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スペーサー
自衛隊ニュース   1109号 (2023年10月15日発行)
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ペンが折れるまで応援いたします
榎園哲哉
薗元空幕長、番匠元西方総監はじめ鹿児島中央高同窓の先輩・同期生と、空自那覇基地を研修しF15戦闘機に搭乗
 振り返りみれば早30年。日刊紙等を経て現在、防衛ホーム新聞社で新聞制作という "任務" に従事させていただいております。
 大手日刊紙等と違い、中小専門紙の記者はほぼ1人で取材・執筆、写真撮影、さらに制作(レイアウト)・校正まで担います。行うことは多岐に渡りますが、1人で一つの紙面を作り上げる醍醐味も感じられます。
 また特に防衛を扱う専門紙にあっては、万が一にも「秘」に相当するような情報を載せることがあってはなりません。そのため、一般紙ではほとんど行わないゲラ拝(ゲラを拝見、取材協力者に確認してもらう)を多くの場合、行います。
 日々の編集作業は8割方、社内で行います。全国の基地・駐屯地等の広報様から送られきた投稿を内容ごとに選別し、リライト(誤字、脱字等を手直しする)して割付用紙にレイアウトしていきます。
 記事にする際に留意することは固有名詞。以前、ある隊員に下の名前を確認したとき、「基地」と言われて「吉」と聞き間違え、「和基」を「和吉」と書いて大変なご迷惑をお掛けしたことがありました。
 また、昨今は個人情報保護の観点から下の名前を伏せて投稿を頂くことがありますが、例えば「田中2曹」が2人いた場合、区別が付きません。個人を特定する必要がある際は電話で補足取材しています。
 取材では多くの辛いこと、そしてそれ以上に幸せなことを経験しています。
 静岡・東富士演習場で富士総合火力演習を取材した時のこと。撮影区域の最前線で少しでもいいアングルで会心の1枚を撮りたいと脚立に上がって撮影していたところ、後ろから「降りろ!」と怒鳴り付けられたことがありました。
 一方で、多くの市民が見られないことに接することは記者冥利に尽きます。
 陸自観閲式での意気軒高とした整斉の行進。海自観艦式での威風堂々の艦艇群等の航行・飛行、空自航空観閲式での戦闘機の急旋回、そして垂直かとも思われる急上昇。
 自衛隊はまぎれもなく世界で最も士気が高いと思います。それは何より「悠久の国体」という守るべきものがあるからです。
 多くの方々との出会いも幸甚でした。1通の投稿を基に取材した人が今、大切な人になっています。
 冒頭に"任務"と書いたのは、防衛専門紙の編集が自らの職責だと感じるからです。鹿児島の高校に在学中、3年生時の第1志望校は防衛大学校でした。合格していたら、違う道を歩んでいたかもしれません。
 防衛省・自衛隊のサポーターとして、隊員の皆様に喜んでいただく記事を書き、紙面を作り、士気高揚につなげ、もって国防の一端を担わせていただく。微力ながらペン折れるまで拙筆を振るってまいります。

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