防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   914号 (2015年9月1日発行)
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頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
医療法人財団 五倫会 熊木 正明
 「爽やかな、明るい気持ちになれるよう」半年かけ製作した花壇
熊木氏は平成26年2月、陸上自衛隊第38普通科連隊を陸曹長で定年退職。54歳
 私は、平成26年2月に陸上自衛隊第38普通科連隊を最後に定年退官いたしました。宮城地方協力本部多賀城駐屯地援護班のお世話により、宮城県塩釜市にあります医療法人財団「五倫会」に同年2月より勤務しております。
 私が、この「五倫会」に入社した理由につきましては、職務内容に送迎と施設管理があり、希望していた職務とマッチングしたことや地元での社会貢献を考えていたことから入社を決意いたしました。
 私の現在の職務内容は大きく2つです。
 1つ目は、病院の患者様の送迎です。毎日塩釜地区を巡回し、患者様を安心・安全に送迎しております。
 2つ目は、病院内の施設管理です。特に、病院の正面にある花壇は、私が担任者として約半年の歳月をかけ製作しました。病院を訪れる皆さんが、「爽やかな明るい気持ちになれるように」と願いを込めた結果、患者様から予想以上に評判が良く病院関係者からも大好評でした。
 今後も日々感謝の気持ちを大切にし、元自衛官として、信頼を損なうことがないよう努力して行きたいと思います。

スポーツよもやま話
根岸直樹
400二塁打、NPB2000安打 記録ラッシュのシーズン
松井稼頭央〈東北楽天(プロ野球)〉
"住職と数珠"の思い出
 8月14日の対日本ハム戦で、史上12人目の通算400二塁打を記録した楽天の松井稼頭央外野手(39)に「おめでとう」と連絡したところ、いきなり「住職にお会いしたら、元気でやっていますので、変わらぬ応援をお願いします、とお伝えください」といわれた。実は、私も忘れかけていたのだが、松井がまだ西武にいた20代前半の頃のオフ、私の郷里の埼玉・秩父の自動車教習場で、運転免許の試験を受けることになり一夜、知人の寺の住職ら私の友人をまじえて、痛飲したことがあった。
 そのとき、ファンでもある住職が「ヒットが出るように、よく念じ込んでおいたから」と水晶のブレスレッドを贈ったのを忘れずに、ずっと覚えていたのだ。
 松井はその後、シーズン最多安打を2回、3年連続盗塁王と大暴れし、04年から7年間メジャーリーグ(メッツ、ロッキーズ、アストロズ)に在籍、そこでも大活躍したことは、ここで説明するまでもあるまい。それにしても、側にいた私でさえ忘れかけていたことを、いつまでも覚えていたなんて、松井ならではの話ではないかと、私のほうが感動してしまったものだ。
 松井は、7月28日の対ソフトバンク戦では、通算2000本安打(メジャーでも615本)もマークした。日本プロ野球46人目の快挙だった。努力、努力の積み重ねだ。「おめでとう」という以外に言葉がない。
 西武入団時、2軍の球場でホームベースから外野フェンス越えで約150mの室内練習場の屋根に、直接ボールを投げつけ、首脳陣がその強肩を見込んで「投手に転向させよう」と大騒動したことがあったが、「野手でやっていく」と決めた初心を曲げなかったのは、大正解だった。
 「球道即人道」の色紙を贈ったPL学園時代の恩師・中村順司監督(現名商大)も「こうして息の長い選手として働き続けられるのも、道を間違えなかった本人の強い意志の結果だ。さらなる活躍を願っている」と話していた。
 今季は日米通算450盗塁、1000得点、3000塁打と次ぎ次ぎと記録を書き替えている。その先には日米通算3000本安打もちらついてきた。「記録の価値なんて、最後に振り替えればいいこと」というが、「とことんまで働いて、楽天で現役を終わりたい」という松井。楽天ファンにとっては、何とも頼もしい発言ではないか。仲間の住職に頼んで「しっかり念じ込んだ」念珠を持って、近いうちにまた松井稼頭央外野手を訪ねたいと思っている。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
It's a perfect season to go see autumn leaf
 イッツ ア パーフェクト シーズン トゥ ゴウ シー アウタム リーフ
紅葉狩りには最適な季節だね。

Hi! How are you doing? 皆さん、お元気でしょうか。涼しくなってきました。台風ごとに秋が近づいてきました。涼しさとともに夏の疲労がでてきますので、しっかりと身体のメンテナンスも必要です。メンテナンスは、身体を少し動かすと効果があります。紅葉の季節です。近くの公園や丘に足を伸ばしてみるのもいいですね。

 さて、今回の表現は、"It's a perfect season to go see autumn leaf"「紅葉狩りには最適な季節だね」です。perfectは、「完璧な、申し分のない、最適な」という意味です。信号を渡ろうとしたら、青になったというような状況で「間がいい」感じを表現する時には、good timing ではなく、perfect timingと表現したほうが「ぴったし」感が表現できます。good「いいね」というよりも、「申し分ない」「これ以上のことはない」perfectを使ったほうが相手に気持ちは伝わりやすくなります。

 秋とともに台風もやってきます。普段から災害への準備はしておきたいものです。秋空とさわやかな風に誘われて、すこし出かけてみるのもいいですね。自然の緑に目も心も癒されます。受験生や資格試験に挑戦する人は、これからが勝負ですね。毎日着々とやっていきましょう。
 それでは、陽気で楽しく、ストレスの少ない生活をお過ごしください。
それでは、皆さん。See ya!
〈スワタケル〉


防衛ホーム俳句コーナー
天守閣聳ゆ故郷の蝉時雨        荒井 翠峯
トンネルを出るたび霧の濃くなりぬ   江田 雅子
居酒屋に新酒預けし友逝きぬ      信田 重昭
店畳む老舗の宿の秋簾         吉川 道男
父逝きし齢となりし秋彼岸       榎  利風
清流のしぶき恐れず赤蜻蛉       一ノ瀬恵昭
絵馬堂の板壁荒び虫の声        堀田裸花子
ミッキーとミニーを空に雲の峰     西出 藤子
霊安室出れば向日葵ぐらりとす     水島 孝雄
秋雨や舟漕ぐ瀞の岩畳         関田 絹江
巡礼を迎へて揺るる萩の花       高橋ふみ子
群れ咲きて焔立ちたる曼珠沙華     岩田 芳秀
緋鯉の背水面を裂きて泳ぎ去る     佐藤 英洋
群なして散つては戻る稲雀       藤井千代子
コスモスの中に迷ひて母呼ぶ子     福本 祥子
蝶の時間蜻蛉の時間邪魔をせず     勝  百世
鈴虫と御詠歌聞ゆ良夜かな       門田美佐子
   選 者 吟
終の花とし白蓮の一穢なく       成川 雅夫
(「栃の芽」誌提供)

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