防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   909号 (2015年6月15日発行)
-
1面 2面 3面 4面 5面 6-7面(PDF) 9面 10面 12面

地域との絆更に強く
地本便り

第54回静岡ホビーショー
〈静岡地本〉
 静岡地本(本部長・佐藤一郎1空佐)は5月16日と17日の2日間、ツインメッセ静岡で開かれた「第54回静岡ホビーショー」(静岡模型教材協同組合主催)で広報活動を行った。
 同イベントは、県内外から自衛隊に興味を持つミリタリー模型ファン等が多く訪れ、毎年好評を得ている。
 当日は、会場の一角に陸上自衛隊装備車両(1機甲教育隊・駒門)や海上自衛隊(募集支援班・横須賀)の広報展示ブースを開設するとともに、航空自衛隊浜松基地模型部が空自航空機の1/72模型等を展示した。また、静岡地本は、迷彩服試着体験や採用制度説明コーナーを設け、自衛隊活動の一端を紹介した。特に、装備車両展示の周りには常に多くの人が集まり、迫力のある実物の車両をカメラに収め、隊員に質問をする姿があちらこちらで見られるなど終始賑わいを見せた。
 静岡地本は、「引き続き、あらゆる機会を活用し、自衛隊への理解と認識を得られるように、市街地広報を実施していく」としている。

新入隊員の帰郷報告

〈神奈川地本〉
 神奈川地本平塚地域事務所(所長・平1陸尉)に、4月28日、海自幹部学校に入校中の森智彦幹部候補生(伊勢原市出身で専修大卒)がゴールデンウィークを利用し制服姿で近状報告に訪れた。
 入校から僅か1ヶ月足らずだが日に焼けた凛々しい姿に、所員一同、驚くとともに入校後の話に花が咲いた。森幹部候補生は「入校当初は不安もあったが、厳しくも懇切丁寧に教育していただいて、日々成長しているのが感じられる。自衛官を選んで本当に良かった」と力強く語っていた。
 平塚地域事務所は、「今後も入隊・入校者が自衛隊の訓練・服務に習熟し、自立した自衛官になれるよう、応援していく」としている。
〈奈良地本〉
 奈良地本橿原地域事務所(所長・西尾智司1陸尉)は4月30日、今春、空自防府南基地第1教育群に入隊した白井真歩自候生とともに母校の県立王寺工業高校を訪問した。同校初の女性自衛官の入隊とあって学校関係者らは白井自候生の引き締まった端正な制服姿に「よく似合っている。立派になり頼もしい」と口を揃え、多くの在校生から「凛々しくて格好いい」と熱い眼差しを集めた。校長先生から「大変な仕事だと思うが、国民の方々の為に頑張って頂きたい」と激励の言葉を受けると、「先生方や後輩からの激励に嬉しく思うと同時に身の引き締まる思いです。自衛官であることに誇りを持って頑張って参ります」と目を輝かせていた。入隊して約1ヵ月だが彼女の成長を肌で感じるとともに家族、学校関係者の笑顔に触れ、地本勤務員の労苦が報われる瞬間でもあった。
 奈良地本は、「今後も帰省隊員の学校訪問を通じ更なる理解と受験者の獲得に努めていきたい」としている。
〈鹿児島地本〉
 鹿児島地本(本部長・深谷克郎1海佐)国分地域事務所(所長・川崎明美1陸尉)から県初の女性航空学生として合格した立和田あかりさん(加治木高校卒)が入隊前の身体検査をクリアし、晴れて第71期の航空自衛隊航空学生として入隊した。UH—60J救難ヘリのパイロットという目標に向かい第一歩を踏み出した立和田さんに入隊1ヵ月経過の感想を尋ねると「先輩方の指導も徐々に厳しくなり毎日慌ただしい生活を送っていますが先輩方も通ってきた道、何より自分で決めた道ですから最後まで同期と力を合わせ頑張ります」と頑張り屋の彼女らしい答えが返ってきた。先の入隊式には鹿児島から両親も参加、真新しい制服姿で基地内の説明案内をする娘のきびきびした様子に「感無量です。僅か一週間で見違えました。新人自衛官としても社会人一年生としても頼もしく感じました」と今後の成長に大きく期待を抱いているようだった。そんな両親の様子から立和田さんの「全国から集まる仲間と共に厳しい訓練を乗越え謙虚で信頼される航空自衛官になりたい」という言葉が思い出された。
 鹿児島地本は、「今後も立和田さんの奮闘活躍ぶりを追い続け、将来必ずやパイロットとして大空に羽ばたく日を心から信じエールを送り続けるとともに、彼女に続く後輩を1人でも多く輩出したい」としている。


自衛隊グリーンフェスタ
〈栃木地本〉
 栃木地本(本部長・小林栄樹1陸佐)は5月23日、宇都宮市のオリオンスクエア及びオリオン通りにおいて、県内所在の駐屯地、第12音楽隊及び海上自衛隊横須賀地方総監部と連携し、ふれあいイベント「自衛隊グリーンフェスタ2015」を開催し、約4000名の来場者で賑わった。
 「グリーンフェスタ」は新緑のグリーン、栃木県旗のグリーン、陸上自衛隊の制服色のグリーンを掛け合わせ、さわやかな5月に、「栃木県民と自衛隊とのふれあいを大切にしたい」との想いで名付けられた。
 ステージでは、本部長の開会宣言に始まり、第12音楽隊の演奏、栃木県自衛隊広報大使・岩下淳子さんのピアノ演奏を実施して、来場した観客を大いに沸かせた。尚、本部長自ら音楽隊とピアノ演奏で共演するなど、多彩な演奏となった。
 音楽演奏に続き、第12特科隊隊員が格闘演武を披露し、その気迫溢れる演技に観客は釘付けとなった。更に陸海空自衛隊の各種制服等のファッションショーやラッパ吹奏などを披露した。アーケード通りでは、家族で体験できる制服の試着・記念撮影、組紐教室、指揮通信車、装輪装甲車等の自衛隊車両の展示など、訪れた人々は多彩なイベントを楽しんでいった。
 来場者からは、「音楽隊の演奏を楽しみにしていました。とても素晴らしかったです」、「陸海空の自衛隊の制服すべてを見るのは初めてで、かっこよかった」などの声が聴かれた。
 栃木地本は、「今後も更に魅力的なふれあいイベントを企画して、県民とのふれあい及び宇都宮市街区の活性化に貢献するとともに、県民の自衛隊に対する理解を獲得して、募集環境を改善したい」としている。

隊員支える父兄会
〈富山地本〉
 富山県自衛隊父兄会(野澤幸昭会長)は5月19日、北陸三県の自衛隊父兄会とともに第14普通科連隊(金沢)新隊員教育隊が金沢市平栗地区で実施した25キロ徒歩行進訓練を激励した。坪野キャンプ場での大休止において県父兄会の河崎賢二監事より激励品が贈呈されるとともに野澤会長が「たくましい姿を見ることができ大変心強く感じている。これからも若者らしく元気に頑張って下さい」と激励した。参加した新父兄会会員の中には、わが子を見つけ頑張っている姿に感極まり涙する母親も見られた。霧雨の降る天候にも関わらず父兄会は大休止が終わるのを待ち、後半の行程に力強く歩き出した新隊員が見えなくなるまで激励を続けた。
〈宮崎地本〉
 宮崎地本(本部長・菊田哲1空佐)は5月15日、平成27年度宮崎県自衛隊父兄会(会長・池田恒次郎)定期総会を支援した。総会には県知事(防衛協会会長)、新富町長、協力諸団体の長、県内所在の駐屯地・基地司令等をはじめ各支部長及び会員の計約120名が出席。冒頭に知事が県内で昨年発生した台風災害や鳥インフルエンザへの自衛隊の活動についてお礼の言葉を述べた後、「父兄会等協力団体や自衛隊の皆様が活動し易い環境づくりをサポートしていきたい」と祝辞を述べた。表彰式では父兄会活動へ功績のあった27名(全国自衛隊父兄会会長表彰4名、宮崎県自衛隊父兄会会長表彰23名)に県父兄会会長から表彰状が手渡された。続く防衛講話は宮崎地本長が空自の新隊員教育を演題に実施し新隊員教育の概要や内容を会員に分り易く話し、「人材こそ自衛隊の宝」という言葉に、大勢の会員が理解を示すように頷いていた。
 休憩後、事業報告、収支決算報告及び役員改選が提出され審議のもと原案のとおり円満に可決された。二任期の長期に亘り県父兄会会長を務め勇退する池田会長に全国自衛隊父兄会から表彰状が贈られ、池田会長は重責を全うした感無量の表情の中にも安堵感が垣間見られた。柳田晃新会長が就任した宮崎県自衛隊父兄会新体制のスタートを祝し万歳三唱で無事閉会した。

きりさめ体験航海
〈佐賀地本〉
 佐賀地本(本部長・佐藤伸樹防衛事務官)は、5月13日、護衛艦「きりさめ」が実施する体験航海に、日頃から募集・援護業務に対して理解・協力を受けている協力者等11名を案内した。前日に九州南方を通過した台風6号の影響もなく晴天に恵まれ定刻に佐世保港を出航した。出航まもなく幸運にも輸送艦へのLCAC格納風景を目の当りに見ることができ、その後、哨戒機による潜水艦捜索及び「きりさめ」付近での模擬着艦要領等の展示が実施された。模擬着艦展示では間近でホバーリングする哨戒機に皆強い関心を持ち、普段見る機会の少ない海自装備等について非常に有意義な研修をすることができた。また、帰港途中に世界文化遺産に推薦されている「軍艦島」を間近に見ることができ、艦内放送でも軍艦島の江戸時代後期に石炭が発見されてからの歴史などの紹介があり、参加者は当時の面影を残している建物に非常に興味を持っていた。
 長崎港入港後、三菱重工(株)長崎造船所内の史料館を研修。造船所の前身から現在までの技術の進歩を物語る品々や写真等が展示されており、当時の技術の高さに感銘を受けていた。
 佐賀地本は、「体験航海の機会を提供頂いた海上自衛隊佐世保地方総監部に感謝するとともに、今後もこのような機会を通して多くの方々の自衛隊への更なる理解と募集・援護基盤の拡充につなげたい」としている。

6-7面(PDF) NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2015 Boueihome Shinbun Inc