防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   920号 (2015年12月1日発行)
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スボーツよもやま話
根岸直樹
火中の栗を拾い就任

プロ野球・巨人 高橋由伸監督
 「高橋・巨人」の誕生。長島・巨人、王・巨人、原・巨人だとしっくりいくのだが、高橋・巨人では…という人もいるが、そのうち「高橋・巨人はすごい」「やっぱり監督にしてよかった」ということになるか。
 プロ野球12球団の最年少、巨人16代目の高橋由伸監督(40)はいま、現役のときと同じ24番の背番号をつけて、チームの先頭に立っている。「それがいけない。まだ現役のような気がする」「どうもしっくりこない」と見る向きもあるが、秋季キャンプでは、24番がどこにいても目立った。春のキャンプでも、チームの先頭に立って選手を鼓舞する24番は、いっそう目立ち続けることだろう。
 原監督でリーグ2位に落ち込んだとき、次期監督問題ではかなりもめたようだ。OBには江川がいる。松井秀もいる。桑田だっていい。中には「イチロー(マリナーズ)をつれてこい」という突飛な意見まで出た。名前を列記していくと候補者が自薦、他薦、いくらでも出てきたのだが、最後で高橋由伸に決まったのは「正解」だったのだろう。
 長島茂雄、王貞治、原辰徳各氏も「ぜひ、やってもらいたい」と背中を押した。「もう一度、現役で…」という本人の意志も、こうなるともう消えてしまったのだ。「再建のカギを握る男」(長島氏)「新しい風を吹き込んでくれる人」(王氏)は、秋季キャンプから何かと話題を提供してくれてきた。
 チーム打率242(リーグ最下位)、98本塁打(4位)、487打点(4位)の打線を立て直そうと、新しくバーチャル打撃マシン(映像の投手と対戦できる)を取り入れた。投手も打者も「もうこれまで」というほど、秋季キャンプでは走り抜いてきた。
 打者に、一昨年他界した父・重衛さんから教え込まれたという長尺バットを使ってのバランス感覚を掴む練習を、秋季キャンプから継続させている。若手投手には、コーチを付きっきりにして投げ込み、フォーム改造に務めている。
 「地面に這いつくばるような練習をしないと…。暮れも正月もなしです。投も打も、それが基本中の基本。技術と体力、そのどちらが欠けても一流にはなれません。選手に故障が目立ったのは、その土台づくりに失敗した結果だと思います。ベテランも若手も、走って走って、投げて投げて、打って打って…。リーグ(労)、日本一のスタートが春のキャンプなのです」
 巨人は、長い歴史の中でたった一度だけ、最下位に落ちたことがある。それは、 1975年、長島が現役を引退して監督に就任した1年目だ。中心選手の高齢化、貧打線、正捕手不在…。高橋新監督には酷な話だが、今はそのときと「似ている」と見る関係者が多い。それをどこまで立ち直らせてくれるのか。
 野球賭博問題も一応、終止符が打てた。白紙に戻しての再出発。「出涸しなどといわれぬよう、とにかく頑張るしかない。選手も私も、死ぬ気でやります。見ていて下さい。頑張ります」(高橋監督)。笑顔を絶やさず高橋監督のどこに、この危機迫る発言の源があるのか。「天才児」といわれた男が、バットを捨てて指導者として勝負に出る。期待せざるを得ない。

Home's English Class (防衛ホーム英語教室)
DON'T PUSH YOURSELF TOO HARD!
無理しないでね!
ドウント プッシュ ユアセルフ トゥー ハード

 Hi! How are you doing?皆さん、お元気でしょうか。寒くなってきました。冬は朝(あした)でしたね。気温が下がり、凛とした空気がはりつめるような朝は、多摩川の線路橋からはるか彼方にくっきりと真っ白な富士山を拝むことができます。すがすがしい気持ちになりますが、寒さも身にしみます。

 さて、今回の表現は、"Don't push yourself too hard!"「無理しないでね!」です。師走となり、年末にかけて仕事量も増えてきます。今回の表現は、そんなときに同僚やがんばっている人にかけるフレーズです。このpushは、ある方向にもっていく、追いやるという意味がありますので、自分自身(myself,yourself,herself,himself)を、too hard「非常に厳しい状況」に追い込んでしまうとうことになります。自分に厳しく、仕事を懸命にしている人に対して、そんなに自分を追い込まないようにという感じで言うフレーズです。一般的には、「働きすぎるなよ!」という感じで"Don't work too hard!"が良く使われます。残業をしている同僚などに、帰り際に一言声をかける時にも使えます。

 寒くなり、空気も乾燥しています。風邪も流行ってきています。無理をせず、自分の生活のリズムを乱さないようにお励みください。酒宴もおおくなりますので、アルコールとおいしいものは控えめに。楽しく、ストレスの少ない生活をお過ごしください。それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉


防衛ホーム 俳句コーナー
船宿の人出払ひし石蕗の花 畠中 草史
柚子二つ湯船に浮かべ老夫婦 中村徳次郎
お茶室の軒下に置く落葉籠 並木 桂子
宴果て明日も宴待つ師走かな 坂元 順一
冬薔薇や明日は人手に渡る庭 渡辺美惠子
老どちのタンゴを踊る年忘 幸保 洋子
手にクリームたつぷりとつけ年惜む 本多 令佳
炭火の香露肆に漂ふ年の市 佐賀あかり
亡き友の粋なマフラー吊しあり 佐藤 英洋
紅葉散る風にメロディーある如く 的場 雅子
八ッ手咲き老老介護二十年 加川 師亨
何も無き田に白鳥の群憩ふ 高橋 幸子
勤行に咳ひとつ無し朝の堂 宮川  栄
ゆくあてのなき綿虫の森深し 堀川 利枝
鈴の音は隣の猫やクリスマス 森  佳世
港湾に釣人並ぶ冬日和 尾野千惠子
霜の朝影とし飛べる明鳥 藤岡 孝子
   選 者 吟
散紅葉寝墓ふちどりクリスマス 成川 雅夫
(「栃の芽」誌提供)

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