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自衛隊ニュース   931号 (2016年5月15日発行)
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1・16面 12・13面(PDF) 17面 19面 20面 21面 22面

戦闘機展示イベント
浜松広報館
 浜松広報館は、4月16日及び4月17日に戦闘機展示イベントを実施した。
 第1術科学校が保有するF-15及びF-2戦闘機を広報館エプロン地区に展示するイベントで、毎年多くの人が来館する人気のあるイベントだ。
 空対空ミサイルや誘導爆弾を搭載した2機の戦闘機が準備され、開館と同時に多くの来館者が2機の戦闘機を取り囲んだ。
 機体を様々な角度から撮影する人や2機の戦闘機を見比べて違いを確認する人など、それぞれの思いで見学をした。中には、航空機よりも航空機けん引車や機体横に準備した消火器に興味を示す人もいた。
 両日とも、午前にF-2戦闘機、そして午後にF-15のエンジン試運転が行われた。来館者は、操縦席内と機外の整備員間の連携によりエンジンを始動、正常にエンジンが立ち上がった後に、機体全体の外観点検、翼端や衝突防止のために取付けられた各種ライトの点灯確認そして操縦に関わる補助翼や昇降舵などを動かす操縦系統の点検といった一連の流れを見学した。
 間近に見る戦闘機の迫力にただ耳を塞いで見つめる人や、夢中でシャッターを切り続ける人、中には、あまりのエンジン音の大きさに、飛行機が怖くなってしまった男の子もいたが、航空自衛隊が保有する戦闘機について理解してもらうことができた。
 初日は終日好天に恵まれたものの、2日目は、強風も混じるあいにくの雨となったが、予定通りF-2及びF-15のエンジン試運転を実施することができた。エンジンが停止した直後、雨を避けるように格納庫内に移動する人が多い中、整備作業を最後まで見届ける人も多く、航空機を運航する上で整備の重要性について理解いただいていることも認識することができた。エンジン試運転終了後、航空機けん引車を巧みに操り、正確に、また短時間に航空機を定位置に移動させる妙技に会場からは拍手もわき上がる場面も見受けられた。
 機体の展示にあわせ、機体の傍らに説明要員として配置した航空機整備員、搭載装備品整備員や武器弾薬員に対し、「空対空ミサイルの使い分けが知りたい」、「F-15、F-2の価格はそれぞれいくらするのか」といった質問が寄せられた。さすがは第1術科学校において航空機整備に係わる教官として勤務する隊員たちで難しい質問にも対応していたが、「F-15とF-2が戦ったらどっちが強いのか」といった質問への回答には困ったようだ。
 2日間を通じ、「間近でエンジン試運転を見ることができて良かった」、「次は是非飛行している姿を見たい」といった言葉をいただき、来館者の航空自衛隊に対する関心の強さを感じるとともに、今回のイベントが航空自衛隊の装備品について理解していただくよい機会となったと強く感じた。

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