陸上幕僚監部装備部は11月29日から12月4日の間、「第14回陸軍兵站実務者交流(MLST Multilateral Logistics Staff Talks)」を開催した。本年度は「国際緊急援助活動における兵站協力」をテーマとして、アジア・太平洋地域10ヵ国(カナダ、インド、インドネシア、マレーシア、パキスタン、フィリピン、韓国、シンガポール、タイ、米国(陸軍、海兵隊))の陸軍等から大佐・中佐級の兵站実務者11名を招へいし、統合幕僚監部、中央即応集団司令部、中央輸送業務隊、幹部学校、研究本部、補給統制本部等の参加者を含め総勢約50名で会議を実施した。
この会議はアジア・太平洋地域の多国間において、兵站支援体制に関する情報及び意見を交換して、各国との相互理解の促進及び信頼醸成を図るとともに、陸上自衛隊の兵站支援体制に係る施策検討の資を得るもので、今年度は「国際緊急援助活動における他国との兵站協力」を議題とし、各国の教訓を共有するとともに、兵站協力の具体的事項について討議した。
また、市ヶ谷での会議終了後、西部方面総監部、九州補給処及び西方後方支援隊を研修し、陸上自衛隊の兵站部隊等の現状を確認し、兵站体制等について理解を深めた。 |