防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2011年12月15日号
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寄せ書き
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災害派遣に思う
八尾駐屯地業務隊 陸曹長 東淵幸雄

 大規模な災害の相次ぐ発生により任務に邁進する自衛隊の真摯な活動が報道され、日に日に国民の自衛隊に対する期待と関心が高まっている。この中にあって、私は阪神・淡路大震災に第一線部隊で救助活動などに参加した経験から、現地の悲惨な状況と活動の過酷さ、隊員の異常な精神状態を理解しているため、第一線の現地ではなく駐屯地業務隊において後方支援している自分が歯がゆく、また居ても立っても居られない気持ちに陥る。
 しかし、今回の東日本大震災で災害派遣における駐屯地業務隊などの支援部隊の重要性がクローズアップされている。この中において普通科連隊出身の私には、今までの「第一線現場で被災者を助ける、助けたい」という気持ちを現勤務環境の業務に置き換え、100%の支援を準備し、災害派遣部隊を送り出すことが要求されていると考えて勤務した。
 我々業務隊の隊員は現地には進出しないが、駐屯地において災害派遣部隊への支援を通じ、現地で被災者を救助する部隊と一体感をもった支援が必要である。

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〈自衛隊音楽まつり〉
言葉を超える感動

中村女子高等学校 教諭 岸美砂子 (山口地本投稿)

 11月18、19の両日に行われた自衛隊音楽まつりで、山口地本(本部長・西村弘文1空佐)は地本協力者に研修を行いました。参加者の一人で、高校で音楽を教えている岸美砂子さんからの投稿を紹介します。

 7月に本校吹奏楽部・華道部が「山口市民と音楽の夕べ」で共演させて頂いたご縁に続き、この度自衛隊音楽まつりへの研修に参加させて頂きました。
 自衛隊音楽まつりの陸・海・空の音楽隊によるドリル演奏や自衛太鼓等は、その力強い響きと俊敏な動きで自衛隊ならではの美しさに溢れる素晴らしいステージでした。心身共に鍛え抜かれた自衛官の所作からは、強い使命感を全身に感じました。また、スクリーンには被災地での救助活動に命がけで当たって下さっている自衛官の思いが綴られており、守って頂いている感謝の気持ちと真摯な音楽の美しさに胸がいっぱいになり涙がこぼれました。
 今回の自衛隊音楽まつりのテーマ「愛、希望、勇気 今を越えて、その先へ」の通り、国難の中、人と人との温もりや愛の深さに希望と勇気が生まれ、強く前に進もうとする大きなエネルギーを一身に感じました。
 私は今回の研修を経て、音楽は言葉を超えて心に届けられる尊い芸術であるからこそ、音楽の教員として、強く清らかな心を育てる教育に励みたいと改めて思いました。
 素晴らしい出会いに始まり、大きな感動を本当にありがとうございました。

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総理の激励に感激
第32普通科連隊(大宮) 2陸士 山崎将太

 私は10月16日に百里基地で行われた航空観閲式に参加しました。入隊前、観客席から見学したこともあり、憧れていた舞台に立つことができ、とても嬉しい気持ちで一杯になりました。
 本番に備え練成を繰り返し行いました。練成の日は夜明け前の出発でとても辛いと思ったことや、練成中は何度も失敗を繰り返し、注意を受けましたが、一日一日練成をしていくたびに向上していくのが自分でもわかりました。
 式典当日、総理大臣から自衛隊に対し賞賛と激励の言葉をいただき、自衛隊に入隊して良かったと改めて思いました。
 式は無事終了しました。本番のために頑張ってきた期間は辛いと思ったこともありました。しかし、先輩方や同期の仲間が声を掛けてくれたり、式典の前には皆で円陣を組み士気を高めたおかげで乗り越えられたと思っています。
 この長かったようで短かった期間、思い出に残る航空観閲式でした。この経験を活かしてこれからの自衛隊生活を頑張っていきたいと思います。

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思いやりと温かさ
岐阜基地第2補給処業務部 空士長 山嵜円香 (滋賀地本投稿)

 私の故郷、高島市にある高島地域事務所で臨時勤務を命じられました。
 3ヵ月間もいまの職場を離れることに戸惑いもあり、臨時勤務でどんな仕事をするのだろうかと不安な気持ちでいっぱいでしたが、自宅から通勤できるということを聞き、嬉しい気持ちも少しありました。
 高島地域事務所の仕事は募集活動です。私の任務は地元のイベントに参加したり、事務所に来る方々に色々な話をして多くの方々に自衛隊のことを知っていただき、そして入隊してもらうことですが、なかなか難しくて、もっと自衛隊の良さを皆さんに知ってもらいたいと思いました。しかし3ヵ月間で色々な人と出会えて、とても優しくしていただき、人の温かさに触れることができました。私も人に喜んでもらえるような、思いやりと温かさをもった自衛官になりたいです。
 私の目標は空曹になることです。まだまだ未熟ですが、この3ヵ月間で学んだことを忘れずに頑張っていきたいと思います。


「頑張っています」 新しい職場
活躍するOBシリーズ
ライジングビルメインテナンス(株) 川崎秀樹
「元自衛官ですね」と声かかる
川崎氏は平成23年6月、第11飛行教育団基地業務群衛生隊を3空尉で定年退職。54歳

 私がこの会社に就職できたのは援護室の紹介でした。静岡市内で面接が行われたのは、皆さんも忘れることのできない日、3月11日です。
 私は運良く午前中に面接が行われたため、無事終了することが出来ました。
 7月1日から採用され、約1週間の東京での研修を終え、現在は三井住友銀行静岡支店に勤務しています。
 さて私がこの仕事を選んだのは、自衛隊勤務時代どちらかというと、一人でこつこつと行う、衛生隊臨床検査技師という職種だったため第2の就職は、お客様と接することが出来る、サービス業を行ってみたいと思ったからです。その結果運良く援護のほうから紹介されて、現在の会社に就職することが出来ました。
 主な仕事はフロア警備ですが、開店前の準備から午後3時閉店以降の整理整頓清掃まで、毎日忙しく働いています。警備員といっても、お客様から数多くの銀行商品手続きの質問の日が続きました。ATM機器の操作方法の問い合わせ等があり、覚えることが数多く、日々勉強の日が続きました。現在4ヵ月が過ぎ、少し落ち着いてきました。これからはさらに、銀行スタッフの方々と連携をとり、お客様のために頑張りたいと思います。
 先日お客様から声をかけられ、元自衛官ですねと聞かれました。声の張りからすぐに気づいたそうです。元陸上自衛官の方でしたが、大変嬉しく思いました。今年の夏も毎日暑い日が続きましたが、これからも来店していただいたお客様に元気が伝えられるように、明るい笑顔と挨拶を行っていきたいと思います。たまに声が大きくてビックリされるお客様もいらっしゃいますが、毎日元気がいいですねと、声をかけていただく常連の顧客様もいらしていただき、大変嬉しく思っています。
 これからも、自衛隊で培った規律正しさと根性で、整斉と勤務していきたいと思います。これから退官される自衛官の方は、さらに厳しい再就職になると思いますが、自分の第2の人生に目標を持って頑張ってもらいたいと思います。私もこの仕事を退職するとき、「もう一度自衛官を採用したい」といわれるように頑張っていきたいと思います。


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