防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
スペーサー
自衛隊ニュース   937号 (2016年8月15日発行)
-
1面 4面 5面 7面 8面 9面 10面 12面

地域との絆 更に強く
地本便り

艦艇広報各地で賑わう
-
護衛艦「やまぎり」・練習艦「やまゆき」
〈函館〉
 自衛隊函館地方協力本部(本部長・木下章1海佐)は、7月20日、第11護衛隊及び第1練習隊の支援を得て、函館港町埠頭に停泊している護衛艦「やまぎり」(艦長・大谷三穂2海佐)の特別公開及び練習艦「やまゆき」(艦長・阿部周一2海佐)の一般公開を実施した。
 当初は生憎の曇り空ではあったが、2隻の艦の来港を歓迎するように次第に晴れ間も見え始め、行事が始まる頃には絶好の広報日和となった。
 はじめに練習艦「やまゆき」の格納庫にて入港歓迎行事を行い、その後来賓とともに護衛艦「やまぎり」へ移動し、特別公開及び艦上昼食会を行った。
 また、午後からの練習艦「やまゆき」での一般公開には、多数の見学者が訪れ、写真撮影等を行っていた。
 函館地本は、今後も来港する海上自衛隊艦艇等と積極的に連携し、市民に自衛隊への関心や親近感を持ってもらい、募集・援護基盤の拡充に努めていく所存である。
-
水中処分母船「YDT-02」
〈秋田〉
 秋田地本(本部長・原田一樹1空佐)は7月17日に能代港で開催された「のしろみなと祭り」に広報ブースを出展して、広報活動を実施した。また、この日は併せて海自大湊警備隊所属の水中処分母船「YDT-02」(船長・川嶋1海尉)の一般公開も行われ、多くの来場者の注目を集めた。
 この日は生憎の雨天ではあったものの、「YDT-02」の一般公開には約1,100名、広報ブースには約600名もの来場者が訪れ、終始盛況であった。親子連れが多く来場していたこともあり、ミニ制服試着コーナー及び車両展示が特に好評を博した。
 秋田地本は今後も海自艦艇による広報や地域イベント等参加の機会を活用し、防衛省・自衛隊に対する国民の理解を深めるとともに、自衛官志願者の獲得に向け様々な施策に取り組んでいく。
-
ミサイル艇「おおたか」
〈大分〉
 自衛隊大分地方協力本部(本部長・渡辺辰悟1陸佐)は、7月16日及び17日、『第66回つくみ港まつり』に合わせて実施された第3ミサイル艇隊(佐世保基地)所属のミサイル艇「おおたか」の一般公開を支援するとともに、自衛隊に親しんでもらおうと募集及び広報ブースを開設して、制服試着体験やパネル展示を行った。
 まつりの開会式では、藤崎司令が津久見市長ら関係者や市民から盛大に歓迎を受けた。
 一般公開では、大分市から訪れた古屋祐樹君(高校1年生)が、「海上自衛隊の小型艦艇に興味がある。今日は海自最速のミサイル艇を間近で見られて良かった。将来は、防衛に関わる仕事を目指したい」と目を輝かせていた。
 また展示ブースでは、訪れた市民が自衛隊の災害派遣の様子や大分地本の活動状況等の写真を見ながら部員に積極的に質問をするなど、自衛隊の活動に興味を示していた。
 恒例の試着コーナーはイベント開始早々から人気を博し、子供だけでなく親子揃って写真撮影を行うなど、炎天下にも関わらず終日賑わいを見せており、この様子に主催者も大満足の様子だった。
 津久見市からは、「また来年も是非よろしくお願いします」と、イベントが終了しないうちから次回の参加協力を要請される等、地域との一体化が図れた有意義な広報活動となった。
-
護衛艦「あけぼの」
〈高知〉
 高知地方協力本部(本部長・南浩1陸佐)は、7月22日の入港から25日の出港までの4日間、護衛艦『あけぼの』の高知新港入出港及び艦艇広報を支援した。護衛艦「あけぼの」(艦長・稲葉忠之2海佐)の高知県への入港は10年ぶり2回目。
 7月22日には海上自衛隊艦船高知港入港誘致推進協議会(会長・竹内克之)をはじめ多くの関係者参加のもと入港歓迎セレモニーで護衛艦「あけぼの」乗組員を出迎えた。
 23日・24日に行われた一般公開は、大盛況となり3,357名が訪れ、艦橋・上甲板・艦載ヘリコプターなどの見学を楽しんだ。上甲板では、乗組員の説明を熱心に聴いたり模擬砲弾を担いだりしながら、多くの写真を撮っていた。また、艦載ヘリコプターの操縦席に座った小学生からは、「ヘリコプターに乗るのは初めてだったけど、かっこよかった」と喜ぶ声が聞かれた。これらの様子は新聞2社に掲載された。
 さらに、募集対象者等55名にカレーライスの体験喫食及び特別公開を計2回実施し、募集基盤の拡充を図るとともに高知海洋少年団も乗員から指導を得てロープ結索法や手旗信号の体験を行なった。
 岸壁での広報ブースでは、護衛艦「あけぼの」乗員との対談コーナーや制服試着体験(高知地方協力本部実施)を用意し、艦艇ペーパークラフト模型展示や艦艇写真をプレゼントするとともに、併せて自衛隊父兄会高知市及び土佐市地区会が売店を出し、地元名産品や自衛隊関連グッズ等を販売し、来場者に好評で多くの笑顔がみられた。
 高知地本は今後もこのような活動を通じて、引き続き自衛隊に対する理解と関心を高め、防衛基盤の充実を図って行きたい。

県合同企業説明会
〈佐賀〉
 自衛隊佐賀地方協力本部(本部長・大塚陽一1陸佐)は、7月14日、自衛隊援護協会福岡支部と共催し、佐賀市内において平成28年度佐賀県合同企業説明会を開催した。本説明会は、日頃、訓練等で就職活動を行う余裕がない隊員が雇用協力企業等との面談により、再就職準備の具体化を図ることを目的として、毎年実施しているもの。
 当日は、県内に就職を希望する陸上・海上・航空の隊員60名(任期制隊員46名、若年定年制隊員14名)、雇用協力企業等66社が参加した。隊員は面談開始とともに、希望する企業のブースへ向かい、真剣な眼差しで企業の経営方針、業務内容などの詳しい説明を受けていた。
 参加した隊員からは、「様々な業種の説明を聞けて良かった」「詳しく話を聞きたい企業が見つかった」と自衛隊退職後の就職に意欲を燃やす声が聞かれた。また、参加した雇用協力企業等の担当者からは、「自衛官は規律正しく、しっかり訓練されている」「参加できて良かった。来年も参加したい」という嬉しい声が聞かれた。本説明会で、雇用協力企業等とマッチングした退職予定隊員は、今後、採用試験、面接を受けることとなる。
 自衛隊佐賀地方協力本部では、就職を希望する隊員の不安事項を払拭し、安心して任務に精励できるように就職の援助を実施するとともに、雇用協力企業等に有能な隊員を紹介できるように、部隊の援護担当者と連携し、就職指導に対する支援を実施していく。

国分駐屯地で援護担当者会同を支援
〈鹿児島〉

 自衛隊鹿児島地方協力本部(本部長・敷嶋章1海佐)国分援護センター(センター長・森博文1陸尉)は、7月6日、陸上自衛隊国分駐屯地が実施する、「平成28年度第2四半期国分駐屯地援護担当者会同」を支援した。
 本会同は、国分駐屯地に所在する各部隊長及び援護担当者に対して、雇用情勢と就職援護状況について周知徹底及び情報共有を図る目的で、四半期に1回を基準に実施されている。参加者は、第12普通科連隊の各中隊長及び援護担当者を始め、駐屯地所在各部隊担当者30名の参加となった。
 主な支援内容は、平成28年度6月現在の経済、雇用情勢及び駐屯地所属隊員の就職援護状況について説明し現状を把握するとともに、霧島市に所在する「霧島木質燃料株式会社」、「鹿児島綜合警備保障株式会社」、「土佐屋リゾート株式会社」で現在活躍している自衛隊OB8名について紹介した。その後、各部隊との意見交換を行い、地本と部隊との情報共有及び認識の統一を図り、地本と部隊が一体となった就職援護態勢の醸成を成し、成果は大なるものがあった。鹿児島地本は、「今後も引き続き、鹿児島地本と国分駐屯地所在部隊との相互連携を密にし、就職援護業務を通じた地域の充実と発展に貢献していくとともに、地域と自衛隊とを結ぶ架け橋として就職援護基盤の強化を図っていく」としている。

※同面、記事中の階級・役職等は実施当時


NEXT →
(ヘルプ)
Copyright (C) 2001-2016 Boueihome Shinbun Inc