防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   937号 (2016年8月15日発行)
-
1面 4面 5面 7面 8面 9面 10面 12面

各地で記念行事を実施


第1特科団・北千歳駐屯地 64周年
 第1特科団(団長・徳川泰久陸将補=北千歳)は、6月25日、「第1特科団創隊及び北千歳駐屯地開庁64周年記念行事」を実施した。
 記念行事に先立ち24日には、追悼式が行われた。式は、駐屯地慰霊碑において、遺族の草野綾子氏、わかばと会北方分会長佐藤護氏をはじめとする来賓、北千歳駐屯地OB会員、各部隊長及び駐屯地所在隊員参列のもと、厳粛な雰囲気の中執り行われ、志半ばにして殉職した20柱の御霊に対し追悼の意を表すとともに、特科団及び駐屯地所在隊員の安全への誓いを新たにした。
 25日当日、防衛基盤の育成及び隊員の士気高揚等における特科団及び駐屯地の支援・協力者に感謝状が贈呈された。
 その後の記念式典は、北海道自衛隊駐屯地等連絡協議会会長・千歳市長山口幸太郎氏をはじめ多数の来賓、市民等が訪れる中、盛大かつ整斉と実施された。観閲式の式辞において団長は、「北部方面隊は唯一戦車や火砲を含む総合戦闘力の最大限発揮を練成しうる方面隊であり、その中で第1特科団は全国の特科部隊にあるべき姿を示しうる強靭な部隊を練成していきます」と決意を述べた。
 引き続き、熊本地震の災害派遣で活躍した人命救助システムや炊事車、給水トレーラなどを紹介。折からの強い雨が降る中、観閲行進では各部隊が整斉と行進を行い、訓練展示では、離島に上陸した敵を撃破する想定で行われ、88式地対艦ミサイル発射機、多連装ロケットシステム自走発射機、203mm自走榴弾砲、90式戦車、対戦車ヘリ等が連携して敵を撃破する様子に対し、会場から大きな拍手が湧き上がった。
 その他駐屯地内では、戦車等体験試乗、装備品展示、ミニコンサート、ちびっこ広場、隊員手作りの模擬売店等のイベントが実施され、天候に恵まれなかったものの予想を上回る約1,200名の来場者を迎え、地域市民との一体感を醸成した。

大宮駐屯地 59周年
 大宮駐屯地(司令・吉野俊二陸将補)は6月5日「大宮駐屯地創立59周年記念行事」を実施した。
 本記念行事は、感謝状贈呈式、記念式典及び祝賀会食からなり、感謝状贈呈式においては、平素から駐屯地に支援・協力をしている12名に対し駐屯地司令から記念品を添えられて感謝状が贈られた。
 つづいて実施した記念式典では約400名の来賓の下、駐屯地司令の式辞に引き続き埼玉県知事、さいたま市長及び地元国会議員から祝辞が述べられるとともに、徒歩部隊及び車両部隊による観閲行進を実施し、駐屯地所在部隊の威風堂々たる姿を披露した。
 その後、第1音楽隊による音楽演奏や中央特殊武器防護隊による訓練展示を実施し、来賓や来場者から盛大なる拍手が沸き上がった。
 その他、普通科部隊や化学科部隊が保有する装備品を展示し、来場者が熱心に質問をするなど、大きな関心が寄せられるとともに、海上自衛隊下総基地のミニP-3Cのアトラクション展示や軽装甲機動車の体験試乗も合わせて実施し、地元住民を含め、部内外から来場した約4000名の来場者は記念行事を満喫し、盛会のうちに終了した。

岩手駐屯地 59周年
 第9特科連隊長兼て岩手駐屯地司令(ノ裕樹1陸佐)は6月5日、「希望郷地域からの信頼・地域との絆」をテーマに「岩手駐屯地創立59周年記念行事」を挙行した。
 記念式典には、2名の国会議員をはじめ多数の御来賓を迎えるとともに、県内外から約11,000名の来場者が訪れた。
 主要な行事として「感謝状贈呈式・記念式典・観閲行進・訓練展示・祝賀会食」、催事として「戦車試乗・音楽演奏・装備品・写真展示」等を行った。特に多くの来場者が楽しみにしている訓練展示は、岩手に駐屯する主要な部隊が、隊員の機敏な動作により装備品の特徴や運用等について披露するとともに、リペリングで降下したレンジャー隊員が「希望郷いわて国体」のプラカードで岩手国体の全面協力を誓った。また、日本の最後の砦、国民からの信頼・理解を図り、地域との絆・地域とともに発展していく事を祈念して、重機と来場者が一つになり、青く澄んだ空へ希望をのせた風船を放球し訓練展示を終了した。
 記念行事に訪れた来場者は、各種イベントを通じて自衛隊の任務・活動に対する理解及び岩手駐屯地への信頼を深めるとともに、隊員らと楽しい一日を過ごした。

上富良野駐屯地 61周年
 上富良野駐屯地(司令・岸良知樹1陸佐)は、7月3日、創立61周年記念行事を実施し、約3,300名が駐屯地を訪れた。
 記念式典で岸良司令は、「駐屯地隊員一同、「地域社会との共存共栄」という良き伝統をこれからも継承、更に発展させ、地域の皆さまからより一層、頼りにされる駐屯地を目指して努力する所存」と式辞を述べた。
 その後の観閲行進では、観閲部隊指揮官(第四特科群副群長・山本泰男2陸佐)を先頭に、116両が堂々の行進を披露し、引き続き行なわれた訓練展示では、戦車及び火砲の空包射撃など迫力ある展示を繰り広げ、観衆の歓声を誘っていた。
 また、例年好評のカレーフェスタでは、会場に長陀の列ができるなど、1,200名分のカレーライスはまたたく間になくなる程の大人気であった。
 この他、祝賀会食、装備品展示、戦車体験試乗、模擬売店など多彩な催しが行なわれ、なかでも子供広場は、バッテリーカー、ミニSL、ふわふわドームに人気が集中し、駐屯地開放の終了時間まで子供達の大きな笑い声で賑わっていた。

大和駐屯地 60周年

 大和駐屯地(司令・大西弘城2陸佐)は、6月5日、薄暑の中駐屯地創立60周年記念行事を開催、国会議員(伊藤信太郎氏)、大和駐屯部隊協力会会長の大和町長(浅野元氏)をはじめ多数のご来賓、招待者、地域ご家族の方々と一般見学者で賑わいを見せ、入場者数は6,187名となった。
 駐屯地司令は式辞中「いざ行動するにあたっても根底にあるのは隊員一人一人を取り巻く環境から生まれる心情であります。日本という国で大和という土地で、その歴史と伝統の礎の上で、育て・鍛えられたからこそ、過酷な状況の中において活動できる隊員・部隊が育ったのです。60周年の節目にあたり今一度我が部隊の歴史と伝統を噛み締め、更に発展させて後輩に継承していくことの重要性をあらためて強く感じているところであります」と述べた。式典の終わりでの観閲行進では、第6音楽隊の演奏に合わせ大和駐屯地ならではの戦車、装甲車などが迫力かつ整斉と行進し、会場からは沢山の拍手がおきた。
 その後第6偵察隊のオートバイドリルではジャンプ・ブレーキターン・忍者乗りなどの卓越した技術を見せ、続く機動をともなう装備品展示ではFH-70(第6特科連隊)、RCV(第6偵察隊)、LAV(第22普通科連隊),74式戦車(第6戦車大隊)、UH-1J(第6飛行隊)が、それぞれの性能諸元の説明にあわせ多彩な動きを披露し会場からは大きな歓声が上がった。
 また、戦車、の体験搭乗では、お客様の長蛇の列ができ、搭乗された方々からは「音がすごい!」「この為に来ました!」など多くの喜びの声が聞かれた。来場されたお客様からは「いつも訓練お疲れ様です」「来年もまた来ます」など労いの言葉を頂き、周辺地域等の方々と駐屯地との絆を一層深めることができた。

※同面、記事中の階級・役職等は実施当時


NEXT →
(ヘルプ)

Copyright (C) 2001-2016 Boueihome Shinbun Inc