野球のシーズンが終わったが今年も記憶に残る出来事が沢山あった。ヤクルトの山田選手の日本シリーズでの3打席連続ホームランはなんとも強烈だった、お金持ちの優勝常連チームの派手さよりもこちらの方にインパクトもあり球史に残るのではないか。弱い方を応援する判官びいきと言うのはなにも日本だけのものではないようだ。ワールドシリーズではカンザスシティロイヤルズが30年振りのチャンピオンになった。人口50万(市域)の田舎チームが1千万都市ニューヨークのメッツと対戦になったがアメリカでは圧倒的にロイヤルズの応援が多かったそうだ。地方チームであり選手全員合わせたギャラがヤンキースの田中マー君とロドリゲス選手2人の分に近いと言うのもファンをひきつけたと言われる。ロイヤルズの選手の多くはカリブ海のドミニカやプエルトリコなどの出身で、LOW PAID TEAMとしても知られている。優勝が決まった時にはカンザスに住む何人かの友人からメールをいただいた。喜びに飛び跳ねる選手、チームカラーのブルーに飾られたビル街や並木の写真も添えて、月も青く写っていた。BLUE MOONは月に2回満月が起きる2回目の極めて珍しい月で、ONCE IN A BLUE MOONといえば「本当に稀なこと、決してあり得ないこと」といった意味で使われるらしい。30年ぶりのロイヤルズの優勝はまさにこれに当たるのだと友人はメールに書き込んでくれていた。 |