防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   930号 (2016年5月1日発行)
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未来への第一歩 入隊式

117教育大隊〈武山〉
 若葉も芽吹き春の温かい陽気に包まれる武山駐屯地に今年も新入隊員の躍動する季節がやってきた。第117教育大隊(大隊長・廣畑2陸佐=武山)は、850名を超える新入隊員を迎え、4月10日に入隊式を挙行した。
 入隊式は、来賓や家族を含め約2000名が参加し、厳粛にそして盛大に行われた。廣畑大隊長は、新入隊員に対し「笑顔できょうどう(教導・共同)」を要望事項とし、約3カ月の教育期間、同期と切磋琢磨し立派な自衛官になるよう激励した。これから約3カ月、彼らは新しい環境に不安を抱きながらも、同じ釜の飯を喰う同期と共に厳しい訓練に臨み、そして夢と希望をもってそれぞれ部隊に巣立っていく。

呉教育隊 海上自衛隊
 桜の花びらが舞う青空の下、海上自衛隊に新たに入隊した第9期一般海曹候補生課程学生162名及び第11期自衛官候補生課程学生109名の入隊式が、4月12日、呉教育隊において小林和年呉市長をはじめ部内外多数の来賓の出席を得て行われた。入隊式では、呉地方総監・池田徳宏海将が、第9期一般海曹候補生の海上自衛官任命及び第11期自衛官候補生の自衛官候補生任命を行い、併せて「如何なる状況においても与えられた任務を完遂できるよう、勉学、訓練、人格の陶冶に励み心・技・体のバランスのとれた隊員に成長してもらいたい」と訓示した。
 新入隊員たちは、初めての儀式に初々しい制服姿で臨み、任命の際に名前を読み上げられると緊張しながらも元気よく返事をしていた。一般海曹候補生による「服務の宣誓」は角南雄大自衛官候補生(和気閑谷高校)を代表として、課程ごとに総員で暗証すると若い声が式場全体に大きく響き渡り、学生たちの決意の強さがうかがわれた。
 入隊式に参列した新入隊員の家族は約406人を数え、海上自衛隊の厳粛な入隊式と制服に身を固めた学生の凛々しい姿に印象深く感じ入っている様子だった。入隊式が終わるとそれぞれ桜の木の下で昼食をとり、学生たちを励ましながら呉教育隊を後にした。

17普連〈山口〉
 4月8日、部内外から多くの来賓や家族の見守る中、第17普通科連隊(連隊長・岩上=安1陸佐=山口)は山口駐屯地体育館において入隊式を挙行し、入隊した86名の若者が自衛官としての第一歩を踏み出した。
 真新しい制服に身を包んだ彼らは、着隊の日に見送ってくれた家族と久しぶりの再会に、安堵の表情を見せた。一方、家族は彼らの威風堂々とした姿、覇気のある返事、節度ある敬礼を目の当たりにし、短期間で成長した姿に驚きの表情を見せていた。
 式の中で宣誓を読み上げた彼らは、これから臨む厳しい訓練に気持ちを新たにした様子であり、岩上連隊長は「今の気持ちを大切にせよ」「基本を大切にせよ」「同期を大切にせよ」と式辞を述べ、本教育の意義を認識し自衛官としての基本を身に付け、積極的に修学することを要望した。
 祝賀会食では家族との会話もはずみ、彼らにとって心に残る入隊式となった。

46普連〈海田市〉
 零れ桜が大変綺麗な海田市駐屯地において、第46普通科連隊(連隊長・一宮大介1陸佐=海田市)は、平成28年4月6日、「平成28年度自衛官候補生入隊式」を盛大に挙行した。
 式典は、高垣広徳広島県副知事、西田祐三海田町長、寺尾憲治広島県隊友会会長、福谷薫広島県自衛隊父兄会会長をはじめ、63名の来賓が臨席し、また隊員家族97名の参加を得て、厳粛に行われた。連隊長は、54名の自衛官候補生に対し、「自衛官候補生としての自覚と誇りを持て」「同期としての絆を大切にせよ」の二点を要望し、隊員への贐の言葉とした。
 式典終了後の祝賀会食では、真新しい制服に身を包み、着隊から約一週間振りに会う我が子に対して、微笑ましい眼差しで接し、祝賀会食は、終始和やかな雰囲気で進行した。
 また、入隊者した原田候補生と、荒上候補生のそれぞれの父も、現職自衛官として第46普通科連隊で勤務をしており、両候補生は、「父と同じ自衛官になる事が夢でした。入隊式が終了し、父親に一歩近づきました」等の想いを述べた。
 連隊は、真に戦う事が出来る自衛官を目指して、明るく、強く、逞しく、強靭な戦士へと成長する様、自衛官候補生課程教育に取り組んで行く。

40普連〈小倉〉
 第40普通科連隊(連隊長・野崎英二1陸佐=小倉)は、平成28年4月8日、北橋健治北九州市長をはじめ、多数の来賓並びに保護者が見守る中、「平成28年度自衛官候補生課程教育入隊式」を厳粛な雰囲気で執り行った。
 入隊式では、国歌斉唱の後、各区隊長が、候補生全員の名前を読み上げ任命し、候補生代表として金田健吾自衛官候補生が申告、栗田優成自衛官候補生が宣誓を行い、これから始まる自衛官としての第一歩への意気込みを示した。参列した家族は、子息の着隊からわずか十日余りでの違いを肌に感じていた。
 入隊式後に行われた記念会食では、自衛官候補生の家族と基幹要員との会話も弾み終始和やかに行われた。

43普連〈都城〉
 第43普通科連隊(連隊長・安田百年1陸佐=都城)は4月9日、平成28年度自衛官候補生課程入隊式を実施した。本式には地元県・市議会議員・学校関係者、自衛隊協力諸団体関係者及び候補生家族等多数が参列し、入隊後、僅かな期間で見違えるほど凛々しく、統制ある行動を行う候補生達の姿に、参列者一同は感動していた。
 また、式終了後には、祝賀会食、家族説明会及び居室見学が行われ、候補生達は、久しぶりに会う家族を前に、家族のありがたみを改めて感じつつ、これまでの緊張感を忘れて家族とのひと時を共有していた。40名の若者は、険しくも、夢と希望に満ちた自衛官としての新たな道を歩み始めた。

32普連〈大宮〉
 第32普通科連隊(連隊長・毛利敏郎1陸佐=大宮)は、桜満開の4月3日、大宮駐屯地において、自衛官候補生99名の入隊式を行った。
 式は、厳かな雰囲気の中で執り行われ、多くの来賓・家族が見守る中、告達では入隊者一人一人の名前が読み上げられ、大きな返事が駐屯地講堂内に響いた。宣誓では、金子湧輝候補生に続いて全員で宣誓文を力強く読み上げ、国防の任に就く決意を強くしていた。
 連隊長は式辞で自衛官候補生に、「目標を持って修学せよ」、「自衛官候補生としての基礎的な知識と技能を体得せよ」、「同期の絆を大切にせよ」の三点を自衛官候補生に要望した。
 自衛官候補生たちは、家族を前に緊張した表情を見せながらも気丈に胸を張り、凛とした制服姿を披露した。入隊して5日足らずで、以前とは見違える程の姿に驚き、安堵の表情を見せ、中には目頭を熱くする家族も見られた。
 入隊式終了後の祝賀会食では、来賓からの激励の言葉に続き、高澤光翼候補生が、「本格的に始まる自衛隊生活に多少の不安がありますが、同期の仲間達と助け合い、最後まで頑張りたい。一人前の自衛官になるために、厳しい訓練も最後までやりぬき、最後に笑って修了式を迎えたい」と決意の言葉を述べた。
 その後、少ない時間の中ではあったが、満開の桜をバックに写真を撮る家族や、入隊後の生活状況などを笑顔で話すなど、つかの間の家族だんらんを楽しんでいた。

1特隊〈北富士〉

 4月11日、第1特科隊長・佐藤恒昭1陸佐は、北富士駐屯地にて自衛官候補生の入隊式を挙行した。今回入隊した隊員は38名で、山梨県内から21名、栃木県内から17名の隊員を特科隊の教育隊で受け持つことになり、着隊から約2週間が経過するも1名の脱落者を出すことなく全員が入隊式を迎えることが出来た。
 入隊式では、38名の代表である土屋候補生が自衛官候補生任命書を受け取り、38名全員で宣誓をすると、ひと回り逞しくなった息子の姿に驚いている入隊者父兄も散見された。
 祝賀会食では、山梨県父兄会長からお祝いのお言葉に続き、候補生の代表として、中野候補生が、これからの教育に望む抱負と、自衛官として国民の負託に応えるよう頑張る姿勢などを述べると、父兄は短期間で立派になった候補生に更に驚かれ、自衛隊教育に関心を持った様子であった。
 また、父兄会長から、今後何かあった場合の連絡調整、並びに、父兄会の活動のため父兄会に加入することの必要性について話しがあり、父兄も関心を示していた。
 第1特科隊としては、入隊者が部隊に配置されるまで、役に立てる自衛官に育てられるよう創意工夫をした教育を実施していくとともに、父兄との連携強化にも留意していく。


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