と訓練展示の間に行った船岡さくら太鼓の演奏では、迫力ある演奏及び隊員の雄姿に、来場者から盛大な拍手が送られた。
 駐屯地の桜は満開で、来場者は満円の笑みだった。来年度は来場者を制限することなく、一般開放により多くの方々を迎えて記念行事を開催したい。

第12旅団22周年
相馬原駐屯地64周年
 相馬原駐屯地(司令・吉浦健志1陸佐)は4月8日に、約4年ぶりとなる駐屯地を一般開放しての「令和5年度第12旅団創立22周年及び相馬原駐屯地創設第64周年記念行事」を実施した。
 生憎の曇り空ではあったが、多数の招待者を招き、旅団長表彰、駐屯地司令感謝状贈呈等を実施し、相馬原駐屯地への日頃の協力に対する感謝を伝えた。招待者、一般来場者を前にして記念式典を整斉と実施し、来場者に対して各隊の威厳を示した。記念会食においては、まだ制限があるものの久しぶりの会食形式で実施をした。装備品展示においては、駐屯地の数ある装備品のなかでも、今年の3月より偵察戦闘大隊に装備された機動戦闘車(MCV)に見学者が殺到した。
 荒天行事にて簡素に実施したものの久しぶりの駐屯地一般開放であったが隊員一人一人が案内接遇役となり、3年のブランクを感じさせず駐屯地隊員が一丸となり、地域住民をはじめ来場者に対し、日頃の御協力、ご理解に対する感謝を伝えるとともに自衛隊の更なる魅力の発信を示すことができた有意義な記念日であった。

新町駐屯地72周年
 4月1日、新町駐屯地(司令・二見光俊1陸佐)は桜吹雪が舞う中、「新町駐屯地創設第72周年記念行事」を挙行した。平成31年以来4年振りに一般開放しての開催となり天候にも恵まれて約1万人の観客で賑わった。
 観閲式では、二見司令が「何時如何なる任務が与えられようとも事態に即応し、あらゆる困難を克服して任務を完遂せよ」「隊員が一丸となって融和団結し各部隊の持てる機能を存分に発揮せよ」などと式辞を述べた。
 訓練展示では、第12ヘリコプター隊、第12偵察戦闘大隊、東部方面特科連隊等などからの支援を受け、増強普通科中隊の陣地攻撃の場面を想定して、特科、機甲火力の連携による迫力ある訓練展示を実施した。
 このほか、音楽演奏、格闘訓練展示、装備品展示、車両の体験試乗、ドッグショーなど子供から大人まで楽しめるイベントを開催し、記念行事に華を添えた。
 また観閲式に先立ち駐屯地司令による感謝状贈呈式も実施され、駐屯地に対し功績のあった6名の方々に対して感謝状を贈呈した。
 併せて、1日、2日の両日、駐屯地を開放して開催された「第33回しんまち桜まつり」にも大勢の来場者が訪れ、大盛況のうちに幕を閉じた。
 駐屯地は、今回の行事を通じ更なる防衛基盤の育成・強化に努めるとともに、駐屯地に対する一層の理解促進と信頼強化を図ることができた。

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