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自衛隊ニュース   921号 (2015年12月15日発行)
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方面隊戦車射撃競技会
〈第7師団〉
 第7師団(師団長・田浦正人陸将=東千歳)は、10月26〜11月1日まで、北海道大演習場島松地区第1戦車射場において、平成27年度方面隊戦車射撃競技会を担任・実施した。本競技会は、各師団・旅団の戦車部隊等の戦車射撃能力の向上を図ることを目的として行われ、師団隷下の第71・72・73戦車連隊及び第7偵察隊のほか、第2戦車連隊、第5戦車大隊、第11戦車大隊の7コ部隊から45コ小隊(1コ小隊4両)が参加するとともに、第2戦車連隊が保有する10式戦車2コ小隊がオープン参加した。開会式で統裁官(北部方面総監・岡部俊哉陸将)から、「全ての成果を弾先に収斂せよ」、「先制撃破せよ」、「安全管理を徹底せよ」の3点が要望された。
 今年度は稜線射撃及び戦車の前進方向と逆方向に移動する横行目標に対する行進射撃等、基本的には昨年度の実施要領を踏襲しつつ、新たな取り組みとして、対戦車榴弾による移動目標の射撃を追加する等、昨年度に比し難易度を向上させた射撃を追求した。参加部隊は、本競技会を目標として1年間厳しい訓練を積み重ねてきた。当日はその成果を十分に発揮すべく、機甲科職種としての誇りと部隊の名誉をかけ競技会に臨んだ。4日間の激しい競技の結果、連・大隊の部では第71戦車連隊、中隊の部では第72戦車連隊第5戦車中隊、小隊の部では第72戦車連隊第5戦車中隊第2小隊「ベストプラトゥーン」が優勝、更に各戦車部隊の整備に任ずる部隊においては、優勝した第71戦車連隊の整備を担任した、第7後方支援連隊第2整備大隊第1戦車直接支援中隊が勝利の栄冠を獲得し統裁官から表彰された。本競技会には、道内外から500名以上の研修者が訪れ、戦車の有する火力・機動力が一体となった衝撃力と、小隊長の迫力ある射撃号令に基づく統制のとれた緊張感中にも迫力ある射撃の醍醐味を肌で感じ驚嘆の声が聞かれた。
 方面隊としての閉会式終了後、第7師団長は隷下部隊の健闘を讃えるとともに師団が『最も強い決戦戦力にして最も頼もしい戦略予備』となるためには、まだまだ目指すべき目標は高いところにあり、課題も多く、更なる高みを目指しそれぞれの立場で行うべきことを引き続きしっかりやっていき、より一層強くなっていくことを期待する旨を訓示した。

中SAM部隊実射訓練検閲
〈第8高射特科群〉
 第8高射特科群(群長・川野静生1陸佐=青野原)は、 11月2日〜16日までの間、米国マクレガー射場において平成27年度中SAM部隊実射訓練検閲を実施し、第339高射中隊(中隊長・山本誠志3陸佐以下21名)及び第343高射中隊(中隊長・牧野晃也1尉以下21名)が受閲した。各中隊は全隊員が一丸となり練成訓練の成果を遺憾なく発揮し、実射でしか味わうことのできない緊張感の中、見事に要撃を成功させ、達成感及び充実感を体得した。

師団射撃競技会
〈第9師団〉

 第9師団(師団長・湯浅悟郎陸将=青森)は11月10日〜12日、平成27年度師団射撃競技会を実施した。部隊及び隊員の射撃技能を向上させるとともに士気の高揚及び団結の強化を図る事を目的に、岩手山演習場(小火器戦闘射場)及び滝沢基本射場(岩手県滝沢市)の二箇所でAグループ・普通科連隊、Bグループ・普通科連隊以外の連隊及び大隊、Cグループ・各隊の3コグループに分かれ実施した。
 Aは狙撃・至近距離・機関銃・各個戦闘・重迫撃砲射撃の五種目を、B・Cは至近距離射撃を実施。開会式においては師団長が、「射撃については戦う集団として任務達成に必要不可欠なものであり極めて重要な技能である。このため、競技会に参加する選手諸官においては日頃の練成成果を如何なく発揮し、部隊の勝利に貢献してもらいたい。また、各部隊は部隊長を核心として一丸となって戦って貰いたい」と訓示し競技会を開始した。各部隊の代表選手は、部隊の勝利を目指し集中力を高め、持てる力を最大限発揮し射撃技術を競った。秋も深まり澄み渡る岩手山の麓に射撃号令とともに射撃音が響き渡った。
 勝敗は最後まで結果から目が離せないハイレベルな接戦となったが、A・第21普通科連隊、B・第9高射特科大隊、C・第9偵察隊、120mm迫撃砲の部・第5普通科連隊がそれぞれ他部隊を僅差で抑え勝利し競技会は終了した。

※同面、部隊・機関等の長名等は全て実施当時。


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