出雲駐屯地(司令・岡本宗典2陸佐)は10月2日、「出雲駐屯地開庁58周年記念日行事・市中パレード」を出雲市今市町のくにびき中央通りで人員約150名、車両約50両の陣容をもって行った。
この日は金木犀香る爽やかな秋空の下、来賓に衆議院議員竹下亘氏代理秘書今岡真治氏、参議院議員青木一彦氏代理秘書小松原守氏、島根県知事溝口善兵衛氏代理危機管理監大國羊一氏、出雲市長(出雲地区防衛協力会会長)長岡秀人氏、島根県隊友会会長桑原壽之氏をはじめ、部内外から多数の招待者やOBを迎え、盛大に開庁58周年記念日を祝った。
行事に先立ち、出雲市駅前くにびき中央通り式典会場、第13音楽隊(隊長・渡部1尉)による野外演奏が行われ、観衆を魅了した。
その後、観閲部隊が威風堂々の徒歩行進を披露し式典会場に入場した。
式典では、駐屯地司令が「出雲駐屯地は、常に市民の皆様との強い絆で結ばれて参りました。毎年市中パレードが実施できますことは、地元出雲市をはじめ島根県の皆様のご理解・ご支援の賜物であり、心より御礼申しあげます。国内外の防衛省・自衛隊を取り巻く環境は日々刻々変化しており、今まで以上に即応態勢の維持に努め、いかなる任務も迅速かつ積極的に対応することが必要であり、本年3月11日に発生した東日本大震災において、出雲駐屯地からも部隊は速やかに出動し、隊員約200名、車両約50両をもって約3ヶ月間にわたり、人命救助、行方不明者の捜索および被災地の復興支援に努めて参りました。自衛隊はより迅速・的確に行動して必ず成果を出す時代にあります。『信頼され、愛され、そして郷土にねざす出雲駐屯地』を創り上げ心身を鍛え、技を磨き『今日に即動、明日に備える強靱な部隊』を育成して、国民の皆様のご期待に添えるよう努力して参ります」と式辞を述べた。
式典終了後は、全国の自衛隊でも実施している駐屯地は数少ないという市中パレードで観衆を沸かせた。
第13音楽隊の軽快な行進曲に合わせ、島根県旗・出雲市旗がパレードの先頭を行進し、観閲部隊指揮官の第304施設隊長(松本2佐)の車両が続いた。
その後、駐屯地所在部隊が3個グループに分かれ行進をし、続く第5グループには、支援部隊の第8普通科連隊(米子)、第13特科隊(日本原)、第13高射特科中隊(日本原)及び第13後方支援隊第2整備中隊戦車直接支援小隊(日本原)が堂々の行進をし、車両部隊の最後として災害派遣器材車両等が行進をしたとしている。
最後に第13飛行隊(防府)のOH—6及びUH—1が上空を観閲飛行しパレードを締めくくった。
車両約50両航空機2機が整然と迫力ある行進をした、市中パレード実施中は約4000人の観衆の大きな拍手と歓声が鳴り響いていた。
パレード終了後は出雲市役所南側公園付近で装備品展示及び災害派遣活動写真パネル展示を実施し、沢山の家族連れで賑わっていた。
駐屯地では、記念日行事全般を通し、陸上自衛隊出雲駐屯地の真摯な姿を広報し、地域防衛基盤の拡充を図る事ができたとしている。 |