防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   2008年11月15日号
-
1面 2面 3面 4面 5面 7面 8面 9面 10面 12面

初の地域感謝祭を支援
《1普連》
東京地本も7000人に募集広報
-
 第1普通科連隊(連隊長・松戸厚1陸佐)は11月3日、東京・練馬区で開催された地域感謝祭で広報活動を行った。北豊島園自動車学校が主催したこのイベントには防衛省から東京地本と1普連が支援したほか、警察署や消防署なども参加、初開催にもかかわらず会場には7000人が訪れる盛況ぶりを見せた。
 自衛隊コーナーでは1普連が車両展示、東京地本練馬地域事務所(所長・高根弘子3佐)がミニ制服試着や募集活動をそれぞれ行ない、積極的に地元の人々との交流を深めた。
 1普連からは菊地一成3曹、中川清3曹、荒木渉3曹、坂本純一3曹、佐々木慶輔3曹、窪田正人士長、眞下裕1士の7名が参加し、車両展示で説明を行うとともに自衛隊をPRした。展示された車両は82式指揮通信車、高機動車、73式小型トラック、オートバイで、特に指揮通信車には大行列ができるほど人気が集まった。自衛隊コーナーに訪れた近所に住む小学5年生が「実際に車に乗れるとは思わなかった。すごかった」と興奮気味に話すなど、子供たちに強い印象を残していた。

大学生5人が大久保駐研修
-
 10月30日、京都の大学生5人が大久保駐屯地(司令・山崎幸二将補)を研修した。この研修に参加した学生は、11月8日に行われる防衛大学校生との意見交換(防衛フォーラム)に参加する学生で、陸海空三自衛隊の概要及び識能の向上を図ることを目的として実施された。
 午前11時、駐屯地に到着した学生たちは、団本部会議室で、第1科長の松田3佐から駐屯地・部隊等のブリーフィングを受け、学生たちは熱心に聴き入り重要な事項についてはメモを取っていた。ブリーフィングの後、「自衛隊が保有する装備品」や「自衛隊の国際貢献活動」などについて活発な質疑応答が行われた。
 引き続き、学生達はマイクロバスで駐屯地内を見学。漕舟訓練用の池がある駐屯地の広さにビックリしていた。
 午後1時から司令との懇談が行われ、山崎将補は学生たちと約1時間にわたり「国際間における日本の立場」「安全保障問題」などについて忌憚のない意見交換を行った。
 研修の最後は駐屯地資料館を見学。歴史を物語る古い展示品を入念に見て回り、感慨深げだった。

社会人ラグビーチームΣ(シグマ)発足
7普連13隊員が大活躍
-
 第7普通科連隊(連隊長・岸良和典1佐)に勤務する隊員が、地元福知山市で6月に発足した社会人ラグビーチーム福知山・Σで活躍している。
 Σクラブは連隊所属の隊員13名と海上自衛隊の隊員1名、福知山高校ラグビー部OB、草ラグビーをしていた社会人チームでそれぞれ経験者が集い45名が所属、毎週土曜日の午前中に由良川河川敷や福知山高校グランドで練習を積み重ねている。
 今回、発足してから初の公式戦デビューとして「京都社会人クラブ・秋季ラグビー大会」に出場、A、Bの2リーグあるが、ΣはBリーグでリーグ戦を行う。
 初戦は、10月5日、京都市吉祥院運動公園で行われ、対戦相手として侍ブラックス(旧京セラ)と対戦、力の限り戦った結果、健闘虚しく1トライ(5点)とペナルティゴール(3点)を取られ初勝利を逃した。
 Σクラブに所属する連隊第3科の櫻井1尉は「残り4戦を精一杯戦い、上位に名を連ねられるように頑張る」と決意を語った。

チャレンジおおいた国体銃剣道の部
41普連4隊員が大分初優勝に貢献
-
 9月28日から30日までの3日間にわたって、由布市立湯布院中学校体育館で「第63回おおいた国民体育大会銃剣道競技」が行われ、同成年の部に41普連から菅信也3尉(監督)、八岡信悟2曹(先鋒)、河野盛和3曹(中堅)及び宮添勇2曹(大将)の4名が大分県チームとして出場した。
 初戦、強豪の静岡県を接戦の末に下し、勢いに乗った大分県チームは、続く福島県、石川県、香川県に勝利。決勝戦進出を果たし、2月の全九州銃剣道競技会団体戦決勝で惜敗した42普連の熊本県チームとの決勝戦に臨んだ。
 先鋒の八岡2曹は、これまで全勝。応援席の期待も一段と高まる中、中盤にさしかかったところで、離れ際一瞬の隙をつかれて一本を先取され、上胴を返すも、2対1でまさかの敗退。つづく中堅の河野3曹は、開始54秒、中間の間合いから鮮やかなのどを決め、そのまま粘って1本勝ち。大将戦につないだ。
 大将の宮添2曹も安定した強さでこれまで全勝。会場は、「頑張れ、おおいた?」の大声援となるが、主審の「始め」で、一転して緊張した空気に包まれた。両者譲らずの熱戦となったが、開始3分46秒、宮添2曹が遠間から2段剣が鮮やかにのどを決め先取。そして、さらに中間の間合いから瞬間の機会を捉え、鮮やかに上胴を決め、堂々の2本勝ちをした。
 地元大分チームの優勝に会場は喜びに沸き立ち、控え室に戻った監督、選手も報道陣のインタビューに声を詰まらせていた。監督の菅3尉は、「今回の優勝で、41連隊の名を全国に広めることができて嬉しい。これも別府駐屯地の隊員はもとより大分県の皆さんの協力、応援あったからだと思う。これからも41連隊の名に恥じないよう次回の全国大会や師団大会優勝を目指して頑張って行きたい」と喜びを語った。

防大精神の拠点「槇記念館」オープン
-
 防衛大学校では、資料館1階展示コーナーの一部を改装し、「槇記念室」を開設した。
 槇智雄初代学校長は、民主主義時代にふさわしい幹部自衛官のあり方を探求し、防大の精神的伝統と教育訓練のかたちを築いた。21世紀の新たな任務に赴く時を迎え、防大では自衛隊のリーダーが精神の拠点に立ち返り、出航できるよう槇記念室を開設することとした。
 記念室には槇初代学校長の生い立ちから慶應義塾時代、防大時代の足跡を紹介するパネル展示と、槇語録のパネル展示がある。また、遺品や研究ノートほか、数々の槇語録を生み出した訓示の原稿などが展示され、これらに触れることにより「槇イズム」として定着している防衛大学校の建学の精神を振り返ることができる。
 10月28日には槇初代学校長の親族、資料協力者、自衛隊各幕僚長(代理)、防衛大学校同窓会会長、各期生会会長等の来賓を迎え、開設記念式典が執り行われた。式典で五百籏頭学校長が「自衛隊は多機能、弾力的、実効的な活動を求められる時代になった。そういう難しい時代である今であるからこそ、我々は原点に立ち返り、再出発しなければならない」と述べ、幹部自衛官の精神的拠点として槇記念室を設置する意義を強調した。
 式典後、展示品を見学した現職自衛官として活躍中の卒業生は「学生舎生活、校友会活動、そしてこの防衛大学校での教育など、全てが自衛官になってから役に立つ。特に学生舎生活における1年生から4年生までの縦と横の繋がり、あるいはそこで身につけるリーダーシップ、フォロワーシップという考え方、それらが全てが大事」とし、槇初代校長によってもたらされた教育理念が防大生にとってはもちろん、卒業後自衛官に任官してからも価値を持ち続けていると学生たちに語りかけていた。
 防衛大学校資料館の開館は、原則として毎週月〜金曜日(祝・祭日を除く)の朝9時から夕方4時半まで。見学希望者は前日までに予約のこと。
 〈連絡先〉防衛大学校資料館事務室TEL046―841―3810(内線2920、2921)

3面へ
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc